プロローグ
二人の男は強大な魔力の塊と対峙していた。
部屋の端で一人の女が倒れていたが死んではいなさそうである。
「よう、初対面ではあるが久しぶりだな。」
茶色い髪をした男は言う。
「我は貴様のことなんざ知らぬぞ。」
魔力の塊、魔王は答える。
「俺らみたいな小物は覚えてもくれないってことか。」
男はほくそ笑む。
「あの、あなたは誰ですか?」
黒い髪をした男はそう聞く。
「勇者だよ。」
「え!?勇者は僕ですよ??」
そんなやり取りを魔王の目の前で繰り広げる。
「まあ今はそんなことどうでもいいだろ。目の前のことに集中しろ。」
内心、納得は言っていないが魔王の目の前にいることを鑑みて気を持ち直す。
「そうか…。貴様は…!」
魔王はつぶやく。
「おや?思い出していただけたかな?」
「クククク。たかが亡霊が我に勝てるとでも思っているのか?」
「思っているさ。」
魔王をしっかりと見つめ、そして言い放つ。
「僕は何をしたらいいですか?」
「おいおい、弱気になるなよ。援護してやるから好きに攻撃しろ。」
「了解です。」
そんな会話を二人の勇者が終えると茶色い髪をした勇者は言う。
「これで終わりにしようじゃないか。魔王。」
「ぬかせ。貴様らごときが我に敵うとでも思っているのか。」
「思っているさ。だからこうして相対しているんだ。」
すでに魔王も臨戦態勢を整えている。
「さて、魔王よ。俺たちと戦おうか。」




