第三十七話:空中庭園プラント 夢無
小説家になろうが新しくなりましたね。
作者まだ使い方がよくわかってませんw
さてさて小説第三十七話やっと投稿できました。
気がつけばもう半年も書き続けてますね。
どんだけ書くんだ自分って感じですww
さて三十七話よろしくお願いします。
一瞬で粉砕された空中庭園は何と言うかまるで生きてるというか。
て言うか生きている。
「おいおい・・・生きてる?」
「そうだ、そうだ一ついい忘れてたが・・・ここの空中庭園生きてるぞ。」
「生きてる!?てかこのでかい生物何?」
俺とヤスの目の前には巨大なプラント的なモンスターが現れた。
現れたというより無理やり叩き起こしたという方が合ってるだろ。
「起きろ夢無。 全てを喰らい尽くし跡形もなく消しされ。」
その言葉に反応するように地面から巨大な頭が出てきた。
その大きさは例えるなら飛行船みたいで細長い円柱形をしている。
それを頭としてイカやタコのような感じで触手(植物の根)が出ている。
頭がその大きさなので根の大きさもなかなかである。
「行け。」
右手を俺のほうに向けて振る。
ブオォォォォォォォ
その声だけで地面を震わせることのできる力
辺りの根は俺達に向けて一斉に攻撃を開始する。
「この数・・・結構多いな・・・だが、俺の力はこんなところでくたばるような力じゃない!」
突っ込んでくる根をぶった切る。
全方向からありとあらゆる大きさの根が伸びてくる。それをどんどん切っていく。
しかしどんどん湧いてくる。
そりゃ根っこだもん。無数にあるに決まってる。
一本一本を斬っていくには時間がない・・・。
しかしホントなんだこの数、昔の修行みたいだな全く。いくら切っても出てきやがる。
だがこんなの今の俺にしてみれば、楽勝だ。
「ハアァァァァァ!」
いくぜヤス見とけよ。
俺だって使えないわけじゃないんだよな。
「デル!」
勢いよく右手を振りかざし魔力の塊、そうデルを撃つ。
潤の放ったデルは、夢無の頭を直撃した。
「あ~あ。怒らせちゃった。」
仮面に手を当て夢無の後方からヤスの声がする。
その言葉通り夢無は頭を振り回し怒りを全身でアピールしている。
それに根もさっきより獰猛になっている感じがする。
荒々しくあらゆるものを破壊していく。
「空中庭園ボコボコだな。おいおい・・・」
地面なんてもう形という形が残っていない。
根が地面から出てくることにより、地面が掘り起こされる。
そして出てきた触手を切り落としたとしても、落としたところからまた新たに出てくる。
要は切れば切るほど数が増えるのだ。
さすがの潤もどんどん数が増えていく根に対応しきれずについに足をとられてしまう。
「しまった!?」
そのまま一気に他の根が手足をからみとる。
動けない俺を根が襲う。
「うぐっ。ガハッ・・・アグ。」
そのまま十字架のようなポーズをとらせる。
「放せ!ん?・・・おい・・これは・・」
俺の目の前の夢無は大きな口をあける。
普通に何なく俺を飲み込めるぐらいの大きさだ。
だがこれは俺を飲み込む雰囲気ではない、例えるなら・・・そう攻撃する・・・
まるでデルでも撃たんとばかりに・・・。
いやデルを撃つためだろうな、この奴の口からの距離を見ると・・・。
というかなんかデルチャージしてるし・・・この口の大きさからにしてマジで当たったら俺即死だな。
周りの魔力が夢無に向かって流れていくのが分かる。
「んじゃ夢無ここは頼んだよ。俺は用事を済ませてくる。」
そう言ってこの空中庭園を後にするヤス。
「おい!待てよ、聞いてんのか?待てって言ってんだろ。」
しかし俺の声も無視しヤスはそのままどこかの扉を開けて出ていく。
「こいつどうやって倒そうか。」
ヤスと話していたときにもずっとチャージしていたのだろう、さっきより大きくなっている。
あまりの魔力の大きさで局地的に魔力断層が発生する。
魔力断層とは高密度部分と通常部分の狭間に生まれる亀裂の事である。
魔力断層が発生すると何が起こるのか。
自然の摂理によりその断層を元に戻そうという働きが起こり、いわば地震的な揺れが発生する。
人工的な地震と言っても過言ではない。
「うわ。何だこの揺れ。」
しかもこの地震は普通の地震ではなく、空気そのものを揺らすのだ。
普通の地震というのは地殻や岩盤が、ある部分を境目にしてずれ動き、それにより引き起こされる地面の振動事を言う。
しかしこの魔力断層に生じる地震というのは地面を揺らすのでなく、空気その物を揺らすのである。
しかもその震度は普通の地震の約三倍。
「なんだよ、視界が乱れる。う・・・気持ち悪。」
そうこうしていると、夢無のデルのチャージも終わり俺に向かってその大きすぎるデルを発射する。
ズウウゥゥゥゥゥン
距離も距離だ、完全に避けきれないぐらいの距離だ。
どんどん近づいてくる。
そしてそのまま直撃。
俺は体が炭になったかのように真黒になって飛んでいく。
石でできた柱を何本も砕きながら飛んでいく
地面を転がっていく、そこからは力が感じ取れない。
「あ・・はぁ・・はぁ・・・痛っ!」
体を起こそうとしたがどうやら背骨をやられてるらしい、下半身が完全に動かず体に激痛がはしる。
痛いので手を当てようとしても、手が動かない。
顔も動かせない。
微動だにできない状態だ。神経がそこまで伝わっていないのだろうか、いや痛みが分かるってことは神経は繋がっている。
激痛に耐えながら顔を左に傾ける。
「・・・・・」
声にならなかった、なんたって俺の視界には俺の剣を握っている右腕があるのだ。
いわば俺の右腕がそこにあるということは、俺の右腕は吹き飛んでいるということだ。
人はいきなり腕が吹っ飛んだりすると頭が興奮してアドレナリンという物質が出て痛みを感じないらしい。
その状態なんだろうな今。
しかしいつまでも痛みを感じないわけではない。
アドレナリンもいつかは効果が無くなる。
「ぐあああああ・・ああああああ。」
右腕を失った痛みが後から伝わってくる。
その痛みは尋常ではなく、火で赤くなった鉄の棒を腕に押しつけられたかのような痛みが襲う。
何というか痛みに交じって熱も感じるのだ。
痛ぇ・・ありえないぐらいの痛みだ。
あまりの痛みに意識が飛びそうだ。
てか痛すぎて呼吸すらできない、う・・・あぁ・・
ガクッ。
ついに潤は意識が無くなった。力の無くなった体は完全に動かなくなった。
しかし夢無はそれでも攻撃をやめなかった。
ひときわ大きな根を潤に向かって振り落とす。
大きな音とともに砂煙が舞い上がる。
ピギイィィヤアァァァァ
甲高い声が上がる、どちらかといえば悲鳴と言った方がいいだろう。
夢無の振り落とした大きな根は綺麗に切断されている。
そして切断された方の根が夢無の顔面めがけて飛んでいく。
まぁもちろん防御されるのだが。
「お前が死んだら俺も死ぬんだよ。死んでもらっちゃ困るのはお前だけじゃないんだよ。」
根が飛んできた方向には右腕が吹っ飛んでいながら直立している潤の姿があった。
しかし潤にしては髪が白く瞳は赤い。
白髪赤眼そうヴァルキュリアだ。
「って腕とれてんじゃねーか。何やってんだよこいつ。」
のそのそと自分の腕のところに歩いていく。
腕ごと吹っ飛んでも、吹っ飛んだ腕は未だなお、自分の剣を握っている。
「これくっつくかな。」
左手で自分の右腕を拾い上げ肩にくっつける。
普通に考えてくっつくはずもないのだが。
何回か同じ作業をしているとどうだろう。どんどん接触部が光ってくる。
「ほらくっついた。」
腕をぐるぐる回し感触を確かめる。
どうやら問題はないようだ。
「これで問題はないな。さて奴を追うか。」
トコトコと夢無の横を抜けるように歩いていく。
しかし夢無がそれを通すわけもなく攻撃してくる。
「邪魔なんだよお前。雑魚のくせに出しゃばってんじゃねぇよ。」
どんどん降ってくる根を片手でぶった切る。
そう言って夢無の頭の上に乗る。
「雑魚。」
冷酷な言葉と共に脳天に一発直撃を決める。
頭がへこみ血しぶきがあがる。
大きな巨体がゆっくり倒れていく。
ドスン。
という大きな音ともに倒れる。
完全に生きていないだろう、死後硬直が始まっている。
眼は白眼で瞳孔は開ききっている。
「さていくかな。」
とことこ歩いていく。
ヤスを追うためにヤスの通った扉に手をかける。
「ん?・・・っちぃ。寝てたらいいのによ。出てくんなよ。」
急に頭を抱えるヴァルキュリア。
悶え苦しみ膝を突く。
「お前の出番はもう終わりだ。出ていけって。」
大きな声とともにヴァルキュリアの周りの魔力がぐるぐる回っていく。
一瞬の大きな光ともにヴァルキュリアの特徴の、白髪赤眼が無くなり。
元どうりの黒髪黒眼に戻った。
「あ゛ー頭痛っ。ヴァルキュリアの野郎最近出てこないと思ったら。」
首を曲げながら扉に手をかける。
扉をあけるとそこにはエレベーター的なのがそこにはあった。
表示パネルを見るとエレベーターはどうやら最深部で止まっているようだ。
「あいつ・・・最深部で何やってるんだ?アニメとかだったら何か大きな陰謀が隠れてるんだよね。」
大きなため息とともに俺はエレベーターのボタンを押した。
このままどこまでいけるか!
さて続き頑張りましょうか。