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41 対立の終わり ※エリサ
※※※ エリサ ※※※
「あの。すみませんでした」
南の宮。
レオン様の執務室は凍りついた。
今日は医局管理者の引き継ぎの日。
あの第2王子が来ている、と聞いてチヒロ様はこの執務室にやってきた。
文句のひとつでも言いたかったのか、と思いながらお供した私も驚いた。
まさかチヒロ様が第2王子に頭を下げるとは思っていなかったのだ。
頭を下げられた第2王子ですら困惑している。
「何故謝る」
「その……私のせいで殿下を追い出す形になってしまって」
そう。
第2王子は結局、暫く謹慎の上、臣下に降りることと決まったのだ。
他の言動もだが、何より『空の子』様を蔑むような発言をしたのは許されるはずもなかったのだ。
第2王子はふん、と鼻を鳴らした。
「……だから何だ。貴女は私が嫌いだろう」
「嫌いです」
即答。
……チヒロ様はやっぱり喧嘩を売りにきたのかもしれない。
第2王子はなげやりに言った。
「はっ。だったら素直に私を落とせたことを喜べばいいじゃないか」
「嫌いですけど。
でも、だからといって、どうなってもいい人だとは思ってません」
チヒロ様は口を尖らせた。
第2王子は一瞬、不意を突かれたような顔をして。
そして「変な子どもだ」と言って力なく笑った。




