大修羅場ダイジェスト!
薙沢県ボクシング連盟医事委員長の外薗峰允です。
今回は対TEAM Thailandの試合を観戦及びお手伝いとして唐河中央高校までお邪魔したのですが、結論から先に言いますと、とんでもないことになっております。
何があったのかは知りませんが、試合そのものは行われたのですが・・・
『無事』
ではありませんでした。
結果自体は新人選手の取りこぼしが多少はありましたが、沿岸ブロックチームのほぼ圧勝でした。
ただそんな中でThailandの選手たちが異常に殺気だっていて、元々ムエタイ選手の集団だったこともあり、沿岸ブロックの高校生たち数名が相手の反則技で負傷する事態も発生しています。
では、薙沢県国教大附属チームの試合内容を簡単に説明しましょう。
【ピン級】
◯Taro Kyakuno【RSC2R0.15】Rạn nxy⚪️
どう見ても20歳は過ぎている対戦相手のRạn nxyでしたが技術は素人の僕が見ても稚拙そのものでただフックを振り回すだけの選手に見えましたが、時々フックの中に肘打ちを混ぜ込んでいるように見えて非常に危険でした。
ただ、客野くんは冷静ながらもやはり相手の態度にカチンときてたようです。
相手のぶん回しに一切付き合わず、徹底的に左ジャブで突き放し1ラウンド1分過ぎあたりからはワンサイド。
肘打ちの反則を警戒して、長距離からのストレート攻撃を徹底した結果Rạn nxyの顔面は血まみれとなり2ラウンド開始早々に主審がノーカウントで試合を止めました。
あ、客野くん、相手の態度にかなり怒ってますね。
「まともにやる気がないんだったら試合なんか申し込んでくるな!」
【ライトフライ級】
Phe yāp【No-contest match】Eishiro Jigozen
これもひどい試合でした。
地御前くんがいつもの調子でPhe yāpの粗っぽい攻撃をひょいひょいといなしていたんですけれど、そんな中で突然、地御前くんがかなり大きなスウェイバックをした次の瞬間、地御前くんの眉間から結構な量の出血が!
ただ、それと同時に地御前くんが放った縦拳の左アッパーがPhe yāpの顎先を弾いていたらしくPhe yāpはまるで正座をするように両膝をついて倒れ込んで失神していました。
Thailand側は地御前くんの負傷を理由にRSCを主張していましたがPhe yāpも試合の流れの中で地御前くんに倒されているので地御前くんのKOとも取れます。
ただ地御前くん、眉間からの出血が結構ひどくて、西木先生に促されて、さっさとリングを降りて僕のところに来ましたね。
ああ、なるほど。
出血はひどいけど、傷自体は全然浅いですね。
プロレスの流血試合なんかでよくあるカッターナイフで、さっと皮膚の表面を切る感じ。
1週間以内に完治するでしょう。
後ほど動画を確認したところ、地御前くんにパンチを外されまくっていたPhe yāpが隙を見てアッパーカット気味に肘打ちを出してきたみたいです。
地御前くんはそれをすんでのところで外し、皮1枚で済ませましたが、まともにもらっていたらとんでもないことになるところでした。
結局、双方の審判員同士の協議が収拾がつかず無効試合ということになりました。
地御前くん、しょんぼりしてますね。
「お姉ちゃんたちに何て言おう・・・心配かけるのやだ」
・・・・・・(汗)
【バンタム級】
Cxr̒dæn f xr̒d【No-contest match】Hakuto Miyauchi
さらにひどい試合でした。
始まって早々、宮内くんのパンチがジャブもワンツーも全部対戦相手のCxr̒dæn f xr̒dを滅多打ちにしまくって、ストップは時間の問題かと思われたのですが、一瞬の隙でムエタイで言うところの首相撲に持ち込んだCxr̒dæn f xr̒dがそのまま宮内くんと同体で倒れ込みました。
そしてこともあろうに倒れ込んだ宮内くんにCxr̒dæn f xr̒dが加撃をしようとしたため即座に主審が割って入り試合をストップ。
本来ならば宮内くんの失格勝ちですがThailand側がまたしても強行にクレームを入れ地御前くんに続いて無効試合に。
宮内くん、初勝利を取り損なって悔しがるよりも相手側の態度や技術の稚拙さに呆れ返っていますね。
「あれでよく交流戦なんか申し込んでこれたねぇ」
【ミドル級】
◯Miyuki Kanayama【RSC1R0.41】Burīrạmy̒⚪️
これまでの試合展開で相手のやり口を理解した銀山くん。
これもどう見ても高校生に見えない。全身タトゥーだらけのおっさん相手に開始早々中間距離からコンビネーションの雨あられ。
組み付こうとするBurīrạmy̒のみぞおちに右アッパーを叩き込み下を向いたところに左のボディブローを浴びせるとBurīrạmy̒は嘔吐しながらノックダウン。
主審が即座に試合をストップしました。
「取っ組み合いになったら逆に投げ飛ばしてやるつもりだった。まあ早く終わってよかった」
【ヘビー級】
◯Ichinari Eba【KO1R0.19】With thā nex r̒⚪️
これは全然勝負になりませんでした。
昭和のアマチュアヘビー級によく見られていた風船のような体型のWith thā nex r̒は江波くんのパンチに全く反応できず、最初のワンツーで豪快に吹っ飛んで大の字に。
井口くんが言うところの
『回避不可能な巨砲から放たれるレーザービーム』
が華々しいデビューを飾った瞬間でしたね。
「風船だったねえ」
さてさて、試合内容や相手のレベルもそうですが、なんでThailandの連中はあそこまで殺気立ってたんでしょうか?
浅はかな企画がおじゃんになって頭を抱えているイベント会社やローカル CATVのスタッフたちは放っておいて、ちょっとその辺を調べてみる必要がありますね。
ん?
眉間に絆創膏を貼った地御前くんが僕のスーツの裾を引っ張っています。
どうかしたんですか?
「先生、お姉ちゃんたちやお母さんに『傷は全然全く大したことない』って説明してもらえませんか?」
見せられましたスマホの画面には地御前くんのお母さんやお姉さんたちからのLINE 通知がとんでもない量になっていました。
はいはい、引き受けましょう。




