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第三十二話:天宮VS炉華

頑張ったー><

まさか一日で完成するとは思いませんでした。

相変わらずのgdgdですがよろしくお願いします。


炉華は自分の上でグデーとなっているアヤカシを抱きかかえ歩きだす。


「ろかまだ魔力完全に復活してないよ。」


炉華の事を心配するように俺を見つめるアヤカシ。


「あぁ?まだ寝てなかったのか魔力なんてほっときゃ湧いてくるんだよ。」


「でも不安定だよ。」


「うるせえよ。」


アヤカシの頭をパシンと叩く。アヤカシは頭を押さえ叩かれたところを撫でている。

そんなに痛かったのか?と思うぐらいのリアクションだ。


「痛い。」


「黙ってろ。」


「はーい。」


さくさくと歩いていく、確かに今の魔力は不安定すぎて飛ぶにはちょっと危険すぎる。

下手に飛ぶとまた魔力が無くなるかもしれないしな。だからこうやって歩いてんだよ。


「ろかおなか減ったー眠れない。」


森の中を歩いているとアヤカシが言ってきた。

俺はシカトしてると俺の腕の中でジタバタと暴れだした。


「おなか減ったー死ぬー。」


「お前どっちだよ、寝るって言ったり腹減ったって言ったり。」


このままシカトしていると、さらにウザくなりそうなので適当にそこら辺にある木の実をとってアヤカシに渡した。

アヤカシは喜びながら果実をほおばる。


「ろかいる?」


食べかけの果実を俺の口元に近づける。


「いらんよお前の食いかけなんか。」


俺は顔をそむけて、拒否する。

それでもアヤカシはさらに押してくる、俺がいらんと言ってもあきらめないようだ。


「食べて!さっきから何も食べてないでしょ?」


それはそうだが・・・

仕方ないこっちが折れた方が得策か。


「分かったよ俺の負けだ、ちょっといただくよ。」


そう言ってアヤカシの、さし出した果実をかじる。


「あうー結構食べられた。」


残念そうに残った果実を食べるアヤカシ。

お前どっちだよ・・・










「あれ?そういえば烈火の波動が感じられなくなったな。」


一方こちらは激戦を繰り広げてる紅亜と刹那、ある程度距離をとって異変に気づく刹那。


「しかしさっきの莫大な魔力はなんだったんだ?」


「炉華の奴・・・あの力を使ったのか、あれほど使うのを禁じられていた技。まぁ技というより契約だがな、あいつらしい事をしたのだろうな。そういえばあいつがあの契約を果たすときは大切なものを守るときだけって言ってたけな・・・」


お互い違うことを思いながら戦っている。


「そういえば、お前さんのところの四位さんはさっきから波動が感じられないが・・・死んじまったのか?」


「残念ながらそれは私にも分からない、戦っていたところに行けば分かるんだがな。」


「そりゃそうだな。みんな本気でやり合ってるし、現にそれで俺のところの奴一人あんたのところに殺られてるし。」


「まぁ私達はもとから本気で戦ってるがな。」


刹那は超近距離および中距離専用の鎌鼬という武器を使っている。

自分の手の甲を覆うようにしている、いわば自分の腕を広げたのが攻撃範囲武器を使っている。

なのになぜ中距離も行けるのか、それは奴が手を振りおろすと高速の鎌鼬が発生するからだ。

近づくと烈火のほうが動きやすく、かといって後ろに引くと鎌鼬の餌食だ。


「しかしあんたは本当に死を操れるのか?だったら俺なんかと戦うより一気にヤス様を倒せばいいんじゃないか?」


「売られたケンカは買う派なんでね。」


「売った覚えはないけどね。」


そういうと手を振り鎌鼬を発生させる。


「こいつが厄介なんだよな。」


そういうと一瞬にして鎌鼬を避ける紅亜。

この鎌鼬に触れると深い傷を負ってしまうからな・・・しかも奴の能力が自然治癒能力の完全削除らしい。

まあ自然治癒能力を消されちまったら、回復のしようがないんだが。

知って通り自然治癒力ってのは回復だけじゃないんだが。正確には自己再生機能及び自己防衛機能の事をさしている。

自己再生機能というのは今まで言っていた、怪我や傷を治す力のこと。

もう一つの自己防衛機能とはその名の通り自分を守る力だ。

例えばウイルスや細菌が体内に入ってきた時にそれを倒そうという力のことをさす。

もう分かっただろうか。つまり自然治癒能力を消された今私の体は完全に無防備と言ってもいい。アクセスしまくりなわけだ。

実質何部分かは怪我をしていて常に少量の血が出ていると言ったところだろうか。

その血を止めようとする効果も今ではないので、血は自重せずに溢れ出てくる。


「なんだよもう・・・・。血止まらないな、期待はしてなかったが。」


「そりゃそうでしょうね、だって血を止めようとする働きが無いんですから。」


そう言われるとそうだな。

話しは全く変わるが天宮の奴は・・・・何を考えてるんだろうか。

本気で波動が感じられんが・・・だいじょうぶかあいつ。













「えーっとここらへんで、天宮の波動が感じられなくなったんだよな・・・。」


「ろかアレ!あそこ」


アヤカシが指差した方向を見てみる。

空を見上げるとそこには二つの何かがある。

その何かはどちらも動いてはおらず、止まっている。

どうやら睨みあいのようだ・・・。

かなり上空にいるのか、どっちが天宮か分からない状況になってる。

すると一方が動き出しもう一方に攻撃をしだす。

攻撃をされる方は動かずじっと耐えてるというよりは攻撃されまくってると言ったところか。


「もしかしたらあの攻撃されまくってるやつが天宮なのかもしれないな。」


「なんで分かるの?」


不思議そうに炉華を見つめるアヤカシ。

根拠が分からないのだろうか、じっと見つめている。


「考えてみろ、今攻撃している方は波動が感じられるんだが、なんか攻撃を受けてる方はされるがままで、そして波動が感じ取りにくい。そしてさっき天宮の波動は途絶えた、確率的には攻撃されている方のが天宮とみていい。」


そういうと炉華はアヤカシを地面に下ろしてアヤカシの耳に何か通信機的なものをつける。


「なにかあったらこの緑のボタンを押して連絡しろ。」


「うん分かった!」


残念だがアヤカシを守りながら戦うような暇はなさそうだ。

そのことを悟ったのか偉く素直なアヤカシだ。


「ろか行ってらっしゃい。」


「新妻かお前は、ん・・まぁ行ってくるよ。」


俺は空に飛びあがった。

俺の目に飛び込んだのは、一方的にやられている天宮の姿だ。


「天宮!」


俺の声がとどいているのだろうか、何の反応もない。

逆に俺の声は天宮の戦ってる変な女のほうに聞こえてしまったらしい。


「あれ?呪音の邪魔をするの?お兄ちゃんじゃあお兄ちゃんも死んでもらおう!行け!」


そう言って呪音は鉈を振り回す。


「おいおい呪音ちゃん、そんな物騒なもん振り回すのは危ないよ。ていうか行けって誰に向かって言ってるだよ。」


そういう突っ込みを入れると、急に背後から何か来る気配を感じた。

俺はとっさに緊急回避で避けたが、若干服の袖の部分が切れていた。

かなり早いな・・・緊急回避に当てるなんて早々の実力者じゃないと無理だな。


「貴様、誰――」


後ろを振り向いたそこにいたのはなんと天宮だった。

天宮は操り人形のように体を動かし俺に襲いかかってくる。

誰かに操られているのか?

スムーズな動きというかなんかカクカクなんだけど・・・・。

本物じゃなさそうだな、よく似たレプリカと言ったところか。


「残念だが俺にそんな卑怯な術は効かんぞ、こいつは天宮ではない。」


見破ったかのように俺は自信を持って言う。


「え?このお兄ちゃん天宮君だよ。さっき呪音のお人形さんになって、呪音の事守ってくれるの〜。」


何を馬鹿なことを、あいつがあの聖騎士団に忠誠を誓っていたあのくそ野郎が、裏切るなんてありえない。

そもそも裏切る理由が見つからない。


「炉華か・・?」


俺の背後にいた天宮は俺に向かって話しかけてきた。

無理だぞ声色を似せても、波動が出てきてないなんてありえん。

だが――


「早・・くは・なれ・・・ろ」


「そうやって感情を入れても俺は同情しねーよ。そうやったって無理なもんは無理なんだよ。」


俺が切り返した時には目を疑うような光景があった。

急に天宮の波動が感じれるようになったのだ、そして天宮を表す称号(第四位)がハッキリと見えている。


「どうやら本物らしいな・・・」


称号は特殊な術で構成されており、普通に刺青(いれずみ)とかで簡単に作れるわけではないのだ。

誰にも真似することはできない、いや真似はできるかもしれないが本物とまったく同じようにはできないようになっている。

そしてこの波動と魔力完全に天宮のものだ・・・。

だとするとどうだ・・あいつが裏切るとは考えにくい・・・操られていると言った方がいいのだろうか。


何というか・・・何というかだな。


「炉華・・死ね。」


いやいやながらも自分の剣を振り回す天宮。

くそ・・・どうしたら元に戻るんだよ・・・。


何話で終わるのかな?

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