1-10「規格外」
「一体どこまで下りていくんだ?」
「もう1時間くらい降りてる気がするよ」
「俺もここは初めてだからな」
皆は話ながら暗い螺旋階段を足元に気を付けながらゆっくりと降りていく。
「ところであなた方のGWエナジー…大丈夫なんですか?」
「どういうことだ」
「あーいえ、その白いGWも含めて我国に現存するGWは全てエナジー結晶は充電式の電池のようなもので…俺があんたたちの連絡を受けてからそこそこ時間が経ってる。だからそろそろ」
「それはないさ、こいつらのに入っている中枢部は俺の作ったオリジナルの半複製品…まだまだ未完成だがお前らのと比べると恐らく約300倍のエナジーをその中に納められる」
「300倍…すごいすね。」
「そして俺のに入っているコアは大戦時科学者達が作ったオリジナル…つまり無限エナジー結晶。だから俺のは半永久的に動かすことができる。」
「半永久…いぃですねぇ私もこの目の傷が癒えたらそう言うGWで世界中を飛び回ってみてーなぁ」
「お前はこの作戦が終わったらどうするつもりなんだ?」
「……社長を助けてそれから無事に生活が送れるのがわかったら出ていくつもりさ。」
「そうか…っと着いたな」
階段を下り終え、A.Tたちは目の前の鉄の扉をゆっくりと押し開ける。
しかしその部屋にゼロはおらず、奥にはここと同じ鉄の扉、左右の壁には社長前にも設置されていたマシンガンが壁に並べられていた。
「こ、これだけあると横から鉛弾のシャワー浴びながら進むもんだ。さすがにGWでも防ぎ切れない。ここは一度管理室に行って…」
ヒロが提案しようと振り替える。
「行くぞ」
「ええ」
「了解」
同時に三人は特に対策するわけでもなく奥に進む。
「お、おい!!」
「あーヒロ、お前はそこで待ってろよ今からマシンガン(あれ)全部壊してくるから」
部屋の中央に差し掛かるとセンサーが反応、全てマシンガンの銃口が三人に向けられる。
ダダダダダダ!!
無数の薬莢が床に落ち、部屋は一瞬にして硝煙の匂いにまみれる。
「?…なんだ?」
GWの周りに緑の光の膜が発生、鉛弾がそれにぶつかると三人に到達する前に停止、床に転がる。
「うん、この程度なら余裕で防げるな」
「ねぇあれ、あたし1人でやっていい?」
「ああ、問題ない」
「やったね」
「ちゃんと押さえろよ」
「それくらい分かってるわよ」
M.Tは短剣をさっと取り出すと銃声の鳴っている壁に向かって投げる。
ドカン!!
鉛弾を弾きながら突き刺さった短剣はマシンガンを壁に穴を開けながら吹き飛ばす。
「あ、」
「バカ、あれほど押さえろって言ったろ」
「へへへ、失敗しちゃった」
「…まぁ部屋も崩れてないし回線が切れたのか反対側のも止まったからいいけどさ気を付けろよ」
「はーい」
そして三人はぶつぶつと話ながら奥へと進んで行く。
「はっ!」
一瞬のことで我を忘れていたヒロは安全を確認してから彼らを追いかける。
「お、おい!…おいって」
「なんだ?」
「あ、いや…今の光の膜は一体なんだ?」
「あーあれか、んーまぁバリアーみたいなものかな?」
「バリアー?」
「詳しいことは全部終わってから話してやるよ。今の衝撃で警備のやつらが集まってこないとも限らないからな…急がないと」
「ああ…そうだな」
その後、奥の部屋にいる衰弱したゼロを発見し4人は地上へと上がっていく。




