黒猫はネザーを観光します
こんにちこんばんは。
日常に戻れそうな予感にワクワクとしている仁科紫です。
それでは、良き暇つぶしを。
さて。大きな建物に到着した訳なのだけど。
この、ネザーって随分と静かな国よね。…国?街ね。間違えたわ。
今更だし、さっきはゴーストタウンって言ってしまったけれど、恐らくここは地下の国のネザーよね。
人外種のうち、スケルトン、ゾンビ、ゴーストの初期スポーン地点だと、以前調べたときに書かれていたわ。でも、それぐらいしか知らないのよね。私。だって、来ることはないと思っていたんだもの。…結局、来ちゃったけれども。
まあ、過ぎたことをうだうだ言っても仕方がないけれど、どうせならもう少し調べてきたら良かったわ。とりあえず、適当に歩いてみようかしら。
フラフラ〜
「ぐぉお!!」
「にゃっ!?」
な、なにっ!?ヒゲ察知が急に働いたのだけど!?
…あ。ゾンビ。うーん?これは、あれかしら。野生のゾンビが現れた!っていうやつかしら?
…というか、地面から出てくるって。また、随分と珍しい登場の仕方ね。
「ぐぉ!」
あら。危ない。いきなり殴りかかってくるだなんて、酷いと思わないかしら?まったく、ホラーパーティーのゾンビだってここまで失礼ではなかったわよ?
まあ、あなたがその気なら、私もそれ相応の対応をしましょうか。猫連突!
「あははっ。」
「ぐ…ぐぉおおおお!」
あら。無駄に耐久性に優れているのね。
まあ、それでもそこそこ効いてはいるようだわ。うーん。それなら、今度は切ってあげましょうか♪
「あははははっ!」
「ぐぉおっ!?」
あははっ。切ーれた切れた♪なーにが切れた?頭が切れた♪いっえーいっ!
うーん?でも、まだ体は動くのね。仕方がないわ。もう一回。今度は左腕を切ってあげましょう!そぉれ♪
「あはっ♪」
「っ…!」
…あ。もう、唸り声もあげれないのね。
まあ、声を出すための機能はなくなってしまったんだもの。…あら?でも、腐ってはいるのよね。うーん。そのあたりはどうなっているのかしらね?
…とにかく、そのままだと可哀想だから、今すぐに倒してあげるわね?猫連突!
「あははっ!」
「っ…。」
あ。今度こそ、ちゃんと倒せたわね。良かったわ。
それにしても、ネザーって街中に敵がいるのかしらね。それだと大変ね。今みたいに急に襲われることもあるんでしょう?レベル上げにはもってこいかもしれないけれど、あまり長居したい場所ではないわね。
…あ。でも、魔導書とかあるかもしれないわよね。それに、ここってなんだかダンジョンみたいだし、街中にお宝とかもあるかもしれないわ!
よし。お宝探索にレッツゴーよ!
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うーん。見つからないわね。まあ、それでこそ探索のしようがあるってものだけど。
でも、大体の場所は探したのよねぇ。その間、さっきみたいに地面からゾンビがっ!?とかはなかったわけだし。思いのほか、あそこ以外は普通の街っぽいのよね。…廃墟だけど。
あ。そうそう。廃墟の中にも本がごちゃぁっと積まれている建物を見つけたのよ。他で見た図書館程ではないけれど、学校の図書室程度の大きさはあるから、ここは図書館だったのかもしれないわ。
そこには他のプレイヤーも沢山いたし、ネザーを拠点にしている人達はここでスキルとかを覚えているのね。きっと。
まあ、ここまで言ったら分かるようなものなのだけど、一番初めのあの大きな建物が怪しいわよね!
唯一、ゾンビが土から出てきたし。まあ、他の場所にもゾンビは居たのだけどね。襲ってくることはなかったわ。
ということで、あそこをダンジョンと仮定して進むわよっ!えいえいえおー!
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ふんふふん♪さあ、どこからでもかかってらっしゃい!私が遊んであげるわ!
「カタッ!」
「あはっ!」
いらっしゃぁい。そして、また明日っ!猫パンチっ!
「カッ!?」
むぅ。そんなに吹っ飛ばないわね。やっぱり、面倒だわ。骨の相手って。粉々に砕いてあげればいいと思ったのだけど、なかなかそう上手く事は運ばないんだもの。
うーん。あ。あそこ、なんだか光っているわね。急所?みたいだし。よし。それでは、そこを殴ってあげるとしましょうか!
「あははっ!」
「…カタ!?カタッ!」
あらあら。大慌てで逃げようだなんて。そんな隙を私が逃すはずがないでしょう?
そぉれっ!猫パンチ!
「あはははははっ!」
「カ、タ…。」
あははっ。これで終わっちゃったわね。やっぱり、あれは急所だったのかしら。今度から、あそこを狙いましょーっと。その方が早く先に進めるものね。
さて。一番上から下に向かって走っているのが現状なのだけど。ここ、五階建てみたいなのよね。それで、今は三階よ。
敵は上の方が強かった気がするし、もしかしたら、下から上に攻略するダンジョン的な何かだったのかもしれないのだけど、でも、違う気がするのよね。私。
だって、敵の強さがこの程度だなんて、面白みがないじゃない。
それだと、ネザースタートの人達は面白くないし、レベル上げも大変だと思うわ。それなら、これよりも強い相手が下にいるって考えた方がしっくり来るでしょう?
まあ、本当にあるかはこれから探しに行くのだけどね。
たったった〜♪
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はいっ!着きました一階!ここに来るまでに何組かのプレイヤーとは遭遇したけど、やっぱり、ゴーストが一番多いわね。フワフワと飛んでいて楽しそうだったわ。
…はっ!私もゴーストになればフワフワと楽しく過ごせたのでは!?…いえ。私は猫になりたかったわけだし。今更言っても仕方がないことだし。アバター作るの面倒くさそうだし。うん。この考えは捨てておきましょう。
さて。気を取り直して、探索よね!ふふふ。多分、見つかりにくい場所にあると思うのよ。扉っていうのわね。
それにしても…廃墟ね。
こう、見た感じ他と大差ないのよ。あ。でも、多少豪華な気がするわ。…御屋敷?みたいな感じなかしら。
もしかしたら、領主館みたいな建物だったのかもしれないわね。
…なら、また隠し扉でもありそうよね。今度は絵画の後ろかしら?ホコリは被っているし、色はかすれていたりするけれど、とっても大きな絵画はあるのよねぇ。
ということで、ズラ…ズラせ…ズラせないっ!?な、なんですと!?
そもそも固定されてるとかどうなのかしら!…えー。これ、突撃しないといけないとか?かしら。
通路がなければ絵画に向かってぶつかるただの馬鹿猫なのだけど。嫌ね。とっても突撃したくないのだけど。えー。突撃しないとダメかしら?…ダメよねー。はぁ。突撃しましょう。それ、突撃ー!
ばぁあああああんっ!!!!
「ふに゛ゃっ…。」
ぴよ〜ぴよ〜ぴよ〜。
あー…世界が回るぅ…。
お星様がピカピカしてるわぁ…。
〜15分後〜
ふぅ。ようやく世界が元に戻ったわ。
…もう、無謀な突撃は二度としないようにしましょう。ええ。絶対に。ゲームで、しかもセルフでピヨるとか本当に、どんなマヌケかという話になるもの。
…さて、困ったわ。それなら、これからどうしようかしら。
あ。そうそう、ここの階段って立派なのよ?お屋敷にありそうな階段をイメージしてくれればいいわ。さっき突撃した絵画はその一階に降りた正面にあるやつだったのよねぇ。
…もう二度としないけれど。ホント、なんで私はあんなにノリノリで勢いよく突撃してしまったのかしら…。はぁ。
よし。気を取り直して、次にありそうなのは…?うーん。一階、というのを考え直すべきなのかもしれないわ。
人って大事なものは自分のテリトリーに仕舞いたくなるものらしいから、案外寝室だとか、書斎だとかにあるかもしれないわね。
多分五階にあった気がするから、五階まで走りましょうか。
よし。レッツゴー!
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はい。とーちゃっく!ふぅ。さすがに疲れたわ。
それにしても、ここの寝室って意外に大きいわね。困ったわ。探すところが沢山あるんだもの。
うーん。まあ、寝室に来たらやることは一つよね!ふふふ。まずは、ベッドの下をチェックよ!
…え?なんでって?えー。決まっているじゃない。男の子の部屋に行けば、みんなするんでしょう?そう本に書いてあったわ。
それに、私は猫だし。他の人よりすんなり通れるし。試してみたっていいじゃない?
…まあ、ホコリだらけになって出てくるだけなのでしょうけどね。いいじゃないっ!別にやったっていいじゃないっ!ちょっとやってみたかった事なんだもの!
いざ!暗闇のトンネルの中へ!
ゴソゴソ…ガサガサ…ストッ
「…にゃ?」
…スト?え。ストッ!?ちょ。やっぱり、これ落ちるわよね!?
ま、またなのぉおおおおおおおおおお!?
次回、落ちた先は…!?
それでは、これ以降も良き暇つぶしをお送りください。




