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渋谷の九龍城砦 7

神ノ木君と羽根田係長代理は九龍城砦にて内偵を始めました。


今回は、神ノ木君視点です。

内偵を命じられた翌日夕方、渋谷駅で羽根田さんと合流して、僕たちは九龍城砦へ向かった。

今の時点でわかっていることは、

粟飯原さんが追っていた平良を撃った拳銃と、1年前の警官殺しの拳銃のライフルマークが一致していること。

町田で起きた殺人事件の被疑者がこの辺に潜んでいるかもしれないこと。

以上の2点だ。


11階フロアは全て扉が閉められていた。

「この階は、ただの住居になってるんですかねぇ・・・」

すると羽根田さんは、

「甘いな・・・この雰囲気・・・暴力団やらの事務所が密集してるんだろ」

げ・・・僕達こんな所にいるのか・・・しかも今日は内偵なので拳銃持ってないぞ・・・。


早々に一つ下の10階のフロアに着いた。


何件かは閉めていたが開いてる場所ピンクの照明で目がチカチカする。


しかもそこの女性たちはほとんど下着姿1枚、それにアイドル並のルックス。

目のやり場に困るなぁ・・・


「オニイサン、ハヤイウチカラスキネェ、30分1万円。アソンデク?」

僕が戸惑っているというのに羽根田さんは冷静だ

「キミ、歳幾つ?」

「ハタチ」

「どっから来たの?」

大田テジョン

「名前は?」

「ジヨン」


・・・・・・聞くだけ聞いて次の店へ、それを全部済ませて、

「また来るわ」で下の階へ。


5階まで降りてきて、僕達は一室の前に立ち止まった。

「神ノ木君、そっちじゃないよ、こっちこっち。まさかそんな趣味あるの?」

僕の前はドアが開いていてセーラー服とかが沢山並んでいた。

「な、な、ないですって」

慌てて否定して後ろを向くとドアに「金井興業株式会社」と書かれていた。


「羽根田さん、これってもしかして・・・」

「間違いない、10階の女の子たちの元締の一人だったんだ。」

「そういえば、閉めている店ありましたね」

「あぁ、多分金井の店だ。こんな所にいたなんてな・・・」


「え?羽根田さんも金井知ってるんですか?」

「あぁ、以前は秋葉原で違法なメイドサロンをやっていた。摘発を逃れる前に閉店したがまさかこんな所にいたとはな…。」


でも、情報としては金井はこの辺には顔を出してないという。もしかして金井は嵌められたのか?

それを知らない犯人に撃たれた・・・十分あり得るな。


これは大きな手がかりだ。明日は署に戻って報告しなきゃ。

はたして、金井を撃った犯人とのつながりは?

1年前の事件とは果たしてつながりがあるのか?



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