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手をつないでて-6-
--桃side--
―――オレより、あいつの方が、スズモトには、似合うし、守れる。
そんなことは、わかってて。
でも。
部活の時間、グラウンドからスズモトの教室を見上げた。
今日も、いないんだろうか。
先に、帰ってるんだろうか。
そんなことを思いながら、見上げた先に、ふたつの人影。
スズモトと、あいつ?
見た瞬間、頭ん中が沸騰した。
守ってたサッカーゴールを空にして、手にはめてたキーパー用のグローブを投げ捨てて、校舎の入り口に駆けだす。
「モモ!?」
何人かに慌てて後ろから呼ばれて、叫び返した。
「人生の危機だから! 抜ける!」
部活やってる場合じゃない。
スパイクのままで、一気に階段を上った。




