表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

とけい

作者: colors

部長命令で15分で作ったものをベースにしているので、短乱文ですがどうか読んでみてください。

 秋の高い空のした、鮮やかに色づいた銀杏並木。やまぶき色の落ち葉が足元に山を作っている。

 ふとした気まぐれで、時計屋さんに入ってみた。

「いらっしゃい。ゆっくり見ていってね。」

 暖かい言葉で出迎えたのは老紳士。店の雰囲気、壁のちょっとはげかかった塗装などからも、老舗だと伺える。

 店の奥にあったのは大きな置時計。とても古くて、もう動いていない。アンティークのようだ。

 おじいさんと古時計。あまりにも歌の通りだから、ほんの少し、口元がゆるむ。

 なんだか気分がいいから、老紳士との会話もとても弾んだ。

 特別なことでもないけれど、ちょっと幸せな気分。

 気がつくと、窓から見える空は日が暮れている。夕日のオレンジ、薄紫。でも東の方はまだ青いまま。窓の四角い枠に囲まれて、一枚の絵画のように見えてくる。

「そろそろ帰ります」でもなんだか居心地がよくて、そのまま帰るのは惜しい気もした。

 だからだろうか、懐中時計を買ってしまった。ちょっと高いけど、綺麗な金色の輝き、手にした時の確かな重みが気に入ったから。

「また来ます」そう言って店を出たけれど、もうあの店と、あの老紳士に会うことはない。

 あの古時計が刻んでいたのと同じ、時間というものが、彼らを遠いところにやってしまった。

 悲しいけれど、だからこそ、大切にしようと思える。

 ちょっと幸せな気分になれたこと、窓から見えた空の絵画、そしてこの懐中時計を―――。


初投稿で、思いついたものをすぐ書いてしまったのであまり完成度は高くありません。

しかも小説というより詩に近い感じ・・・・これから頑張ります><

鎌女の部誌、空色の『懐中時計』へのオマージュのつもりで書きました。


by霜月

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 前に読んだ方たちも言っていた、最後の部分は確かに分かりにくいと思いましたが、それ以外はすごいと思います。読み終わって、心が暖かくなる物語だなぁと思いました。
[一言]  所々に使われている抽象的な表現。それが、読み手の想像によって世界が広がるという、文学というよりは詩的な表現だと思いました。  そして驚かされたのは、ものの15分でこれだけのものを書き上げて…
[一言] 視点は素晴しいと思います。 老紳士と会うことは無い・・の件は 意見が分かれる感じがします。 ほのぼのとした文章からは「また来ます」 で終わりの方がふくらみがあったかな? 途中の「とても古くて…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ