59、なぜサラは陽菜を狙うのか
ここは、宇宙のどこかにあるとされている、ドラゴンと呼ばれる種族が暮らす惑星【M31・ドラコニア】の中。ドラゴン族の長の一族が暮らす城の最上階に位置する空間。
玉座に座っている年老いた男の姿をしたドラゴン……約30万歳(ウルト○マンキングと同じくらいの年齢)と、その前に跪いている小学生くらいの姿をした少女(年齢不明)がおり、周りには鎧を纏った人型の種が数名、剣を地面に突き立てて護衛をしていた。
「陛下、ウチ……私をどうして呼び出したのですか?」
少女はこういった場所に慣れて無いのか、半分ほどタメ口が抜けてない様子だ。
「ファフニール……君が王位を継承する時が来たのだ」
「私が……王位継承権を?」
「ワシの体は……そう長くは持たない。かの戦いで負った古傷が、もうすぐワシの全てを食い尽くす。そこで、ワシの血を引き継ぐお主と、セナにこの座を渡そうと思ってな」
この王様、昔一人の神と宇宙規模でバチバチに争っていた。まだ発展途上のドラコニアを守るために。その戦いの中で彼は一人の少女と出会う。その名は【御坂瀬奈】訳あって様々な惑星を渡り歩いてたその子は、たまたま訪れていたドラコニアで王様と出会い、共闘して神をぶっ倒した。が、神の爆発に巻き込まれてしまう(この世界には神は複数人存在しており、その一人が死んだところで世界にとっては対したダメージは無いのである)
その後、セナと共にドラゴン族のエネルギーの源である人工太陽【プラズマクローズ】を生成し、星の発展に役立て行くのだが……
「セナ……って確かこの星の伝説とされているお方ですよね?今はどこにおられるのです?」
「彼女は……自分の半身を探す旅に出ておる」
「つまり……私は【セナ】と、その半身を探せばいいのですね」
「そういうことだ。」
そのセリフを聞いたファフニールは、一刻も早く【セナ】を見つけようと、自身の背中から翼を生やし、王座の間を後にしようとした。が、そこに待ったを掛けるように王様は言う
「あ、途中の邪魔者は全て蹴散らしておけ、後処理が面倒くさくなるからな」
「分かりました」
ファフニールは、勢いよく翼を羽ばたかせ、その場を後にしたのだった。
「……これが若さか」
さて、惑星【M31・ドラコニア】を飛び出して、宇宙を飛び交っていたファフニール……が降り立ったのは、全てが荒廃した死の星【ガロウズ】。彼女がここに来たのは他でもない
「あら、貴方が私の新しい相棒の、ファフニールちゃん?」
降り立った目の前にいた、白髪のロングヘアに黒い大人びたコートにその身を包んだ、20代と思われる外見の女性に呼ばれたからである。
「確かに、ウチはファフニールや。で、あんたは?」
「私は御坂瀬奈。失った半身を取り戻すべく旅を続けている風来坊よ。これからよろしくね。サラちゃん。」
「サラ……?」
「私の半身なら、貴方をそう呼ぶと思ってね。ファフニールって名前、若干長いから呼びづらいもの。」
「半身……見つかったんか?」
ファフニール改めサラが聞くと、セナは頷き答える。
「別時空の【地球】に、私の半身が覚醒したのよ。」
「なら、今すぐ捕まえに……」
「その前に……あなたの力を見せて欲しいなぁなんて」
サラの言葉を遮るように出したセナの要求。サラは疑問符を浮かべて聞く
「どこの星を滅ぼせばいい?」
「【アラマティア】よ。まずは星の内部の都市で適当に暴れて……最後は星ごと消滅させるのよ」
「……そこに何か、恨みでもあるんか?」
「貴方の母親を媒介に生まれた惑星だからよ。」
「ウチの……お母さんを?」
唐突なセナの告白に困惑するサラ。確かに彼女の父親はドラゴニアの王様なのだが……彼女の母親は、実はサラ本人を産んだ後にサラの前から消えたのだ。
「……繋がった。脳細胞かトップギアや」
「それでこそ私の相棒よ。」
セナは不吉な笑みを浮かべて続ける。
「さ、私と契約しましょ。あなたのために……そして復讐のために。」
こうしてセナとバディを組んだサラは……セナの指示の元、【アラマティア】を惑星ごと滅ぼしたのである。で、その間にセナは陽菜に干渉し、その夢の中に本来とは若干違う記憶……いや、記録を刷り込んだのであった。
サラが【アラマティア】を消滅させるまで、3日も掛からなかった。そしてサラは、セナの力……時空間移動で、陽菜のいる地球へと向かうのだった
小ネタ気づいた人いるかな?




