表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
19/23

渋谷の九龍城砦 3

楠管理官と神ノ木君が九龍城砦にいたころ、別の傷害事件の被疑者をおっています。


今回は、粟飯原さん視点です。

管理官が言っていた九龍城砦にいるという情報も捨てがたいが、まだ潜伏しているときまった訳じゃない。とりあえずそっちは耀さんに任せて、俺は先日起きた傷害事件の被疑者「金井」を追っていた。情報によると、ラブホ街にいるというので対象のホテルに向かった。


受付を通り過ぎたところで聞き覚えのある声がした。

「お〜い」

振り返るとそこに居たのは・・・美果だった。

「金井を追ってるんでしょ?でもあたし先約だから」

「おいおい・・・お前は少女売春摘発してるんじゃなかったのかよ・・・金井は関係ないだろ」

「実はですねぇ・・・あたしが用あるのは女の方。ちょっと聞きたい事があって。あたしはそれだけ知ればいいから、平良はあんたが逮捕したらいいじゃない」

相変わらず飄々としてやがる・・・それならさっさと引きずり出すまでだ。

「美果、金井はどこの部屋だ」

「待ってあげなさいよ・・・今入ったばかりなんだから。懲役で最低3年は食らい込む事になるでしょ?その間女っ気無しなのよ」

待つだと?被疑者に情けをかけようってのか・・・まったく・・・


「で、一緒にいる女ってどんな奴なんだ」

「え?三軒茶屋あたりの女子大生よ。あそこはお嬢様学校とばっかり思ってたけど、最近はそういうのが多いみたい」

「お嬢様がねぇ…たしかあそこは女子大じゃなかったか?サークルとか共学の大学が入り込んでいるのは知っているけどなぁ」

そういえば、俺たちがいた大学にも女子大生が出入りしてた。

「それで、その女子大生を任意で引っ張って元締めを探そうって言うこと」

「なるほどな。…ってお前それじゃ尚更すぐ行かなきゃイカンだろ」

「実際に行為に及んだ証拠があれば、引っ張りやすいわ」


たしかにそうだ。逃げられてしまっては元も子もないだろうからな。



・・・3時間後、金井が女と出てきた。俺は金井に近づいた。

「スッキリした顔しやがって・・・俺が情けをかけるとは思わなかったよ」

逃げようとしたので丹田に前蹴りを入れ、ひるんだところで手錠をかけた。


女が逃げようとしたが、そっちは既に美果が取り押さえていた。

二人を外に連れ出したら突然銃声がして、金井が撃たれていた。

「そこ動かないで」


女を俺の車に乗せ、俺と美果は拳銃を構え後を追ったが、既にいなくなった後だった。

俺としたことがとんだ失態だ。とりあえず、女と美果を乗せ、署に戻った。

この部分はちょっと短くなりました。

次回はもうちょっと長くできるかな?

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ