48、月のお土産がチートすぎる件について
幼女に月に連れて来られ、幼馴染や元クラスメイトと再会し《具現武装 キュリオス》という魔法少女みたいな新しい衣装を手に入れた私。
次にやることと言えば……何かあったっけ?
「やることも何もあっちの世界に戻る時間よー」
《新生月面城ニルヴァーナ》の最上階の2個下の……《異界と瞑想の間》で、月の支配者である幼女るなたんは私の思考を呼んでそう答えた。 出会った時と同じ全裸な姿で。
「もうそんな時間なの?」
「地球とこっちの世界は時間の流れが違うのよねー。こっちの世界の1日はあっちの世界の1時間なのよねー」
「ということは、私がこっちに来て今6日位今経っているからあっちの世界では朝7時頃っていう認識で良いの……?」
「まぁそんな感じね」
月と地球で時間の流れが違うなんて初めて聞いたぞ……って一瞬思ってしまったのだが、今のこの世界は《更新》前の昔の世界とは色々と違うわけだし……ありえない話ではないと思うようになってしまった。 おのれディ○イド
「そーいえばなんだけど、ヒナちゃ……ツクヨミちゃんはお土産に何か持って帰らないの?」
「ツクヨミって名前数日ぶりに聞いた気がするわね……。で、お土産は買わないとロリ魔王あたりに怒られそうなのでほしいんだけど……なにかおすすめとかあるの?」
月だからウサギさんがついた餅とか売ってるのかな?
「(自主規制)とか(自主規制)とか……後は水戸○門?に出てくる二人組の片方が『この紋所が目に入らぬかぁ!』って言って掲げる紋所の月ばーじょん位しかボクは思いつかないなぁ……」
「前者2個にはまぁツッコまないようにして、紋所めっちゃ気になるんですけど」
私の眼はキラキラと光っていた。光っていたといっても物理的というよりは比喩的表現なのだが。だって相手に見せつけてドヤ顔するわけじゃないけど牽制はできたりするし何しろそういうセリフを言ってみたい私がここにいるもん。
そんなことを考えているとるなたんが詠唱を開始した。
「私、るなの名のもとに命じます。月の意志よ、わが声に答え彼女に世界の証を与えよ!【コール・オブ・ムーンアライズ】!」
詠唱が終わると同時に私の足元に出る金色の魔法陣。それはかぁぁっと私を光の柱で覆いつくすと……外見上の目立った変化がないまま消えてしまった。
成功……したのかな? したのなら良いのだけど……
「ツクヨミちゃん、『印籠召喚』って言ってみて」
うっわぁ名前そのまんまなんだなぁ……
「【印籠召喚】っ!」
目の前に現れたのは宙に浮かぶ三日月。鉄血の主人公ではない。黄金に輝いてるそれは、なにか独特なオーラを纏っていた。
「それが【月の証】まぁ端的に言ってしまえば印籠ね。何か困ったときや政権を動かしたいときにこれを見せると人間くらいならすぐにしたがってくれるわよー」
「原作再現できるのかーわくわく」
ってなんでこんな物騒?なものもらっちゃったんだろ……会ったばっかりの人なのに物凄い好待遇なんですが
これもエ○ンの賜物なのかな?
「お土産にチート印籠かぁ~悪くないね」
「まぁ、地球にもコネが欲しかったからねぇ……今後起こると思われる異世界同士の戦争には地球出身の選ばれた娘達の力が欠かせないし……ってこれ言ったらダメな奴じゃん。ヒナ、今のは聞かなかったことにしてあなたのいるべき世界に帰りなさい」
うーん、なんか今めちゃくちゃ不穏な単語が聞こえたような気がするけど……まあ気にしないでおこう。多分私一人の力で解決する問題じゃないし目的であるスローライフとは真逆のことだし。
帰ろう、みんな待ってるだろうし
「るなたん、そーみん君、美杉さん、アルト君、名前の分からない黒猫ちゃん。短い間だったけどありがとね。」
「来たくなったらまたいつでも来てもいいのよ」
「うん……じゃあね!【無制限転移】私の家!」
すべての物事には始まりがあるように終わりもある。こうして……6日間の月の生活が終わったのでした。
5話終了!
多分これで前半が終わりました!
で、次回は三人称視点で【小話】を書いた後、後半戦の6話に入ります!
ではではこの辺で




