56、戦闘(Bパート)
「やったか!?」
ドラゴンさんに強烈な一撃を与えて、特撮だとおなじみの爆発エフェクトが見えた。
思ったよりも手強かった〜なんて思っているが、戦いはまだ終わってないだろう。
煙が晴れて見えたのは……この二足歩行の巨体を覆うように展開された、オレンジ色のクリアな素材で構成されていたバリア……要はゼッ○ンバリアで私の攻撃を防いだと思われるドラゴンさんの姿だった。
「ほう、あんたの攻撃はその程度なんか……?」
えっ、会心の一撃が防がれた……!? 威力は申し分無かったはずなんだけど……
「その○ットンが使いそうなバリアは何?」
戦闘中、怪獣にこういう系の質問をしても普通なら答えてくれないはずなのに、喋れる彼女?はちゃんと教えてくれた。
「こいつは、ウチ特別製の【ペダニウムバリア】や! レベル1000以下のキャラからの攻撃によるダメージを受けない効果を持ってるんやで!」
ノリノリでとんでもないことを言いやがったなこのドラゴンさん。 え、どうやって勝てばいいのコレ……?
今の私のレベルは1固定(ステータスは99999999)だから……的確に対策してきてるわね。
というか名前のセンスよ。ペダニウムって大怪獣バトルに出てきた「キングジョーブラック」っていうクッソ強かった宇宙ロボットの素材になった物質だと思うのよね。
知ってる人は「あーこれ強いわー」っていう反応を示してくれるはず。
こんなのどうやって倒せば良いの? とその場で頭を抱えていると……ドラゴンさんの後方がキラーンと光った。
かと思いきや、そこに複数個の魔法陣が連続で重なるように展開される。
「なんや!?」
「レベル1600万のディメンショナルキーーーーーック!!」
そんな声が魔法陣を潜りながら聞こえてきて、何かがドラゴンさんの顔面に強烈な蹴りを入れ……ドラゴンさんはバリアを展開する間もなく、その場に土煙を立てて倒れ込む。
そしてその蹴りの主は、空中でくるくるっと一回転して、私の目の前にすたっ と降り立った。
今の蹴りは、仮面○イダーディ○イドの必殺技【ディメンションキック】? 《ファイナルアタックライド・ディケイド》のカードをディケイドライバーに挿入して、並んだディメンションカードを潜りながら相手に強力な一撃を叩き込むんだけど……横文字多いな。
「久しぶり〜♪元気してた?」
陽気な口調でそう言ったのは、黒髪のロングヘアーに、黒を基調としたフリル付き巫女服をまとっている私と同じくらいの年齢の女の子。
「姫奈ちゃん?? なんでここに??」
黒ノ宮姫奈 こことは別の時空の地球出身で、私がいた異世界の兄弟星で【黒の巫女】として活動している娘だ。
昔、《エルタニア》に遊びに来た時に一緒に過ごした(同じ部屋で寝たりもした)私の親友で、この世界に帰ってくるきっかけとなったあの事件の数年くらい前に別れてから久しぶりに再会したのだ。
私の問いに、姫奈ちゃんは答える。
「このドラゴンを追っているからよ。こいつ、姿を変えてとある星を滅ぼした疑惑があるのよね」
次回、かなり重要な回




