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My Story  作者: 委員長
第一章
2/8

俺の物語

ただの趣味で小説を書いていこうと思います。

文才もないただの一般人ですが、どうかご容赦を。

4つの大国と魔王領が並び立つこの大陸。

大国の1つセヤク国にあるナナンメ領領主の次男として生まれたアルタ・オーナス。

彼が魔王を倒す物語が今始まる。





ふむ、なかなか崩せないな。

木剣がぶつかり合い音を奏でながら俺は思う。

最近結構成長してきていたのだが兄さんにはまだまだ及ばないようだ。

上段から下段、下段から中段と木剣が動く。やばい、そろそろきつい。

こちらの隙を突かれ木剣が弾き飛ばされたところで兄さんが呼ばれる。

「ナーバ様。お父様がお呼びです。」

そう兄さんに告げるのは白髪だらけの爺さん。

「わかったセバス。アルタここまでだ。」

「わかったよ。兄さん。」

そういうと足早に去っていく。

「わたくしがお相手をいたしましょうか?」

「おいおい、動けんのかよ?セバス。」

「はっはっは。まだまだ若いものには負けますまい。」

「いいね~。俺とやろうか。」

結論から言おう。かなりこっぴどくやられた。

「ちょっとは手加減してくれてもいいだろ!」

「挑発したのはアルタ様ですぞ。」

にやけながら言うセバスの顔に腹が立つ。いつか絶対ぶっ飛ばしてやる。

強く決意し今日の特訓を終えたのだった。

ここナナンメ領は今日も平和であった。

割と田舎だというのもあるのだろうが。

一昔前に魔王討伐に軍を派遣したことがあるらしいのだが、魔王の刺客がくることはない。

案外、魔王もビビりなのかもしれないな。

その時に魔王を討てればよかったのだがもう少しのところで邪魔が入ったらしい。

魔王の幹部がこぞって参戦したのもあって一転して劣勢になった討伐軍は命からがら逃げかえったという話だ。

セバスから聞いた話ではな。

そして魔王を追い詰めたのは何を隠そう我らが兄のナーバである。

勇者の力を持つ兄の手によって魔王は相当追い詰められたらしく、この討伐軍以降姿を見せていない。

優秀な兄をもって俺は幸せだよ。

何はともあれここナナンメ領は今日も平和なのであった。





「お呼びでしょうか?父上。」

きれいな目鼻立ちをした偉丈夫は自身の父に聞く。

会議室には騎士団の団長、副団長も同席していた。

「ナーバ。この近くにゴブリンの大量発生(コロニー)が発見された。それも同時に三か所だ。」

老獪な威厳のある声でそう答える。声の主はアルタ、ナーバの父であり、同時にナナンメ領の領主であるサルビア・オーナス。

「3か所…ですか。魔物大群(パンデミック)とはなっていないのですね?」

ナーバはそう聞き返す。

「ああ、今のところはな。しかし早めに対処したほうがよいだろう。我が領の騎士団とお前の持つ騎士団を動かそうと思う。」

「しかしそれでは2か所しか対処できません。もし騎士団が領地を離れているときに魔物大群(パンデミック)への拡大やそれこそ領地に襲来したらどうするのですか?」

「それは心配ない。騎士団を二手に分ける。大量発生(コロニー)と言っても一つは小規模のようだしな。お前には最も大きい東大量発生(コロニー)の対処を命ずる。」

ナーバは思案する。ゴブリン程度の大量発生(コロニー)ならば問題はないだろう。それならばアルタを出陣させてもよいのではないか?自身の跡取りとして早めに戦闘経験をするのも悪くはないだろうと思いサルビアに提案する。

「父上。最も小規模の東南大量発生(コロニー)への騎士団の編成にアルタを加えてください。あの子はまだ10歳ですが戦いの役に立つと思われます。」

「アルタか…。」

昔からサルビアは何かとアルタのことを軽んじている。

というよりも当たりが厳しいように思える。

妾の子だからなのかそれともナーバにしか興味がないのかはわからないが。

「まあ、いいだろう。参戦を許可する。」

少し驚いた顔をするナーバ。てっきり渋るかと思っていたで驚いたようである。

「ありがとうございます。父上。それでは騎士団の編成を行います。」

そういってナーバは席を立ち、部屋を出ていった。

そのあとに続いて騎士団の団長と副団長も部屋を出る。

サルビアは神妙な面持ちで部屋に残っていた。





「アルタ様を連れていくって本気ですか?ナーバ様。」

騎士団長のマイティが聞く。

「優秀とはいえ10歳の少年を戦場に連れていくのはちょっと…。」

筋骨隆々な見た目をしておいて意外と控えめなやつである。

「反対ならばあの場で言っておけばよかったではないか。」

ナーバは告げる。

「あの場でそんなこと言えませんよ。領主様怖いし。」

女々しいやつだなとナーバは思うもの口には出さない。

「絶対私の部隊に配属されるじゃないですか~。」

今度は副団長のシアンが言う。

「嫌ですよ?アルタ様のこと気にしながら戦うの。体よりも気持ちが疲れる。」

「そう言うな、シアン。僕が思うに君がそこまで気を揉む必要はないと思うぞ。」

一見すると女性にも見える副団長にナーバはそう返す。

「そんなに優秀なんですか?」

「ああ。僕の後継ぎにふさわしい人材だよ。」

「ナーバ様の後継ぎはナーバ様のお子さんになるのでは?結婚する気ないんですか!?」

マイティはナーバに聞く。

「ははは。もしかしたら結婚しないかもね。でも跡継ぎはアルタだよ。」

そういうとナーバは自身の騎士団の方へと向かった。

人物紹介①

アルタ・オーナス 10歳

茶色い髪をした少年。

ナナンメ領の次男。優秀で勇者の力を持つ兄ナーバ・オーナスがいる。

非常に明るく、他者に対しても思いやりのある性格だが反抗期に入りかけており素直になれてはいない。

兄のことを深く尊敬しており、自身の目標にしている。

剣の技量は精進中。

将来は領地で悠々自適に過ごそうとしている。

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