32、ダンジョンに普通を求めるのは間違っているだろうか①
今回はネタ控えめ(当社比
目の前の幼女魔王がサラッといったパワーワード「お主(要は私)の作ったダンジョン」 まさか私の農業系チート(仮)【天候操作】でそんなことが出来るはずが……
「【天候操作】:ダンジョンせいs……」
「ストップなのじゃぁぁぁぁ!!」
――がしっ
ダンジョンが生成出来るかを私が試そうとしたところ、ロリ魔王が私に抱きつきながら止めて来た。 突然の行動に驚きを隠せず、行っていた詠唱? が中断される。
「えっちょっとなんで突然抱きついてくるの……?」
「……お主、こんな見晴らしの良い土地にダンジョンなんかを生成したらいろんな意味で目立ちまくるということが分からないのかのぅ?」
ロリ魔王は途中から顔を赤らめつつ、若干早口で語り掛けてくる。 言われてみれば確かに、こんなとこにダンジョンを作ってしまえば観光名所としてすっごい人がやって来るような未来が見える。
目立つことは私達の「スローライフ」に反するということにどうして気付かなかったのか……我ながら不覚だった。
「えっと……ダンジョンってどこに作るの?」
ダンジョン―それは冒険者たちが攻略する建物のこと。モンスターが出現したりお宝があったりトラップがあったり等々、ラノベやRPGとかではお馴染みの要素である。
基本は地上にあるので発見するのに苦労はしない(作品によって異なる)が、隠しダンジョンと呼ばれる見つけにくいダンジョンだと地下に生成するモノがテンプレだろうけど……うちの地下はどうせエヴァン◯リオンやらガン◯ムみたいな巨大ロボを格納する施設になるのだから、流石に地下に作るわけには場所が足りなかったりするのよね……
私の心配に対して、ロリ魔王はびしっと言ってくれる
「決まっとるじゃろ。 別次元に作るのじゃっ!」
「あ……別次元?」
「お主なら見たことあるじゃろ……?」
抱きついた状態のまま問いかけてくるロリ魔王。 そう言われてみれば何か思い当たるような……
考えること30秒 私の脳裏によぎったのは<インデックス> ロリ魔王の記憶を具現化した書籍が保管されている、図書館みたいな部屋だ。
たしかウチのお風呂場がその空間の扉となっていた様な……
「まさか……別次元自体はロリ魔王が作るけど、その中で実際に作業するのは私ってこと?」
「いえーす! ざっつらいとなのじゃ♪」
「そんな笑顔で言われましても……てかちょっと離れてよ結構恥ずかしいんですが」
ロリ魔王は見た目の幼女を生かして、私を上目使いで見上げながらローブ越しの腰辺りに抱きついているのだが、一応魔王なので見た目に反してステータスが高いのだ。
そして力が強いので結構腰を締め付けてくる……(多分本人は無意識)それが負担となって腰が痛くなる……というのがただの女子高生だった(過去形)な私。
今は私の方がステータスが高いのでほとんど痛みとかは感じていなあだだだだだ
「……ニーナ? もしかして今私のステータスを無視して抱きついてるの?」
「なんかダメなのじゃ?」
「いやダメと言うかなんというかあだだだだ」
私の微かな願いが届いたのか……ばっ とロリ魔王は離れてくれる。 その際、ほんの一瞬だけ見えたのは……彼女の目から零れ落ちそうなった一粒のしずくだった
……うん多分彼女が泣くわけがないよねうん
――ぽとっ ぼわんっ
地面が一瞬濡れたかと思うと、そこに向日葵によく似ている1輪の花が咲いた……何の種も植えていないのに。
「これはなに?」




