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【詩集】拙くも進もうとする試み

白躑躅

作者: につき

15.5.5 推敲(微細。大意変更なし)

15.5.5 推敲(5連)

15.5.5 推敲(3連、解説部)

零れんばかりの

躑躅の花が

夜目にも白く溢れている


懐かしく蜜を吸ったあの木を

麗しい雪柳の白と

共に切り殺したのは


決別できない思いを絶ち

生活の窮屈さから放たれるため


残された金木犀は秋風に華やかに薫る

それでも狙われている 次の候補にと


大きくなりすぎた庭木は根元から切られ

深山を覆う巨木に人びとは注連縄を張る


真っ赤な躑躅は目を刺す痛み

自在になれない草木の恨み


山を覆う影は 物言わぬ木々の群れ

花に色の一滴が滲むのは

白でなくなろうとするから


寂しさのあまりに引き寄せられる

均一化してしまう集光性


白に血が散り

赤に染まった伝説の結末は

悲劇であろうけれども


闇に浮かぶ白の妖しさは

汚されぬ前の乙女の流し目


涼やかにたわわな 横顔……横顔……

揺れもせずじっと少し俯いている




 *


 言葉の零れるままに書いた詩になりました。五回も白という言葉が出てきます。

 躑躅が夜も咲いていたのです。白い花はなんだか妖しいほどに美しくて詩にしました。庭に咲いていた躑躅は濃いピンクでしたが、雪柳と共に切ってしまったのです。物干しを置くのに邪魔だったこともありましたが、思い出の風景を変えてしまいたかったこともありました。残る金木犀も育ち過ぎていて、どうしようか考え中です。

 集光性とは、虫が光に集まる習性の事ですが、ここでは白である孤独に耐えきれず色と混ざり合うことを望んでいるのではないかと、いう意味で使っています。そして、躑躅の赤は、悲しい乙女の血が飛んでいるからだと、長野県上田市の伝承にありました。そのことを書いています。 

お読み頂いてありがとうございます。

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― 新着の感想 ―
[良い点]  色彩感が切られる木の切迫感と呼応しているところに強い緊張感が感じられます。 それと、擬人法で表現された; 「山を覆う影は 物言わぬ木々の群れ 花に色の一滴が滲むのは 白でなくなろうとする…
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