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11、私の力

「ふと思ったのじゃが、ヒナのステータスってどうなってるのじゃ?」


 私とは頭一つ分くらいの身長差がある琴音ちゃんは、上目遣いでこっちを向き素朴な質問を投げかけた。、


「ステータス? あれ、琴音ちゃん知らなかったっけ?」

「知らないのじゃが……我が見せたから今度はお主が見せる番じゃろ?」

「う……うん」


=====

御坂陽菜

冒険者名(コードネーム):ヒナ

職業:農家

レベル1

 体力:999

攻撃力:999

防御力:999

 魔力:999

素早さ:999

 知力:999

 能力など:【天候操作】、【不老不死】等々、全20個

  装備品:<創造者><エリオルの指輪>

 =====

「れ……レベル1で全ステータスがカンスト!? バグですかこれは!?」


 さらっと、私のステータスをバグ扱いしようとする受付嬢さん。まぁ、レベル1で全てのステータスがカンストしてることなど基本的にはありえない(あるとしたらライトノベルの中の世界ぐらい)。つまり、驚いてしまった受付嬢の反応はこれが正常なはずだ。


「なんでレベル1でステータスが全部カンストしてるのじゃ?」


 元魔王も、私のステータスを見るのは初めてらしい。という訳で私は、みんなに説明することにした。


「えっと……今私は、<エリオルの指輪>っていうアイテムを装備してるの。 その子の効果で、レベルが1で固定される代わりに、全てのステータスがカンストしてる……はずよ」

「<エリオルの指輪>?そんなアイテム実装されてたかしら?」


 はずよ、と言ったのは何かのバグなのか、この指輪、効果が読めないのである。フォントが文字化けしているのだ。


 受付嬢さんは首をかしげると、どこからかタブレット端末を取り出して調べ始めた。私は実装という単語を聞くと、実はここがゲームの世界ではないかと疑ってしまう。とは言うものの、今のこの世界はネトゲと似たような事には変わりがなかった。


「……なるほど、数日前に実装されてましたね。疑ってしまって申し訳ございませんでした」

「あれ、受付嬢さんも知らないアイテムがあるんです?」


 冒険者ギルドの職員さんってだいたいなんでも知ってるイメージがあるからなぁ……


「最近、まだ実装されていないはずの能力やアイテムを所持している人が全国的に増えている。別世界から輸入することでこっそりと獲得しているようなのですが……」


 私以外にも異世界から帰ってきたorこっちの世界に来た異世界の住人がいるということだろうか……あ、隣にいるやん


 

  

 


 

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