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決して無能ではないのである。

「それでは新たな世界へ行ってらっしゃいませ~」


―――――


「なんでこうなったのかしら。」

「ながらスマホしてたからやろ。」

「授業の復習をしていただけだったんだけど。」

そう、この桐野衣吹とやら、決してギャル系ではないのだ。

むしろ清楚系のお嬢様のような雰囲気である。

まああくまでも前世での話だが。

この世界での体は俺はおそらく10歳ぐらいだろうか。

至って平均的な体つきだ。

顔はまだわからないが、おそらくこちらも平均ぐらいでだろう。

そして衣吹は体つきは、まぁこちらは12歳半ばぐらいか。

少し俺より年上のように見える。

あの女神は双子にするとかどうたらこうたら言っていたが...

それは置いといて、

なんと言ってもこの衣吹、顔が超可愛いのである。

そう、黙ってさえいればこいつのことを俺は好きになっていたかもしれん、黙ってさえいれば。

銀髪碧眼で小顔で端正な顔つき。

胸はまだそこまでだが、おそらく発達途上なんだろう。

ただ、ただである。

こいつさっきから愚痴がうるさいのだ。

俺にあーだこーだ言って。

しゃーないやろ、なったもんは仕方ないねんから。

「今頃あなたの家族は罪に問われて泣いているでしょうね。

 あぁなんてかわいそうなこと。」

「いや、それは問題ないで。」

「なぜそれを死んだあなたが言えるのかわからないんだけど。」

「いやだって、俺家族おらんかったし。」

「え...」

「父親は不倫して出ていって、おかんは過労死、妹は栄養失調。

 父方には親戚はいたけど、母方はおらんかったし。

 じじばばも俺が生まれる前に交通事故で死亡。

 中学から一人暮らしやったから、孤児院とかにも行ってないし。」

「そう...なんかごめんね」

「何が?」

「そういう育ち方してるのも知らずにバカバカ言って。

 あなたが馬鹿になるのは、必然的だったようだし。」

「おう、気にすんな!」

「それはそうと」

「おん?」

「女神様ステータスはくれたけど、お金はくれなかったね」

「はは、お前だけやと今日一日すら行きられへんかったかもしれんなw。」

「でもお金がなかったらどうしようもないじゃないの。」

「こういうときはギルドだよ、ギルド」

「ぎるど?中世のヨーロッパで、技術の独占などのため、親方・職人・徒弟から組織された同業者の自治団体のことかしら?」

「は?」

「guildではないの?」

「ちゃうわ!(違いません)

 なんでそんなwikiみたいな解説できんねんw。

 冒険者をまとめる施設みたいなもんだよ。

 とりあえず冒険者登録しにいくぞ。」

「え、えぇ」


――冒険者ギルド


「へぇ、ここが冒険者ギルドねぇ」

冒険者ギルドはファンタジー感満載の建物であった。

この街はまだ探索していないが、街の中ではおそらく一番大きな建物だろう。

「それで、どうしたらその住民登録?そんなのはどこでできるのかしら。」

「冒険者登録な。

 後、冒険者は拠点こそあれど、基本的に定住はせえへんからな。」

「え、家は建てないのかしら。」

「おん。なんか嫌か?」

「いえ、ただ間取りなどは一応考えてはいたんだけど...

 って、そんな事はどうでもいいの!

 早く冒険者登録?をするわよ!」

「勢いええなw

 えぇと、あそこだな。」

文字は見慣れないものだったが、何故か読めた。

おそらく女神がつけてくれたのだろう。

あんまり、女神っぽくはなかったのだが、まぁ感謝はすべきだろう。


―――――


「こちらが、冒険者カードになります。

 ステータスや、倒したモンスターの数、それによって得た経験値などが刻まれます。

 その他、お金もクエストをクリアしたりするとその中に入って、後はその中のお金で買い物をしたり、宿代を払ったりすることができます。」

「クレジットカードのようなものなのですね。」

「く、くじっと...?ぞんじあげませんがおそらく...」

「え?クレジットカードは」

「いえ、なんでもないです。

 クエストはあちらの看板にはってあるものからすればいいんですか?」

「はい。したいものがあればその紙をカードでスキャンしていただいて、それをこなしてもらえたら自動的にクエスト完了となります」

「そうなんですか。

 ありがとうございました。」

「はい。では冒険者ライフをお楽しみください。」


―――――


「ふぅ、なんだかよくわからなかったけれど、無事に冒険者に慣れてよかったわね。」

「せやな。」

「あなたがいたお陰よ。

 その...ありがと...」

今にも消え入りそんな声で感謝を伝えてきた。

なんだプライドに抵触でもしたのか?

まぁ、感謝されて悪い気分にはならんな。

初めてのことで少し緊張はしたが。

「そ、それで

 この後はどうするのかしら。」

「うーん

 どうやらこの世界は親切設計で冒険者になると、1週間分の最低限生活できる資金はもらえるようだ。

 とりあえず、宿に行くか。」

「えぇ、そうしましょう。」

はじめまして、またはこんにちは。

ピキムスタです。

相変わらずひどい出来ですが「初心者がなんかやっとるわ~」みたいな温かい目で見ていただけたら幸いです。

それではまた次回で。

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