1-11「戦闘」
防人は矢神に指示された場所への直通廊下を走っていると奥の方で階段を上がってくるA.Tを発見する。
「あれか…GW戦闘モードへ移行」
カシャリとバイザーが落ち、センサーの反応速度が上昇する。
「刀のセーフティ解除」
パシュと空気が抜ける音とともに防人は腰の刀を引き抜き、一気に接近する。
「!?」
防人に気がついたA.Tは前方にフィールドバリアーを展開、刀を弾いた後、拳を相手の左腹部に食らわせる。
「ぐっ」
防人は衝撃を和らげるために後ろに跳び、刀を構え直す。
「そのGW…フィールドが貼れるのか?後この力…厄介だな。」
「そう思ってくれなきゃ俺も造ったかいがない」
「へぇ~あなたが造ったの?すごいな~僕なんて自分好みの姿かたちを指定しただけなんだけど」
「じゃあこの勝負俺の勝ちってことで、そこ開けてくれないか?」
「いやいやそれとこれとは話が別だろ?」
「そうでもないさ勝負ってのは自分の全てを競うものなんだから…今のとこ1-0でこっちが勝ってるんだよ」
「確かにGWの制作技術では負けてるかもしれないけど操縦技術ではまだ負けてないよ」
「でもないだろ今のとこ攻撃が通ってるのはこっちだけなんだから」
「それは仕方ないだろフィールドがあるなんて知らなかったんだから防御性能の差だよ」
「とある戦争のパイロットは性能の差は関係ないとか言っていたが?」
「その人は後々敵との火力の差に冷や汗かいてまし…」
そこまで言いかけてはっとした防人はブンブンと首をふる。
「何だろうな?あなたと話してるとこっちのテンポが狂う」
「そりゃどうもこちらにしてはその方が好都合だ。それに…」
A.Tはニヤリと笑い、背にある剣を引き抜く。
「時間も惜しい。少し、眠っててくれ」
A.Tは床を蹴って一瞬にして防人に接近。
「な!?」
剣を横振りする。
「ぐっ」
防人は刀で防ぐがパワー不足で防ぎ切れず吹き飛び、壁に思いっきり激突する。
「が!はっ」
防人が地に倒れ気を失うころ衰弱したゼロに気を配りながらゆっくりとヒロ達が上がってくる。
「あ、おにぃ待っててくれたの?」
「いや、そこに転がってる奴を眠らせてた…それより今、その呼び方は止めろって言っただろ」
「あーごめんA.T」
「別にいいさ、誰にも聞かれてないし」
A.Tは剣をしまい先へと進む。
「全くあの人は、少しぐらい待っててくれればいいのに」…
O.Hは呆れて息を吐くとゼロを背負ったヒロとともにあとを追いかける。




