第二十四話:出撃の日
今回はちょっと短めかな?
でも物語の進み具合はまあまあ進んだと思います。
本当は宿題しなくてはいけないんですがねww
夏休みの宿題が間に合うのか不安なチョコメロンです。
目が覚めて、朝起きて部屋が狭くて体が痛い。
「いつも思うけどこの部屋ホント狭いな。」
いてててと言いながら起き上る。
しかしもう戦争はじまってるのだ。おちおち寝てはいられない。
部屋を出て食堂に向かっていると、炉華と出会った。
「おぉいたいた、今から飯か?」
「あ、はいそうですけど。」
「そっか。じゃあ飯食い終わったら管理室に来てくれ。」
分かりましたと言ってここを後にする、なんだろうか?悪いことしたかな。
まさか昨日の風呂でのことが・・・いやいやそんなことはない。たぶん。
食堂についた。
食堂ではここの管理人さん達20人ぐらいが朝食を取っていた。
「おぉ潤さん」
ここの管理人さんと俺はある意味仲良くなっていた。
「おはようございます。」
そう挨拶すると、おはよー。や昨日は眠れたか。など声をかけてくれる。
俺はいつもの席に座り、ご飯を食べる。
すると穹が入ってきた、すると男たちは一気に穹の周りに集まる。
ここでは穹や夏織が超人気なのである。河陰はというと何というかその強気な態度からここをまとめている【姉貴】と呼ばれている。
河陰とは対照的な控えめな態度とやさしい気配りが、この男しかいない白き牢獄では女神並みの力を持っているのである。
穹がおはようございますと挨拶するだけで、その何十倍の声が返ってくる。
続いて夏織が入ってくる。
「おはようございます。」
これでここの空気は最高潮を迎えた。
超人気の穹がいるだけでも空気が危ないのに、そこに同レベの人気を誇る夏織の登場することでもう本気にヤバくなってきた。
あるものは女神とたとえ、あるものは絶対神とたとえ、もうこいつからしたら穹や夏織がいるだけでもう他に何もいらないのだ。
「穹様足に気をつけてください。」
「穹様あちらに特等席を用意しております。」
姫並みの扱いだ。
「そんな、様なんてつけなくても。」
その言葉が男たちをさらに熱くする。
「夏織様今日のお食事は何でしょう。」
「今日もお綺麗ですね。」
・・・・・
俺は早々と飯を終わらせここを後にする。俺がここを出たのと河陰が入ってきたのが同時だった。
河陰が入ってきた瞬間、みんな一瞬にして河陰のほうに移動した。
やはり命は大切なようだ。
俺は管理室に足を速めた。
コンコンっとノックをすると、中から入ってくれという炉華の声が聞こえてきた。
失礼します。決まり文句を言いながら中に入る。
「来たか、簡単に言うとだなお前たちの出撃の時間が決まった。」
「ついに戦うんですね」
ああといいさらに続ける。
「お前たちには敵拠点を叩いてもらう。」
「え!?ちょっとでも数で負けてるんでしょ?どうやって。」
いいから黙って聞けと俺の言葉を打ち消す。
「確かに数では圧倒的に負けてる、だからこそ敵軍は総戦力を使い短期決戦に持ってくるだろう、敵軍は総力で一気に攻めてくるだろう。そこでだ時空転移を使いお前らを一気に」敵軍の本拠地近くまで一気に飛ばす。」
「でもそんな力誰が持ってるんですか、夏織が一回使ったことがあるけどそんな遠くまでいけなかったみたいだし、時空転移には巨大な魔力を必要とするんでしょ?」
「それはだな紅亜の力を使うらしい。簡単に説明するとヤスを倒せ、ちなみに聖騎士団の不在の第二位とは気づいてるかも知れんがヤスが聖騎士団第二位だ。」
やっぱりそうか・・・俺達の力で第二位を倒せるのかどうかは戦ってみないと分からない。奴の全力がどんなのなのか、見てみたい気もする。
「ホントは俺が奴をぶっ殺したかったんだが、まぁ命令とあったら仕方ないな。お前らに頼む、これは俺の勝手な予想だが多分奴らは俺達(天使)を倒すのが目的じゃないと思う。もっと何か大きなことをやろうとしているだろう、あくまで予想だがな。」
「んで出発はいつなんだ?」
「明後日の早朝だ。それを他の奴らにも伝えといてくれ。」
了解と言って俺はその場所を後にした。
くっぺーの部屋に行くと穹と一緒になにか話していた。
「お!潤さっきお前の部屋に行ったんだが、居なくて何処にいるか考えてたんだよ。」
「ごめんごめん実は俺もお前たちを探しててね。」
「へー、なに?」
炉華から言われたことを話した。
「とするとさっさとに支度をすませないとな。」
「そっか、ついに始まるんだね。頑張らないと・・・・。」
一気に空気が暗くなった。
「まっまぁ大丈夫でしょ、そうだくっぺー何でおれを探してたの?」
「んあぁ実は一回だけ手合わせ願いたかったんだが、これでは無理見たいだな。」
「だな。わりぃ」
そういうと穹と俺はここを離れて自分の部屋に戻った。
「まだ昼か。」
時刻はまだ昼時間はまだ残っている、特訓するべきだろうか、しかし怪我したらどうしよう。
今日はどうしよう。軽いメニューで済ませるか。
管理人さんに闘技場を開けてもらい軽いメニューでと言った。
そして出てきたのが。
「ん?潤?」
くっぺーだった。
結果的に俺合わせすることになった。
堕天使化も完全堕天使にもならずに普通に戦おうということになった。
剣を抜き構える。
二人は同時に剣を振った。
飛び散る火花、二人の声。
「やるな潤!」
バックステップで距離を取りデルをチャージ
「お前こそ。」
そのデルを高速移動でかわしその勢いのままくっペーに向かって剣を振りおろす。
「覚悟ー」
「残念俺は二刀流、剣は一本じゃないぜ。」
そういってまだ残っていた剣を片手で抜きはじく。
「さっきの危な!?死ぬかと思ったぜ」
二人して笑いながら、そろそろやめるかとなった。
「くっぺー最後に思いっきりぶつかってみないか?」
いいぜとくっぺーも了解してくれた。
はあぁぁぁぁぁぁぁっと魔力をチャージする。
どんどん蓄積されていく魔力は、一定の量を越えると空気との摩擦が生じパリパリと音がする。
自分から出る魔力は突風でも吹いているかのごとく、辺りの砂を舞いあげる。
「いくぜ!」
「あぁ」
爆発的な魔力により、剣と剣が触れるより先に巨大な砂の柱ができた。
ズドドドドド、ガアアアアア
一瞬で俺とくっぺーは吹き飛び後ろの壁に激突した。
剣はと言うとあまりの衝撃から、俺達の手から飛び出し壁に突き刺さった。
そしてくっぺーと目が合い、なぜか笑いが生まれる。
すると闘技場の壁が急にぶっ飛んだ。
「お前らなにして!?」
入ってきたのは夏織だった。
事情を説明してナハハハと笑う。
夏織はため息をついてる、怒る気にもならないようだ。
「お前らなぁ変なことして、子供か。」
まだ子供です〜っと生意気なことを言いつつも。
「わりぃちょっと調子に乗りすぎた。」
でもちゃんと謝んないとな、二人声を合わせて謝罪の言葉をかける。
後から管理人さんや穹がなんだなんだと入ってくる。
みんなに事の事情を説明した。
みんなからは馬鹿なことは止めとけよ〜とかこりゃスゲーななど笑いの声が上がっている。
事がひと段落して部屋に戻った。
はぁ〜くっペー強くなってたな〜もともとの力がどのくらいか分からないんだけど。
まぁ何とかなるでしょ。
さてと寝るか。
そのあと一日はゆっくり過ごした。
剣と手入れをしたり、靴や服の確認など。
そして俺達が紅亜の力、時空転移によって敵本拠地に行く日になった。
次回もお楽しみに〜
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