55、戦闘(Aパート)
「おらぁぁぁっ!!」
風圧と共にドラゴンさんの右ストレートが私を襲う。絶対に直撃したらかなりの致命傷を負う……までは行かずとも数十メートル位はノックバックで後ろに吹っ飛ぶだろう。
「ふっ!!」
私は左右の手に持っている<妖刀:霧雨><煉獄剣:篝>を、ドラゴンさんの攻撃をジャストガードするように体の前にクロスさせて持って来る。
ガッ!!!
ドラゴンさんの手の甲のウロコと、クロスした双剣?双刀?の刀身が、鈍い音を立てて衝突した。
ぬおっ!やべぇ威力強え!吹っ飛ばされる……ッ
心の中でそんなことを叫びながら、両足に力を込めて踏ん張る。ぬぁぁ裸足だから土痛い!
数メートル後ずさるだけでなんとか済んだので、今度はこちらの番だと、意識を防御から攻撃に向ける。
「ふんっ!」
自ら後ろに飛び退く形でドラゴンさんと距離を取った私は、一呼吸おいて地面を蹴る
「【双極の斬撃】っっ!!」
動きながら身体を左向きに捻り、両腕を左肩に持ち上げ……
ザッ!!!
右下に振り抜くことで光の斬撃エフェクトを飛ばすっっ!!
「ぐるぁぁぁ!!【アトロシアスフレア】や!!」
と、その斬撃にドラゴンさんは、口から黒い炎を放つことで対抗してくる。
どぉぉん!!
ふたつは空中でぶつかり、激しい音と閃光を伴って爆発する。
本来ならここでお互いが怯む……のだが、今の私は違う。
なんやかんやあって私の相棒になっているロリ魔王を一撃で行動不能にした……恨み?借り?があるので、初対面ではあるが一撃を入れないと気が済まないのだ。
煙と炎の中を突っ切りながら、右下に振り下ろした双剣を振り上げる。
「はぁぁぁっ!!」
特に技名が思いつかなかったので、気合を込めて声を出す。
「なにっ!!」
私の攻撃が予想外だったのか、ドラゴンさんは一瞬驚くような表情を見せる。が、瞬時に両腕をさっきの私と同じようにクロスさせてガードする。
ただ、ガードするタイミングが若干遅れたのか、私の攻撃がいい感じに鱗にヒットし、ドラゴンさんをノックバックさせ、しっかりとした隙を生み出す。
「今だっ!!【オーブゼペリオンストリウム!!】」
右手の武装を突き上げながら頭の上で大きな円を描き……その形をなぞるようにス○シウム光線みたいな色の光が出現する。
そして、ゼ○リオン光線を放つ時みたいなL字になるように右手の剣を立てて構え、左手の剣をそれに垂直になるように添え……虹色の光線を放つっ!!
びぃぃぃっ!!
そのままドラゴンさんに直撃……し、またもや爆発を起こすっ!!
「……やったか!?」




