表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
30/43

第三十話:弱り目に祟り目

ついに!つ・い・に!

さ・さささ三十話突破!

話し的には、あと何話で終わるか作者でも見当がつきません。

下手すれば40話超えてしまうかも・・・?

さて皆様のおかげで三十話という大台に上ることができました。

三十話書いてるのにいまだに誤字が多い作者ですがどうか生温かい目で見守ってやってください。

以上作者からでした。

俺がお前を超えることができない?


「超える必要なんてないんだよ、だってもう超えてるからさ。」


体を伸ばしながら四番の問いに答える。


「あと俺の名前は四番じゃなくて烈火っていう名前があるんだよ。」


「なんで今から死ぬ奴の名前を覚えなければならない。」


「一言一言がムカつくやろーだな、炉華っていうのは。」


「お前に言われたくねーよ、烈火」


こいつだけは絶対に俺が倒す、四位がなんだ俺には知ったこっちゃねーんだよ。

握りしめた剣を改めてもう一度握りしめる。


「さっさと終わらせようぜ。」


どうやら相手の方もやるようらしい。


「全くだ。」


冷たい目が俺を襲う。

なんだこの何かが奪われるような感覚は。まぁ知ったこっちゃねーな。


「いくぜ。」


睨みあいが続く。

どちらも様子をうかがっているのだろうか全く動かない。

草木の音が消えた瞬間二人はお互いに剣を交えあった。


「うぉぉぉおおおお!!!」


「ああぁぁああぁぁ!!!」


お互いの剣は早いスピードで交わり合い。火花が飛び散りあう。


「殺し屋とはこんなものか!」


「こんなんで終わるわけねーだろ。」


殺し合いを遊びのようにもてあそぶ二人だからこそ、多少の切り口なんて気にしない。

脇腹を剣が貫いたとしても、笑顔を絶やさず切り続ける。

吹っ飛ばされてもなお剣を交えあう。


「烈火!そんな攻撃じゃぁ俺は殺せねーな!」


「脇腹に一発受けたくせによく言う奴だ。」


「そういうお前も足にいい感じに切り込みを入れてやったぜ。」


「こんなの怪我に入らん。」


「俺もだこんなの擦り傷のほうがいてーな」


火花が散りあい、時にはあまりの力の大きさに地面が割れたり。


「一つ聞いていいか炉華。」


「なんだ。」


「何でお前は片手で剣を振ってんだ?」


そう、炉華は初めてぶつかってからずっと片手で振り続けているのだ。


「簡単だ、戦いを楽しむためだ。」


「そんな単純な理由だと思ったよ」


剣から大きな波動の塊が出てきて炉華を襲う。

炉華は避けもせずに正面から受け止める、百メートルは押されたがそれでも炉華の顔に笑顔は絶えなかった。


「お前結構いいもん持ってんな。」


押された分の距離をひとっ飛びで戻ってくる、怪我はしていないようだ。


「褒めても何も出ねーよ。」


冷静に言葉を返す烈火。まだ余裕の表情だ。

しかし何だろうこの感覚は楽しいのは楽しいのだか・・・。

まぁ楽しめるときに楽しまなきゃ損するだけだ。

それからしばらく切り合いが続いた。だが最初の戦いより変わったことがある、それは炉華が異常なまでに烈火を押しているということだ。

剣と剣がまじりあい浸りの力がぶつかった時、前までは二人がさらにもう一撃と引くことをしなかったのに対し、今では烈火がその力に押し負けているように見える。


「強いな貴様。」


後退しながらもデルの発射を止めない烈火。


「こんなんでくたばってもらっちゃ困るんだよ。」


さらに追い打ちをかけるように炉華は烈火に近づく。

そのまま烈火の服を握り地面に叩きつける。


「死んじまったかな?」


砂煙が立ち込める中すでに樹海レベルだった木々は消し飛び、森の半分が砂地とかしていた。

煙の中一つの影が現れる。


「こんなので死ぬわけないだろうが。」


砂煙を裂くように出てくる烈火しかしその額には一筋の赤い線が流れている。


「額を切ったか・・・」


自分の額に手を当て血を拭う。

ため息をつく。


「戦いの中で最も大切なものは何だと思う?」


「しらねーな、戦いは戦いだ大切なものなんぞ語ってたらお前が死ぬんだよ。」


「全く何を言ってるんだこいつ?大切なものは魔力だろう?それがなきゃ戦えないし技を

使うことすらできねーんだよ。」


呆れた表情をして炉華を見る。

なんだってこんな馬鹿な奴を相手にしなくちゃいけないんだ。


「初めにお前は俺を超してると言ったな炉華」


「あぁ言ったなそんなこと。」


「戦うことしか能がないお前が殺し屋とまで呼ばれた俺をどう倒すっていうんだ。」


「殺し屋なんてのは周りが言っただけだろ?俺が言ったわけじゃない。しかも殺し屋=最

強って考えるんだったらそれこそ俺より貴様の脳みそのほうが腐ってるぞ。」


それもそうだな、と笑う烈火。



「さてそろそろ下準備はいいかな。」


「何の話だ?」


「何ってお前も気づいていたはずだろ?体から何かが出ていく感じが。」


「ああよく分からないがあれがした準備なのか?」


「そうだ」


そのまま烈火は上昇していく。


「吸いつくせ!スパイラルエディション」


俺達を囲むように超広範囲に七つの巨大な鉄柱が地面に落ちる。

七つの鉄柱は互いを結びあい大きな魔法陣が完成する。

烈火は勝ち誇ったかのように俺の前に現れる。


「よく意味が分からんのだが、なんだこの術?」


「術ではない、俺の力だ!」


「貴様の力?へー魔族は変なものを作るのが好きなようだな。」


剣を振りかぶる。


「残念だがもうお前の力は俺のものだ。」


とっさに振るのをやめる炉華。

何かが変わったのか?魔力が無くなった?なんで?


「デルでも撃ってみなよ」


言われるがままに奴に向けてデルを発射する。

空気を裂きながら巨大なデルは烈火を直撃する。

「なんも変わってないな。」

特に何が変わったわけではなさそうだ。

デルも思ったように出せるし体に何か負荷がかかったわけでもなさそうだ。


「へへへ・・・変わってないとでも思ったのか?」


「さっきの見ただろ?何も変わってない。」


ただのハッタリか、ったく面倒な奴だ一気に終わらせる。

そのまま烈火に近付き真っ二つにするように剣を振りおろす。


「ん?」


烈火はニタっと笑い俺の剣を素手で受け止める。もちろん剣を素手で受け止めるのだからブチブチと血管は引きちぎれ骨がむき出しになる。だが烈火のその引きちぎられた腕を包むように白い何かが覆う。

そしてそれが消えた時、烈火の腕は完全に完治していた。


「貴様の剣を見てみな。」


俺は自分の剣を見てみると、俺の剣からさっきの白いものが出ている。

どうやらさっきの白い何かの正体は、俺の剣から出てるこれらしい。


「なんだこれ?」


「それはなぁ貴様の魔力の結晶だ、結晶といっても一つ一つが小さいからこうやって霧っぽく見えるだけだがな。」


てことはだ。

さっきの白いあれは俺の魔力で奴の腕を再生したのがこの白いこれだから、要は俺がお前を治してるということか。


「変な攻撃だな、そのスパイラル何とかというのは。」


「敵の力の源(魔力)を俺のものにする力それが俺の力【スパイラルエディション】だ。」


変な技。


「自分の事を他人にやってもらう技の間違いじゃないか?貴様はどこぞの坊ちゃんだ。」


「そんな余裕な口調もいつまでもつかな?貴様は魔力を使うとその魔力は俺のものになるんだぞ。この空中戦でさえ空中に浮いている時点で足場に魔力の霊子を作ってる、ということは常に貴様は俺様に力を捧げているしてるってわけ―――――。」


烈火の話が終わるより先に炉華の剣は烈火の左足を射抜いていた。


「うぐっ」


「たらたらたらたら、長ぇーんだよ話が、お前に力を吸われるより先にお前を殺ってしまえばいいだけの話だろ。」


炉華が話している最中にも、さっき射抜いた左足は炉華の魔力を吸い取り回復していく。


「それはできればの話だろ。」


「まぁそんなのどうでもいいがな。」


「どうでもいいんかい、なんだこいつ掴みどころがねーな。おっと!」


さっき投げた剣が左足をもう一度射抜くように炉華の手元に戻ってきた。

さすがに一度受けた技は効かないか、くるりと体をひるがえし避けられる。

戻ってきた剣を握る。炉華の笑顔が消えた・・・。

なぜならこの森の中に突然何か別の波動が現れたからだ。

ん?なんだ?天宮の波動じゃないし・・・しかもかなり小さい波動だな子供みたいな・・・。

天宮と戦っている敵の魔力でもなければ、烈火でもなく天宮でもない、もちろん紅亜とかの波動じゃない。

だったらなんだ。


「変な波動が出てきたな。だれだ?」


「知らん。知ったこっちゃない。」


「だな俺達の戦いを楽しもうぜ、といっても俺楽しめるかな?だって相手が勝手に死ぬんでしょ〜。」


大声で笑いながら炉華を見る。

その間も炉華はその小さな波動のもとを探しているた。

そこか・・・

一般の天使だと?逃げ遅れたにしては遅れすぎだな・・しかも何で今まで俺達は奴の波動に気づかなかったんだ。

今はそんなことはどうでもいい、とりあえず助けるか。


「ちょっとそこの奴助けてくる。」


「誰が行かせるかよ!うおら!」


炉華を助けに行かせないように、激しい連撃を繰り出す烈火。

このままじゃどっちも殺られそうだな。しょうがないな。

炉華は一つ心の中に決めた。

ったくこの俺がこんなことを決めるだなんて・・・馬鹿馬鹿しいにもほどがありやがる。

たった一人のために自分の命賭けてるんだよ、こんなこと二度とやりたくないと思ってたが・・・・

そういえば昔にもこんなことやってたな、あの時の自分がバカのように思えてくるぜ。

さらに激しくなる烈火の攻撃は次第に炉華の攻撃スピードを超え炉華自信にダメージを与えていく。


「どうした急に弱くなりやがって、つまんねーなホント両手で戦いやがれ。」


「好きで弱くなってるんじゃないんだけどな、お前が邪魔するから・・・・まぁいいや。」


空いている片方の手である術を解く。


「爆烈線」


一本の線が烈火の体を縛る、そして爆発。

ダメージとしてはほぼゼロだろう。


「こんな攻撃で俺が怯むとでも思ってんのか?」


爆発にも怯まずさらに押し込んで来る烈火。


「これを待ってた。」


すばやく烈火の攻撃をを()なし後ろから烈火の首元をつかみ反対方向に思いっきり振り投げる。


「およ?なんだ。」


烈火は地面に激突してもなお進んでいく。

その間にその波動ものとに近寄る。

そこにいたのは俺達の戦いで吹き消し飛んだ木の下敷きになっている一人の少女の姿があった。

どうやら意識はあるらしい、俺が近づいたことに気づき敵かと思っているのだろうか必死に木を押しのけ逃げようをしている。

だが身長120cmぐらいのしかも少女には自分を超える大きな木を押しのける力もなく。

ジタバタしているだけだ。


「おいお前何をしている。」


少女はビクっと体を震わせこっちを見る。どうやら本当に俺を敵だと勘違いしているようだ。


「俺は味方だ。ほら見ろここに【五】って数字がついてるだろ。まぁこれしか俺を証明できるものがないんだが、後お前が聖騎士団のメンバーを知ってたらの話しだがな。」


少女は見たことがあるような顔をしている。

俺は少女の上に乗っている木を退()けると少女に言った。


「貴様名前は何という。」


少女は今でも震えながらだが言葉を発した。


「よ・・妖・・妖天人・・のあ・・アヤカシ。」


アヤカシ?どっかで聞いたことのあるような名前だが・・・まぁ今思い出さないのならそれほど重要な名前でもないのだろう。

とりあえずどっか安全なところに――――


「よぉ、さっきはどうも炉華さん。」


一歩踏み出そうとした目の前にさっき吹っ飛ばした奴がいる。

もう戻ってきやがったか。

ったく弱り目になんとやら、災難は立て続けに起こるもんだな。


「ほらよ死ね!」


烈火の剣が炉華を襲う。


次は三十一話。

頑張って執筆しますか・・・。

学校の方も頑張らないと。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ