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狂い猫は今日も笑う〜in Wonder World Life Online〜  作者: 仁科紫
キャロル王国魔法学園都市編
51/393

黒猫は森の暗殺者に狙われるようです

こんにちこんばんは。

猫に調薬をやらせようとしている作者の仁科紫です。

さて。今回はチェシャの戦闘回ですよ!

チェシャ「今回は特に大きなミスもなかったはずよ。…なかったはず。」

まあ、そのあたりは読者の皆さんがご確認ください。

…大暴れではありましたけどね。

それでは、良き暇つぶしを。

 さぁ、それではレッツゴー!

 ふんふっふふーん♪

 敵は誰かしら?

 まあ、まずはどうせネズミなのでしょうけど。


 ・

 ・

 ・


「あははははっ!」


 そぉれ!切ってー切ってーまた切ってー♪

 ネズミはもういいの!あったらしい敵さん、でぇておぉいで!


 シュッ!


 あ、あら?今、何か風が…。おかしいわね。何も…()()

 いえ。何かはいるわね。パタパタという音が聞こえるし、ときどき、キキッという鳴き声?も聞こえるもの。

 ただ、暗いのよねぇ。これ、夜に来るべきではなかったのでは?


 おそらく、敵はコウモリなのでしょうね。

 飛んでいて、パタパタといって、キキッと鳴く生物なんて、コウモリ以外に思いつかないもの。

 うーん。見えない、こともないかしら?…これはアニマル種の恩恵っぽいわね。リアルでは見えないくらいには暗いもの。

 うふふ。見えにくい飛んでいる敵を叩き落とすのも楽しそうよね!


「あははははっ!あははっ!」


 木を蹴って♪もっと上の方の幹を蹴って♪

 …こういうのって、三角飛びとか言うのだったかしら?

 その要領でコウモリの頭上に跳ぶっ!


「キキャッ!?」

「あははははっ!」


 そぉれっ!頭を猫パーンチっ!


「ギキャッ!!」

「あははははっ!」


 うふふふ。パンチもいいものね。爪で切るのも良かったけれど。これはこれでありだわ。

 そぉれ!もーいっかい♪


「あははははっ!」

「キ、キャ…。」


 おぉー!倒せたわ!


 シュッ


「にゃ、にゃあ!?」


 いたっ!って、まだもう一匹いるの!?ダメージくらっちゃったじゃない。

 うふふ。良いわよ。いらっしゃい?


「あははははっ!」

「キキャ…。」


 うふふ。どうしたの?ほらほら。元気だして。

 はい!シャキシャキ動く!さぁ!あーそびーましょっ!

 私が鬼で、あなたが逃げてね!鬼ごっこの開始よ!!ずっと私が鬼だけどね!うふふ。これが本当のリアル鬼ごっこ、かしら?


「あははははっ!」

「キ、キャー!」


 そうそう。頑張って逃げてね。

 そうじゃないと、私が楽しくないもの!

 あはは!木を蹴って♪枝を跳んで♪三角飛びを繰り返して♪

 よし!今よ!とうっ!


「キキャッ!?」

「にゃっ!」


 それぇ!猫パーンチッ!当然、頭をぶん殴る!


「キギャッ!」

「あははははっ!」


 よし!まずはいっぱぁつ!

 さぁ、ここから爪を出して攻撃してみましょうか!


「にゃっ!」

「キ、キャッ…。」


 ふふふ。勝ったわ。スパーンと首を切ったもの。

 さぁ、この調子で行きましょうか。


 地面を駆けて、風を感じたら、避ける!それから場所を確認して木を蹴りながら追いかける。追いついたらまずは叩き落として、空中にいるなら爪で切って、地面にいるなら猫パンチ。

 うんうん。いい感じね。


 ・

 ・

 ・


「あははははっ!」


 ふぅ。無事に到着ね。やりきったわ。さて、ここのボスは何かしら。ちょっと楽しみね。

 今までの流れ的に、ボスは雑魚MOBと同じ系列のはず。…哺乳類で奇襲する生物なんていたかしら?…ムササビとか?うーん。全く思いつかないわ。


 ボスフィールドに入ってしまいましょう。


「キシャァアア!!」

「…にゃぁ。」


 ワー。クモダー。…でかっ!え。キモッ。妙にフサフサとした毛が生えてるし。

 小さいサイズのはあんなに可愛いのに。それに、なんでタランチュラみたいな見た目を採用しちゃったんですか!そこはタカアシグモでしょう!

 まだ見た目的に妥協できるというのに!どうしてなのかしら!

 そもそもクモを人間より大きいサイズにするなって話よ!

 確実に気持ち悪くなっちゃうじゃない!

 虫嫌いにはキツいボスになりそうね…。まあ、噛むのは嫌だけど、切るには問題のない相手ね。

 うふふ。目の前から消えなさい。デカグモ!


「キシャァアッ!」


 わっと。ビックリしたわ。突然、糸を吐かないでもらえるかしら?毛並みが汚れるでしょう?

 うふふ。そもそも、タランチュラといえば、噛んだり素早く動いたりする生物だったのではなかったかしら。

 何を糸なんて吐いているの?見た目で性質を決めつけるなということかしら?

 あははっ。いいでしょう。何をしてくるか分からない相手の方が面白いものね。ええ。ええ!やってやろうじゃない!


「うふふふ。あははははっ!」

「キ、キシャッ!」


 さて。まずはその毛むくじゃらの脚を切ってあげるわね?

 切ってー切ってー♪バラバラにして♪

 胴体からぜーんぶの脚を切り離してしまえば、もう動けなくなるものね♪

 そぉれ!まずは右前脚!走って近付いてーせぃやぁ!


「あははははっ!」

「キシャッ!」


 ガンッ


 あら。意外に硬いのね?その辺りの岩とかなら切れるようにはなったつもりだったのだけど。まあ、いいわ。

 それなら…柔らかそうな、目を全て潰してあげれば良いかしら?

 でも、その場合は正面から突撃するのは愚策ね。

 相手からは丸見えだもの。確実に避けられるでしょうね。


 うーん。あ!そうだわ!

 ここもボスのフィールド内とはいえ、森の中であるから、木が沢山あるのよね。

 だから、その木を足場にして、グルグル回ってクモに奇襲をかければ、目くらいなら狙えるんじゃないかしら?

 うんうん。我ながらいい案だわ。よし。その方法でいきましょう!


「あははははっ!」

「キ、キシャッ?」


 クモも、私の奇行に驚いているわね。この調子ならスピードをつけて、クモも見えないくらいに駆け回れば、奇襲ぐらいならできるんじゃないかしら?

 スピードが上がるごとに難易度も上昇するのだけどね。踏み外さないようにしないと。ツルっといったら目も当てられないわ。


 さて。良いぐらいにスピードが乗っているんじゃないかしら。

 だって、クモは1箇所から動かないし。四方八方グルグルと、上を見上げているだけなんだもの。


 よし!それでは突撃!跳ぶと同時に爪を伸ばしてクモの目の一つにぶっ刺す!


「あははははっ!」

「キシャァアア!!」


 あははっ。それなりのダメージは入ったかしら?

 それに、驚いて跳んで後ろに下がったみたいだけど、残念ね?私はまだしがみついたままよ。

 さぁ、今のうちにもう一度よ!グサッとな!


「キシャァアアアア!」


 うふふ。苦しんでいるわね。私を振り落とそうと必死だもの。

 でも、そうはいかないわよ?

 うふふ。ここで爪とぎをしてあげるわ!ガシガシ、とね。この邪魔な毛もついでに切れればいいのよ!だって、さっきから思っていたのだけど、チクチクして微妙に痛いのよ!


 よし。これで、爪の鋭さがあがったわ。つまり、より振り落とされにくくなるということよ!

 ほら。これで、もう1つ、目を潰してあげるわね?

 だって、もう2つ潰したんだもの。2つも3つも4つも全て同じことよね?あははっ。

 目を6つも持っていることを恨むことね!えい!


「キシャッ!」


 あら。脚で防がれてしまったわ。ざーんねーん。その脚って頭上まであがるのね。まあ、いいわ。

 目ばかり刺すのでは面白くないものね。

 うーん。脚は邪魔だけど、このままお腹を切るのもいいかもしれないわね。


 …いっそのこと、頭とお腹の節を切ればいいのではないかしら?だって、考えてみれば、頭上までは脚を持ってこれるかもしれないけれど、節の間は流石に難しいのではないかしら。

 それに、節って、よく弱点だと聞くもの。…小説とかで。

 ということで、節を切る!えいやぁ!


「あははははっ!」


 ザクッ


「キシャッ…!」


 おや?今のは中々にいい当たりだったのではないかしら?

 さっきみたいに叫ぶ元気がないみたいだもの。


 よし。このまま、押しきるわ!

 さっき切ったところをもっと深くえぐる!ていっ!


「あははははっ!」

「キ、キシャッ…。」


 こいつ、容赦ない…。ですって!?容赦ないのは当たり前のことでしょう!

 あなたは敵なんだもの。味方じゃない相手に何故容赦をする必要があるのかしら?

 うーん。理解不能ね。意味がわからないわ。

 ということで、次でクビ?の半分くらいまでは削れるから、削ってしまいましょう!

 そのクビ、切れてしまえばいいわ♪


「あははははっ!」

「キ、シャ…。」


 うーん。しぶとい。やっぱり、虫ってしぶといわね。次で終わらせてしまいましょう!

 半分切れかけの頭なら、体重をかけたらとれたりしないかしら?

 …グロい気がしないでもないけれど。やってみましょー!

 えいやっ!


 ドッシーン!


 …あ。本当にとれてしまったわ。

 …ごめんね?クモさん?


「キ…シャ…。」


 謝るくらいならするなって言っていそうねぇ。

 やった後にちょっと可哀想になっちゃったのよ。

 許してね?あははっ。


 《キャロル王国

 王都リデルと魔法学園都市テニエルの中間


 シータ森林

 ボス 【魔導の守護者】 糸吐きタラン を


 プレイヤー名:チェシャ が撃破しました。》


 《それにより、プレイヤー名:チェシャ は


 称号【魔導の守護者を狩るもの】

 称号【魔導の守護者を恐れさせるもの】


 を手に入れました》


 …あ。また、恐れさせるもの系が…。

 うーん。コウモリは落とすのが楽しかったから、残念ね。この称号効果、ON/OFFできたりしないかしら?

 メニューは、っと…あら。あるわね。

 なーんだ。ちゃんとあるんじゃない。良かったわ。


 よし。これでいいわね!


 さて。それでは、魔法学園都市まであと少し!こうなれば、あとは木をぴょんぴょん跳んでいくだけね!

 よいしょ!一本跳んで〜二本跳んで〜♪




 □■□■□■□■


 着きました!魔法学園都市!テニエル!

 …王都の貴族街みたいに、騎士?兵士?が守っているのね。

 えーっと。このまま進めばいいのかしら?


「そこの猫!止まれ!」


 あ。やっぱり、止められちゃったわ。 


次回、魔法学園都市ってどんなとこ?


それでは、これ以降も良き暇つぶしをお送りください。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 久しぶりの「狂い猫」ですね。容赦ない攻撃はクモさんの言う通りです‥‥部位攻撃が特に(・・;) [気になる点] 前書きにあった調合、出来たらファンが増えますね。そういえばアニメで自分でマタタ…
[一言] 森の暗殺者で最初梟かと思った よくよく考えたら梟は森の忍者か
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