我が家に召喚した魔王がなぜか勇者に覚醒してしまった件
彼女――ミウ・レイデナームの世間からの嫌われっぷりはまさしく凄まじいの一言に尽きた。どれくらいかと言えばそう、世界から特別国際指名手配犯に指名されている程度の印象といえば、それが如何ほどのものか大概理解できるだろう。彼――キサラギ・シロウの素性のヤバさはまさしく凶悪の一言に尽きた。どれくらいかといえばそう、彼の正体が露見してしまえば、それだけで世界各国の最高戦力が一同足並みを揃えて彼を殺しにくる程度の凶悪さと言えば、それが如何ほどのものか容易に想像がついてしまえるほどに。彼と彼女の野望はまさしく正反対だった。「私はこの世界を蹂躙する破壊者になりたい」「我はあの世界を救う勇者になりたい」。彼女は善人でありながら世界の滅亡を望み、彼は魔王でありながら世界の救済を望んだ。二人は邂逅し、やがて世界に波紋を広げる。「――どーせ、世界なんて救えやしない。救えるワケないけどさ、でも、少し手を延ばせば届くぐらい、目の前で死にかけてる誰かを見捨てるような、そんな世界に準ずるくらいなら、それはもう死んだほうがマシだよ」そして少年少女は――。これは彼らの始まりの物語。過去をへし折るための。
第一章――魂剣・エクスカリバー
「あ、あなたが、魔王様ですか……?」「……美少女、だと?」
2013/08/01 23:08
「私を魔王様の便器にして下さい!」
2013/08/01 23:30
「我々は世界を救う勇者になるんだ」
2013/08/02 18:35
(改)
「一緒にお風呂入る?」「スーパー賢者タイム」
2013/08/03 23:40
「これは恐怖ではなく、武者震いなのだからなっ! こ、怖くて動けないわけでは、ないんだからねっ!!」
2013/08/04 18:14
(改)
「アホみたいな顔してるぞ」「シロウに言われたくないよ」
2013/08/05 20:02
(改)
「シロウのライフはもうゼロよぉぉおお!」
2013/08/06 20:19
「――おい、このクソ忌々しい腐敗騎士ども」
2013/08/07 19:38
閑話 変わりゆく未来
2013/08/08 23:31