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狂い猫は今日も笑う〜in Wonder World Life Online〜  作者: 仁科紫
キャロル王国魔法学園都市編
57/393

黒猫は薬草取りに出かけるようです

こんにちこんばんは。

毎日更新は次か、その次辺りで無理になりそうな仁科紫です。


それでは、良き暇つぶしを。

 空いた時間にステータス確認でもしようかしら。

 最近見ていなかったものね。

 それでは、ステータスオープンっと。


 ーーーーーーーーーー


 Name チェシャ

 Animal Lv35

 Species 猫[聴覚障害(微)]

 !〈進化が可能です〉  

 Belongs 闇

 HP 1800

 MP 900

 STR 17

 VIT 17

 INT 17

 MND 17

 DEX 17

 AGI 131

 LUK 8


 AP 17


 Skill

 〈跳躍 Lv3〉〈猫登り Lv18〉

 〈受け身 Lv2〉〈伸縮爪 Lv3〉

 〈!猫突き LvMAX〉〈猫ダッシュ Lv2〉

 〈猫威嚇 Lv7〉〈猫笑い Lv4〉

 〈猫の爪とぎ Lv4〉〈忍び猫 Lv5〉

 〈肉の鑑定 Lv1〉〈魚の鑑定 Lv1〉

 〈魔力放出 Lv1〉


 称号

【白うさぎと戯れたもの】

【白うさぎに観察されるもの】

【チリチリ番鳥に恐れられるもの】

【眠りの守護者を狩るもの】

【眠りの守護者に恐れられるもの】

【魔道の守護者に恐れられるもの】

【風の守護者を狩るもの】

【兵隊の守護者を狩るもの】

【魔導の守護者を狩るもの】

【フラグを折るもの】

【港町に平穏を戻したもの】

【王城を制するもの】

【王を罰するもの】


 所持金

 55100ルビ


 ーーーーーーーーーー

 詳細説明

 〈魔力放出〉

 取得条件:現地人から指導を受ける。

 効果:魔力を体外に放出することが可能になる。


【兵隊の守護者を狩るもの】

 取得条件:【兵隊の守護者】カピバラ隊長を討伐すること。

 効果:なし。


【魔導の守護者を狩るもの】

 取得条件:【魔導の守護者】糸吐きタランを討伐すること。

 効果:なし。


【魔導の守護者に恐れられるもの】

 取得条件:【魔導の守護者】糸吐きタランに恐れられること。

 効果:シータ森林の敵との遭遇率が減少する。また、糸吐きタランからのリベンジされることもある。


【王城を制するもの】

 取得条件:ギミックを利用して王城を登頂する。

 効果:猫と名のつくスキルの威力が増大する。


【王を罰するもの】

 取得条件:クエスト名【子の心親知らず】をクリアする。

 効果:王に攻撃をしてもその攻撃は王に怪我を負わせず、衝撃のみを与える。


 ーーーーーーーーーー

 スキルの進化

 〈猫突き〉┳〈突撃〉…走りながら突く時、攻撃力が上昇する。

      ┗〈猫連突〉…連撃が可能になる。回数はレベルによる。

 ※進化前のスキルの効果は受け継がれます。

 ーーーーーーーーーー


 あら。猫突きがレベルの上限に達していたのね。

 ふむ。それなら、〈猫連突〉にしようかしら。

 あまり走りながら突撃したりはしないもの。それなら速さ重視で連撃の方がいいわよね。


 さて。確認もすんだことだし。

 そろそろ、店じまいも終わった頃よね?


「遅くなりました!猫ちゃん、ごめんね?」

「にゃぁん。」


 いえいえ。気にすることではないのよ。

 ちょうど、ステータス確認もできたことだし。問題なかったわ。


「それでは、行きましょう!こっちです。」

「にゃ?」


 あら?そちらは門の方向ではあるけれど、私が来た道ではないわよ?


「ああ。こっちは住民用の出入口なんです。

 いちいちあんな大きな門はくぐりませんよ。」

「にゃぁ。」


 なるほど。ふむふむ。確かに、言われてみれば当然よね。

 兵士もいるし。住民用があっても…あら?私は通っても大丈夫なのかしら?


「にゃ?」

「ああ。問題ないですよ?住民用とは言っても、住民さえ一緒なら通れるんですよ。」


 なるほど。納得したわ。

 さてと、うふふふ。楽しみね!どんな植物があるのかしら?

 今まではそこまで気にしていなかったから、よく見ていないのよね。

 とはいえ、そこまで植物に詳しいという訳でものないのよ。私。

 せいぜい、小学校の頃に習った植物や一般常識の範囲内でしか知らないわ。


 ちなみに、今日は早起きをしたからまだ昼よ?流石に、夜に森に出るのは危ないでしょうし。…え?昨日?昨日って…ナンノコトカシラ。ワタシ、シラナイヨ。

 そんなことより、やっぱり、住民用の門は小さいのね。人が2人通れるくらいの大きさだわ。

 あら?そういえば、空を飛べるのなら、門を飛び越えることも出来るわよね?

 どうして門があるのかしら?


「にゃにゃにゃ?」

「はい?ああ。そのことですか。

 この街の住民は皆、空を飛べますが、この門を飛び越えて空を飛ぶことは許されていないんですよ。

 事故の元ですからね。こればっかりはどれだけ権力があろうと許されずに、罰則を受けるほどなんです。」

「にゃぁ。」


 ふむふむ。なるほどね。

 …敵でも連れてきたバカが居たからだったりして。あはは。まっさかぁ。そんなわけないない。


「群生地はこっちですよ。

 本当は朝に来た方が良かったんですが、今回は猫ちゃんの希望と私の唐突な提案で来ましたからね。

 仕方がありません。」

「にゃぁ?」


 どうして、朝の方が良かったのかしら?

 あー。もしかして、お早う草、つまり、おはようは朝の挨拶。ということは、朝に生えるからお早う草だったりして。

 …今行けば、おそよう草になったりして。まさかね?


「お早う草は朝に芽生えて、夜にはおそよう草に育っちゃうんですよ。

 おそよう草は睡眠薬に使う薬草なので、そうなると、全く逆の魔法薬に…。」


 え。それは、急がないとまずいのではないかしら?


「にゃにゃっにゃ!」

「え?いえいえ!まだ大丈夫ですよ。

 それに、いろいろと紹介できるっていうことですし、問題ないですよ。

 お店にはまだまだ十分な量のお早う草がありますし。

 むしろ、おそよう草のほうが少ないくらいなんです。

 だから、気にしないでください。」


 へぇ。そうなの。…どうしてかしら?成熟しているものをおそよう草と呼ぶのなら、沢山あっても良いぐらいでしょうに。


「にゃ?」

「そうですね。

 そこは不思議なことに、お早う草はおそよう草になった後、また、朝日が昇るとお早う草になるんです。

 そのせいで、この薬草は一時、乱獲されたことがあるくらいなんですよ。

 おかげで、この薬草が生えている場所は師匠が弟子に伝えている場所だけとかなんとか。

 それくらい乱獲されたにも関わらず、誰もその謎を解明できなかったんです。

 これはキャロル王国七不思議の一つになっているくらいで…って、話しすぎましたね。」

「にゃにゃーにゃにゃ?」


 いわゆる、不老不死っていうやつを目指した人でも居たのかしら?若返るようなものだもの。

 それに、キャロル王国七不思議って何かしら?…また、図書館で調べることが増えたわね。


「…そうですね。それを目当てにしていた権力者が高額を積んで当時の薬師や、錬金術師、私たちのような…いえ、これはなんでもないです。

 まあ、そういった研究者に依頼を出した人がいたんですよ。

『不老不死の薬を作れ。そうすれば、一生遊んで暮らせる金をやる。』と。

 まあ、そんなわけで、割りと頑張って研究したらしいのですが、何故か、当時の関係者は一ヶ月以内に謎の死をとげたそうです。

 不老不死に関する謎がより深まった事例ですね。」

「…にゃ。」


 なるほど。それはおかしな話ね。

 もしかしたら、呪いかもしれないし、お早う草に含まれる成分が変異した結果、毒ガスでも生成されたのかもしれないわ。

 まあ、考察したところでわかることではないのだけど。


 と、いいますか、店員さん?

 今、貴女、確実に何やら口を滑らせたわよね?

 うふふ。気になるわぁ。とっても気になるわ。ねえ、貴女の職業を教えていただけないかしら?


「にゃにゃにゃ?」

「え?職業ですか?もちろん、素材屋ですよ?

 それ以外にあるわけないじゃないですか〜。

 あはは。え?さっき、言葉が詰まった理由?

 それは、もちろん、趣味で研究している人もいるって、言ってみたかっただけですよ〜。言葉が思いつかないときもあるんですって。」


 なるほど?まあ、そういうことにすべきならば、そういうことにしておいてあげるわ。

 私、相手の心を読むことはできないけれど、相手の言葉から揚げ足をとるのは得意なのよ?

 ということで、今回は放置してあげるわ。でも、次はないわよ?気をつける事ね。


「…はっ!今、何やら悪寒が…。猫ちゃんですか?」

「にゃぁ?」

「そうですよね。気のせいですよね。

 さて。着きましたよ!ここがお早う草の群生地です!」

「にゃぁ!」


 おおー!近くに小川はあるし、小さい二葉がニョキっと沢山生えているわね!

 これが育てば、おそよう草になるなんて、不思議だわ。

 …あら?そういえば、群生地は師匠から弟子に伝えていくものなのよね?私を案内して大丈夫なのかしら?


「にゃ、にゃんにゃ、にゃーにゃーにゃ?」

「ああ。そのことなら、問題ありません。

 確かに、師匠から弟子に伝えていくものですけど、必要とするヒトには伝えても良いということになっていますから。」

「にゃ。」


 ふむふむ?なるほどね。悪用されなければ良しということかしらね。

 それに、誰が悪さをしたかもすぐに特定できるわよね。誰に教えたかを知っているんだもの。


「それにしても、今日はいい感じに芽が出てますね。

 いつもはこの半分くらいしかないので、今日は運がいいですよ!」

「にゃぁ?」

「あ、疑ってますね?

 この薬草、気分屋なのか、一面に生えていることは珍しいんです。

 だから、今日はラッキーデイですよ!」


 へぇ。そうだったの。

 薬草に気分屋とかあるのかしらね?

 まあ、ワンダーワールドだし、不思議なことでも普通のことなのでしょうね。

 とはいえ、特に何もないのだし。ラッキーデイとか言われても困っちゃうわ。


「んん。コホン。

 では、そろそろ採取方法について説明しますね?

 お早う草はこの、双葉を使うんです。

 でも、これを片方だけとったり、他の葉も一緒にとったりしたら、ダメですよ?

 薬草に含まれる成分が変化しちゃうので。」

「にゃ!」


 ふむふむ。なるほど。

 つまり、双葉を綺麗にとるのが良い採取法なのね。


「それでは、実際に採取しましょう!」

「にゃ!」


 よし。それでは摘んでいきましょうか。

 掴む掴む…お。掴めたわ。

 やっぱりこの手って、想像した通りに動いてくれるのね。


「あ。でも、猫ちゃんの手は丸くて採取出来ないかm…って。

 えぇ!どうして掴めているんですか!?」

「にゃ?」

「にゃ?じゃ、ないですよ!にゃ?っじゃあ!

 普通は掴めませんからね!?」


 はて?何を驚いているのかしら?

 これって、この世界の常識じゃ…。ああ。これは常識ではなかったのね。

 そういえば、誰かの前でこれをするのは初めてだったわね。

 意外に掴めるものよ?原理は知らないけれどね。


「にゃぁにゃ?」

「ふぅ。まあ、いいです、

 猫ちゃんと一緒にいるとどうも、私はテンションが高くなってしまいますね。」


 迷い人を見慣れていない人ってこんな感じなのかしら?

 プレイヤーって、変なことをする人たちばかりだから、きっとそのうち慣れると思うのよね。


「さぁ!どんどんとっちゃいましょう!」

「にゃっにゃー!」


 楽しい採取の始まりね!


次回は、衝撃の事実!


それでは、これ以降も良き暇つぶしをお送りください。


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