アスラの説明
「は?エレノアよもう一度言ってはくれんか。よく聞こえんかった。」
「ですから。アスラを私と一緒に魔法学校に通わせてほしいのです。護衛として。」
かわいい愛娘からの衝撃発言を受けたじろぐ。なに?あのどこぞの馬の骨をだと?
私情抜きにしてもあの男相当怪しい。なぜたった一人で【魔獣の森】にいたのか。あそこは危険指定区域。本来娘と同じくらいの子供一人で入る場所じゃない。これは怪しすぎる。
「ダメでしょうか?」
うっ。娘の上目使いの破壊力がすごい。すごくかわいいこれは撮影せねばではなくてだな。
「質問だエレノアあの少年は何者だ。子供が一人がいる場所ではないところだあそこは。隠していることがあるなら話してくれないか。そうでないと了承はできん。」
「わかりました。ですがここではできません。」
「訳あり、ととってもいいのだな?」
「・・・はい」
「わかった夕食後私の部屋にアスラ君と一緒に来たまえ」
「・・・わかりました」
娘はそう答えて屋敷に戻っていきました。
さあアスラ君 君はいったい何者なのだ・・・
夕食中アスラ君はエレノアと楽しく話していた。こう見ていると普通の少年なのだがな・・・
夕食後
「コンコン」
私の部屋の扉をたたく音がした。
「入りたまえ」
「失礼します」
ドアが開きエレノアとアスラ君が入ってきた。ドアが閉まると同時に娘が【防音魔法】を発動。そこまでの内容か。
「夜分遅くにすまないな まぁ座りたまえ」
「わかりました」
娘とアレン君は私の前のソファーに深く腰を掛けた。
「それで 事情を話してくれないかエレノア。アスラ君はいったい何者だ?」
「その前に約束していただけますか?剣を抜かないと。」
「・・・わかった 約束しよう。」
「ありがとうございます。ではまず」
アスラにかけていた【幻惑魔法】を解き、二本の角が現れる。
「アスラは人族ではありません。魔族です。」
「!?魔族だと!!!エレノア自分が何をしているのか分かっているのか!」
「わかっております。魔族を匿うのは重罪。見つかれば処刑は免れないでしょう。」
「ではなぜ!」
「ですが私はすべての魔族が悪だとは思いません。御母様もおっしゃってました。私は噂よりも自分が見て知ったことを信じようと思っております。」
「っっ!エレインがそんなことを言っていたのか。だが」
「誰かに魔族だどいうことがばれる心配もないと思います。」
「その根拠は?」
「現に御父様アスラが魔族だと気づきませんでしたよね?」
「っっっ!?そ、それはそうだが・・・アスラ君、君はどうなのかね?」
「おr、僕はエレノアお嬢様に命を助けていただきました。恩人に忠誠は誓えど、裏切るなどありえません。」
「言葉では何とでもいえる、だがその目を見れば嘘でないことではないとも思う。」
「では!」
「しかし!執事はともかく護衛としての力を見極めさせてもらう。いざというとき盾にもなれなければただの足手まといであるからな!」
「わかりました。して、その見極める方法とは?」
「ふん 簡単なことだ。」
御父様が立ち上がり仁王立ちをして
「我と戦え!魔法でも剣でも槍でも何でも使ってよい!1撃でも我に攻撃を当てることができたら認めてやろう!」
「ちょっとそれは!」
「わかりました、受けて立ちましょう。」
「ちょっとアスラ!?」
そうしてアスラが御父様と決闘することとなった。