車窓

遠くの風景を眺めていたような

ぼんやりした季節が車窓を

過ぎてゆく

確かに行き先は間違ってなかった

真っ直ぐに走り出し

車窓が季節に追いついて

終着するはずだった

長い四季を巡り

車窓から見えていた

空はグレー１色になり

走り過ぎてメンテナンスが

必要になったみたいで

メンテナンスには

走り続けた時間と同じ

時間が必要みたいだ

また走り出すときは

光のスピードに追いつける

まで回復してるから

もっと早く

もっともっと早く

走り出す

自分なりの幸せへと