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この幸せがあなたに届きますように 〜『空の子』様は年齢不詳〜  作者: ちくわぶ(まるどらむぎ)
997年目
22/196

22 ジル ※チヒロ




 ※※※ チヒロ ※※※



「うーん」


机の上に並べた物を見てため息が出た。


まずは細長い長方形の鏡3枚。

厚めの紙。

ほぼ透明な紙(この世界にもあった)。

テープ(薄い紙と糊)。


あとは中に入れる透明素材だけど、これは今、エリサが探してくれている。

透明なボタンがあるそうだ。


作ろうと思っていた万華鏡。

材料はこれで揃ったはず。残るは組み立てだけなのだ。


でも一番初めで躓いた。

3枚の鏡をピタリと正三角形に合わせるとか、無理!


どうして初めから正三角形になるように加工してもらわなかったのか……。


前世でいた国では簡単に作れるキットがあって、それを使っていたから気がつかなかった。

鏡って扱いが難しいのね。でもこの国では鏡の代用品は見つからない………。


どうしよう。この鏡を加工して欲しいってもう一度レオンに頼む?

重要なものでもないのに?……うーん………。


ああ……。

私は、ここでは万華鏡も作れないのか。

夏休みの人気簡単工作だったはずなのに……。


職人さんとは言わないけど、誰か器用な人にでも頼むしかないのかな。

うーん。なんだか情けない………。


と。


机に突っ伏していたら、コツンと音がした。


顔を上げて耳を澄ます。


またコツン。


……窓からだ。


この部屋の窓は模様が施されており、日は入ってくるけど外が見えない。

なんでも昔、要人が暮らしていたからだとか。


人の声ならやり過ごすけど、物音。

それもコツン、コツンと不規則に何回か続いている。


椅子をおりて恐る恐る窓に近づくと………影が見えた。


私は思い切って鍵を開けた。




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