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セルリアンタワー殺人事件 2

さて、最初の捜査会議、そして捜査が始まります。


今回はひかるさん視点です。

あたしが刑事になって最初の殺人事件ということもあり、昨夜は殆ど寝られなかった。

昨日配属されたばかりの神ノ木君(上司だけど一応後輩だし)も朝からテンションが高い。


粟飯原係長に釣れられ大会議室に入る、これもはじめてのこと。警務課の人たちが慌ただしく設営をしていた。


後方の席を見つけて陣取る。捜査一課の刑事たちがぞろぞろと入ってきている。

するとそこに、初老の刑事(?)がこっちにやってきた。


「おい粟飯原、久しいなぁ。あの事件以来か…」

「そうですね…奴はまだ…」


あの事件というのは係長の奥さんが殉職した事件のこと、そのころあたしは本所署所属でスカイツリー前の交番勤務だった。被疑者が捕まってない為、検問で吾妻橋まで行ったっけ・・・。


そんなことを思い出しているうちに、郡課長の司会で捜査会議が始まった。


「えぇ~それでは、第一回の捜査会議を始めます。まず最初にこの特捜本部の本部長になっていただく捜査一課の西塔課長より挨拶を賜ります」


さっき係長と話していた初老の刑事が立ち上がる。あらま、一課長だったのね。。。


「既に各方面に通達したとおり、昨日、セルリアンタワーにて殺人事件が起こった。被害者の名前は萱場邦夫、44歳。クラックスマネジメント代表取締役である。事件現場は社長室であった…」


横から神ノ木くんが話しかける。

「あのひと僕のあこがれなんです。課長の隣にいる、楠管理官。僕と同じ北大出身で、刑事として管理官の職を買ってでたそうなんです。」

「ふ~ん…キャリアなのに捜査一課に抜擢されるなんて、よっぽど現場主義なのね。」

管理官か…じゃあ実際にはあの人が捜査の指揮をとるってことか…


一課長の挨拶が終わり、マイクは管理官に向けられた。

「まず、現場の状況を報告してください」


「ハイ。被害者はナイフで喉元を一突きされ、即死の状態でした」

「死亡推定時刻、一昨夜の午後23時から午前7時のあいだ、以上」


本庁の刑事が報告をしている。あ~いうのあたしもやりたいなぁ…なんか刑事って感じがする。


「目撃者については?」という問いに、係長が立ち上がる。そういえばあたしたちが上がった時まだ捜査してたっけ。


「第一発見者は警備会社KEISOの警備員、小幡佳織。夜中の巡回中にドアが空いていたので、入室したところ死体を発見、他に目撃者の報告はありません。以上」


「被害者の家族については?」という問にテルさんが立ち上がる。

「被害者は3年前に妻と離婚、現在は自由が丘のマンションに一人で暮らしていた。妻との間に子どもが一人いるが、離婚して以来会ってない。今は、それだけだ」


「他に有力情報は…?…では、これより操作の割り振りを決めます。待機!」


第一回目の捜査会議はこんな感じだった。被害者の家族に聞き込み?警備会社?それとも会社周辺?

もうわくわくしてしょうがない。そう思うと笑顔がこぼれた。不謹慎よね…。


会議室を出て刑事課に戻る際に神ノ木くんがテルさんに話しかけてた。

「動機はやっぱり怨恨ですかね…テルさんどう思います??」

「不謹慎な野郎だな…楽しそうな顔しやがって。被害者亡くなってんだぞ!」

あ~あ、怒られちゃった…


あれ?係長は…?廊下で本庁の刑事と話してるわ…多分割り振りの件かなぁ…



あ~あ、女性視点って難しいな。。。


ってかほとんど会話で終わっちゃった。。。

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