H国って言ったら、コーヒーだよね? その八
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「増田、話は聞いていたけどこの子達に関わる気か?」
「Cさん……増田くんこの国に来たばっかりの俺らにこの子達を保護することは出来ないと思うよ可哀想だけど放って置くよりしょうが無いんじゃないかな。」
「そうだな残酷なようだけど、食料を渡して後はこの子達しだいってことでさこの国と商売しようとしている俺達は関わるべきじゃない。」
日本語で話したのは彼等なりに気を遣ってるんだろう……けどさ雰囲気ってのは伝わるんだよね、子供達からはああやっぱりといった諦めの空気が伝わってきてる、目の前にいる彼女はと言うと俯いてしまい胸元のネックレスを握りしめ小声でなにかつぶやいている。
わかる、わかってるさ今この子達と関わる事がなんの利益にもならないどころか会社にとっての損益に繋がりかねないことも、それでも何とかならないか、俺はここに会社の利益を得るためにこの国にいるこれが第一で犯すことは出来ない、もし曲げて助けたとしても根本的な解決にならない破滅する人間が一人増えるだけの話になってしまう……子供達も助けて会社にとっての利益にもなる方法は……何か無いか、俺はあの人のように……こんな状況の彼女達にこそ手を差し伸べたいのに……なにも方法が……なんか知恵はないのか、もっと俺に知恵があれば……
……地雷撤去……
「は?」
「おい、増田。」「増田くんどうしました、何かブツブツ呟いてましたが。」
「お、おい、気持ちはわかるから落ち着けって。」
「え、俺なにか言ったか?」
「あ、ああ地雷撤去がどうとかって。」
……地雷撤去?…………地雷撤去………………地雷撤去ねぇ…………
……あ!繋がった、繋がった!あった!あったよ方法が。
……契約は遂行された、あの者はお前達の未来を切り開くであろう……
「本当に対価はいらないのですか、何なら私の命でも。」
……呼び出された対価は既に頂いている、それにこれはあの者が望んだこと……
(そう、愚かな末裔達よ感謝するぞ……)
モー 空白なげーよ、呼び出されたのは俺なんだから俺を活躍させろやo(`ω´*)o
ふん、羽の生えた牛の分際で活躍など三千年早いわ!(`・ω・´)




