第二十二話:完全堕天使
危ない危ないまた日にちすぎるところでしたw
もうこれ以上の失態はないようにしたいと思っている。
作者チョコメロンです。
前回は本当にすいませんでした。
今回は結構進歩したと思います。
ではどうぞ!
幾多の敵を倒してきた。
時々柱にぶつかりそうになりながらも、何体も倒してきた。
何回も吹っ飛ばされ、不意をつかれ、ぶつかり合い。
精神的にも身体的にも限界に近い状態だ。
しかし敵はそんなのお構いなしに、強くなりどんどん俺を追い込んでくる。
俺はというと初めのほうは、バッタバッタっとなぎ倒していたが、今になっては剣を握って経っていることだけで精いっぱいだ。
何とか魔力を使い敵との距離を保ったり、柱を壊して連鎖反応で敵を倒したりしたが
これからの敵との戦いは絶望的だろう。
服は血で汚れ、髪は柱の屑や泥で汚れている。簡単にいえば今ボロボロなのだ。
「はぁはぁ・・畜生が・・剣一本で何ができるって言うんだ。」
考えてみろ。一万の自分を剣一本で倒すことができるのか。
不可能ではないだろう、でも確立にするとかなり低いだろう。
それを一発勝負で成功させないといけない、失敗は命にかかわる。
「おいおい・・こいつは俺なのか?」
目の前に映ってるのは漆黒の翼が生えている。
翼が生えただけだが何が変わったのか。
いや違う、翼が生えてさらに何だろうこの感じ。
敵は剣を空に放り投げる。
ズガッ!
急に左半身に激痛が走った。
「・・・」
左半身には剣が刺さってる。
さっきのは幻覚なのか?
しかし
そのまま地面にぶっ倒れる、意識が朦朧とする。
まぶたが重てぇ、目を閉じる。
強い光を受けて目が覚める。
「ここは。」
目の前には立体の形をしたものが、浮いてたり沈んでたりしている。
「俺の心の中だな。」
「一回来ると分かるか。」
目の前には、黒天使ヴァルキュリアが立方体の上に乗って座っている。
「お前は・・ヴァルキュリア」
見上げるとヴァルキュリアは、そこから飛びおり俺の前にやってきた。
「このままじゃお前も俺も死ぬぜ」
「んなこと分かってるよ、だからお前も俺を呼んだんだろ。」
ばれた?と頭をかきながら言う。
「この状況を打破するには一つの方法がある。」
ニヤッと笑いながら俺を見る。
「堕天使化だな」
「半分正解だな、正確には完全堕天使という状態になることだ。堕天使化を越える力、続に言う第二形態ということだ。」
完全堕天使・・・
「その完全堕天使の力を持っているのはこの俺だ、ということはつまりお前が完全堕天使になるには、俺と融合しないといけないということだ。」
「お前と融合するだぁ?しかしそれをしないと生き残れないんだろう・・やってみる価値はあるな。」
俺はいやいや融合することにした。
「しかしどうやって融合するんだ?」
ヴァルキュリアはちょっとビックリしていた。
「お前がこんなにあっさり受け入れるとわ・・・人間は変わるんだな」
笑いながら手を組む。
「いいか大切なことは一つ、大切なものを想え。」
「へ?大切なもの?」
はぁっとため息を吐き、さらに続ける。
「だから守るべきものだよ、何のために戦うのか、何を守るのかとかだな、いろいろあるだろ。」
なんかこいつもキャラ変わったな・・・こんな親切だったか?
「オーケー分かった」
一定の距離を保ち手を組む。
何のために戦うのか、簡単だよこんなの一刻も早くこの戦いを終わらせ平和を取り戻すんだ。
「よし・・・いくぜ。」
そういうと俺は目をつむり、言われたとおりにする。
大切な人・・・そりゃみんなだ。
誰も死なさない。
そう思っていると何か温かいものに包まれた感じが全身をおおう。
「目を開けてみな。」
目の前には俺が自分の心の中に行く前の世界、つまり幽室で戦っているところだった。
自分の姿を見てみると、背中から大翼が生えているではないか。
それは白く白鳥の羽みたいに綺麗だった。
体の傷は治り疲れもとれていた、ふと思ったことがある。
「そういえばさ、俺って特殊能力的なの合ったよね・・なんだっけあの絶対制御?あれ使えば倒せそうなんだが。」
そういうとヴァルキュリアは
「あ〜あれね実はあれ嘘。」
・・・・
「はぁ?」
何言ってるんだこいつ
「お前にそんな能力は付いてない」
「え・・じゃぁあの時のあれは何だったんだよ」
「あれは普通に受け止めれたし、とっさに言ったことをお前が信じただけ。そして頭の中に流れた文字的なのは実は俺とお前の共鳴力が少なくて生まれた負荷だな。」
嘘だって!?今まで信じていたのは・・・
「偽りだってことだな、まぁいいじゃんそれより今は、目の前の状況をどうにかしないとな。」
軽いんだよなこいつ・・・だけどそんなことを言い合っている場合ではない。今の状況を打破し、この特訓を早く終わらせないとな・・・
しかしどうしたもんかねこりゃ。
敵の残りの数はよくわからんが、まだまだいるだろうな。
「ひとつ忘れてたけど、俺の能力って何だ?」
「あぁ?能力・・まぁそんなもんに頼ってから強くなんねーんだよ」
教えてくれないのか・・。
まぁいいかそのうち分かるだろう。ていうか今回の特訓の目的は、堕天使化することだ。
大きく息を吸い込み深呼吸、心を落ち着かせ相手の行動を読む。
「さてとここからが正念場だな。」
そこから時は進み、一ヵ月後
ここは地上の天使軍と悪魔・堕天使軍の境界線付近
「あ〜あ今日も見張りか、毎日毎日敵の動きを見張って俺達超お暇なんだよな。」
愚痴を言う天使軍の若者。
「おいおいしっかり見張っとかないと。」
そいつに注意する同年齢ぐらいの若者。
「しかしですねここ何週間も何もしてこないんですよ、たまには休んでもいいのではないでしょうか。」
「お前はいつも休んでいるだろうが、ここを何処だと思っている。」
そうここは敵軍との境界線、すぐそこは敵軍の領地。
聖騎士団第二位が裏切り敵軍に仲間入りして以来、戦いの最前線となっていたこの場所。
だが最近になって両軍とも動かず、静かにじっとしている状態だ
それもそのはず敵軍も自軍もここで多くの死者を出していて、ここを潰すか潰されるかで戦況は大きく変わるだろう。
その戦いの最前線に設けられた砦にいる見張りの人。
望遠鏡をのぞいたところで何も見えず、よく分からないまま報告書をかいている。その報告書の内容は【問題なし】。
「こんなんのでいいんすかね?この報告書」
「問題はない、ただそれだけのことだ早く上層部に渡して来い。」
「えーいやですよ、あの人たち怖いですもん」
早く行け!と怒られながら階段を下りていく見張り人。
彼らは気づかなかった、もう敵は動き出していることに。
一時間ぐらい経っただろうか、報告してきました〜と疲れた様子で帰ってきた。
そのときだった、遠くから大きな爆発音が響き渡った。
肉眼でもわかるぐらいのキノコ雲、そして木々をなぎ倒して進んでくる衝撃波。
ジリリリリリリリリ
緊急時用のベルが鳴った。
「総員に次ぐ、緊急体制・緊急体制・敵方から相当な爆発を確認。間もなく衝撃波がぶつかる。」
その言葉と同時ぐらいに地震かと思うぐらいの揺れがきた。
花瓶は倒れ食器類は割れありとあらゆるものが散乱した。
次もがんばりもす!