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GW≪ウェポンズ・ギア≫「戦争という存在が人々の人生を歪ませた」  作者: 満天之新月
第1話「立場の違う様々な子供たち」

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1-13「狂変」

ピロロンッピロロンッ…

「う、うう…あいつ、やってくれる」

防人は通信機の音でで意識を取り戻すと稼働の停止しかけているGWの装甲をパージ、GWからおりる。

「…バイザーも使い物にならないな」

防人はバイザーを外してからズボンのポケットの通信機を取り出す。

「はい…もしもし?」

『やっと繋がったか』

「矢神さん…どうかしましたか?」

『今、何をしている?』

「すいませんやられてました。くっ、つぅーまさかフィールドが貼れるなんて…油断しました」

『ほぅ…そいつの名前は?』

「意識 朦朧(もうろう)ではっきりとは覚えていませんが確か…A.Tと仲間に呼ばれてました」

『な!?』

防人が言った時、驚きに満ちた声が聞こえる。

「あ、あのー矢神さん?」

『ふふふ…そうか、あいつがな。』

「矢神さん?」

『すまない。そうか奴がなそれならお前に渡したGWなぞもう使い物にならんだろう』

「ええ、刀も…折られてます」

『体は無事か?』

「はい、ところどころ打ったように痛みますが平気です」

『そうか…防人、お前は一度私の部屋に来い』

「え、何故です?」

『いいから急いでこい』

「は、はい分かりました!」

通信を終えて通信機をしまうと振り向き、自分のGWを撫でる。

「ごめんな…」

防人は一言謝り、一番痛む腹部を押さえながら社長室に向かう。


「来たか」

「あの、何の用なのでしょう僕のGWはもう直さないと動きませんが…」

「傷は癒えてるか?」

「え?ああ、はいナノマシンのお陰で」

「なら、行くぞ」

「どこに…ですか?」

「格納庫だ」

一言そう言って防人が入ってきたところからちょうど向かいの壁に取り付けられた現代のテレビ用のモニターに矢神は右指で触れて星のマークを描いた後、角に上から時計回りにもくごんすいと5つの文字を書き、最後に星の中央に手を触れる。

ーガコンー

壁のモニターが競り上がり、奥に隠された通路が現れる。

「これは?」

「見ての通り隠し通路ってやつだ」

矢神、防人は通路を進む。

2066年、長期化する第三次世界大戦を止めるために日米連合国軍の開発部にいた15人の博士たちは労働作業用、介護用に考えられていたパワードスーツを兵器に転用。それから僅か4年で終戦した」

「それが『WEAPONS・GEAR』」

「そう、しかし戦争の終わった後の世界で兵器は不要になる。つまり自分の存在が不要になる。それを恐れた15人の博士のうちの9人は地上を持ち上げその下に空間を造り出しまた9つの国に分かれ戦争を始めた」

「残り6人の博士は?」

「その博士たちは戦争を止めるために全技術を注ぎ込んだ9機のGW『プラネットシリーズ』を造り出した。

その力を見せ、戦争は終わると思われていた。」

「でもそれは違ったと?」

「ああ、戦争を始めた9人の博士たちはその力を欲し、手を組み、プラネットを開発した博士たちを襲う。それを見て絶望したプラネットを開発した博士たちは……」

「どうかしましたか?」

「いや、戦争を始めた博士たち、プラネットを開発した博士たちって長いからwar(うぉー)とPSでいい?」

「あ、はい構いません」

「じゃあ…えーとどこまで話したっけ…あ、そうそうそれで絶望したPSは最高の防壁を誇るラボに立て籠りプラネットシリーズをフルチューン、学習型AIを搭載し世界中に解き放った。そしてそのGWを開発していた1つがここだ」

「え?」

「さぁ着いたぞ」

矢神が扉を開けるとそこには一機の灰色のGWがライトアップされる。

「これは?」

「先程話しただろう?これはここに…この地下世界に隠された9機GW、プラネットシリーズのプロトタイプ『ルナ』」

「ルナ」

「そう、力が強く、リミッターも受け付けなかった最凶のGW。さぁ、お前はこれを使って奴らを完封なきまでに叩き潰してこい」

「……」

「どうした?」

「いえ、何と言いますか。こいつに乗ったらいけない気がして」

「…はぁ!?」

そこから矢神が狂変する。

「つまりなんだお前は命を助けてやった恩を忘れて反抗するとこのまま奴らに殺されても言いと?」

「いえ、そうじゃ無いんですが」

「じゃあなんだってんだ?」

「いえ、いま思い返せば彼らは僕を殺しませんでした。邪魔な戦力になるのなら殺すはずそれを…」

「もういい」

「え?」

ーバチィ!!ー

矢神はスタンガンを取り出すとそれを防人の腹に押し当てる。

「矢、神…さん……な、にを……」

バタッ

気絶した防人をルナ近くにある操作パネルに座らせ、彼の生体反応を登録する。

「そうさ、偶然見つけたこいつさえ、こいつさえあればあんな俺をこき使う戦争バカどもなんかに負けはしない。俺が俺こそが世界の頂点に立つにふさわしいふふふ…ははは、はーはっはっは…」

「パパ?」

「!?…リリス、起きてたのかい?ダメじゃないか勝手に入ってきちゃ…」

「パパ…お兄ちゃんに何をしたの?」

「ん?ああ、パパの言うことを聞かなかったお仕置きをしたのさ。さぁほらお部屋に戻ろう」

「いや」

ーパンッ!ー

矢神が手を伸ばすがリリスはそれに怯え、拒絶し払う。

「どうした?まさかお前も裏切るのかい?」

「いや、嫌!」

リリスの目が金色に変化し、リリーに人格が変化する。

「…触れるな!」

リリーは後ろに跳ね、腰のエアガンを構えると引き金を引く。

「そんなもの」

どんなに威力があっても所詮はオモチャ。矢神は腕を振ってプラスチック弾を払う。

「ほら、おいたをするとお前もお仕置きをだぞ?」

矢神は恐ろしい形相でリリーに手を伸ばす。




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