表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
GW≪ウェポンズ・ギア≫「戦争という存在が人々の人生を歪ませた」  作者: 満天之新月
第1話「立場の違う様々な子供たち」

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

14/22

1-12「休息」

しばらくして無事にアナロギアに戻ったA.T達は医療班にゼロを任せ、GWの整備とヒロの間に合わせだった補助センサーの改良まで残った三人は別々の個室でモニターを繋げ、話し合う。

『で、どうするの?』

「決まってるまずは矢神を取っ捕まえてこの孤島をゼロに返してやるさ」

『殺すとかじゃないんですね』

「当たり前だ。俺だってそこまで鬼じゃない。ちょーっと痛い目にあってもらいはするがな…てば作戦開始まで体を休めておけ」

『『了解』』

A.Tは壁のモニター回線を格納庫に切り替える。

「GWの補給はどうなっている?」

『エナジー補給はもう終わってます。ただ…』

そこまで言い、整備班の男は口ごもる。

「どうした?何でもいいから言ってみろ」

『あ、はい実はA.T…あなたのフィールド発生装置が割れてまして』

「な!?」

『…それで中の回線もボロボロに焼ききれて、その修復が不可能な状態です。』

「……。」

『あの…A.T?』

「すまない、壊れてるのは俺のだけか?」

『あ、はいそうですが…』

「分かった…では出撃までにそれ以外を完璧にしておいてくれ」

『は、はい…了解しました』

通信を切り、A.Tは頭をかきながらさっきのことを思い出す。

「うーん俺のだけ壊れているということは…あいつの一撃の時か、まさかフィールドが限界になるまで防ぎきれないとはな」

今度は回線を医務室のヒロに繋ぐ。

「すまない…今、いいか?」

『ええ、処理向上用の脳波の読み取りはこれからだったんで…それでどうしましたか?』

「我々がゼロを助けて戻るときカスタム化した量産GW に乗っていた奴がいただろ?」

『ん?…ああ、あのあなたが吹き飛ばした人ですか』

「そうだ。お前なら奴の事について何かわかるかと思ってな」

『すいません俺もよくは知りません』

「そうか」

『ただ、あなた方がここから脱走し…』

「脱出!俺らは好きであそこにいたわけではないからな」

『あーすいません。で、脱出した直後に新しく配属された奴で名前は「防人」これがどうも矢神に従順でしてね。噂ではナノマシンを俺たちの3倍の量を入れられているそうです』

「3倍か…」

『それで彼は矢神の娘の面倒をよく見てるみたいですよ』

「その情報は入らないが…有り難う助かった」

『いえ、それでは俺はこれで』

「ああ……ここに来る前の俺の遊び友達の名字も防人って言ったな」

回線を切り、暸はそう呟いた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ