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この幸せがあなたに届きますように 〜『空の子』様は年齢不詳〜  作者: ちくわぶ(まるどらむぎ)
998年目
67/196

38 対立 ※レオン




 ※※※ レオン ※※※



チヒロは倒れたままでいた僕の前まで来ると座った。


そして僕の名を呼んだ。


《レ・オン》に聞こえる彼女独特の間で。


いつものようにためらいなく呼ぶその声は今、震えていた。


チヒロがそっと腕を広げた。


頭が細く頼りない腕に包まれる。


「もう大丈夫だよ」と。声が頭の上から降ってくる。


何を言ってるんだろう、と思った。


何を言ってるんだろう。


わざとだ。


僕は奴らを貶めるために。


わざと痛めつけられるフリをしていただけだ。


蔑まれ


絶望して自ら死を選んだと見せるように


それだけ。


それだけ、なのに。


「もう大丈夫だから」


震える声、震えている小さな身体。


雫が降ってくる。


雫はそのまま僕の顔を濡らす。


―――何故、チヒロが泣いているのだろう




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