第十一話:腕時計の使い方
もう書かなくてもいいよね?
あの・・毎回定番の諸注意。
もしこれが初見だ!っていう人は、これより前の回を見てもらえると分かりますw。
さて!
前回書き忘れていましたが。
ついに二ケタ突入!
ここまで来れたのは、読者さんの温かい心が・メッセージが僕の心の支えになったからでしょう。
本当にありがとうございます。
なんか最終回って感じがしてきましたがまだまだ続きますのでね【笑】
そこにはもう潤達はいない、誰もいないわけではない・・・
残っているのは何者かもわからないもの。
そいつは人なのか、天使なのかそれとも
天使が言っていたように天界で戦っている敵軍の一人なのか、何にも分からない。
すべては謎に包まれている・・・。
地上界での時間で数分後・・・・
そいつは何かを感じたかのおもむろに右手をのばす。
そして、そいつは待合室と呼ばれる場所から姿を消した。
「うあああぁぁぁぁぁ」
いっぽう俺達はというか俺は、ドルークの門と言われる門に吸い込まれた後
不思議な空間に飛ばされた?
なぜ疑問形なのかは、正確にどうやってここまで来たのかが、分からないからだ。
何とか態勢を整えて正面を向く。
この向きが正面なのか、上下逆さまなのか、はたまた斜め向きなのかもわからないがこれが正面ということにしておこう。
「にしても不思議だな・・・ここ」
そうこの場所には、というよりこの場所は迷彩柄みたいな色をしている。
だから前を向いても後ろを向いても似たような色なのだ・・・。
「にしても・・・進まないと・・・」
確かに・・進まないと何も起こらない・・。
ただただここで飢え死にするくらいなら、歩いて走って、はいつくばってまでも、一歩先に行きたいものである。
幸いポケットには飴が5・6個入っており頑張れば、3日ぐらいは生きていけそうだ・・。
もう一つ幸いなことは、呼吸ができることだ。
もしここに酸素が無かったら俺はソッコウで死んでいただろう。
とりあえず前に進んでみる、進んでいるのかバックしているのか、止まっているのか、わからないが多分進んでいるのだろう。
なぜ進んでいるのか分かるのか、それは簡単だ。
ポケットの中の飴を取り出し、軽く投げる
俺の手から放たれた飴はきれいな放物線をえがき、数メートル前に落下、それを拾う。
投げたものを拾えるならそれは進んでいるのだろう。
そしてこの行動でさらにわかることがある、それは重力という存在だ。
この重力は地上界と同じぐらいかな?などと自分なりに推測してみる。
なおも俺は歩き続ける・・・。
どれくらい歩いたのだろうか・・・進んだのだろうか・・
軽く鬱になるぐらいは、歩き続けた気がする。
ふと腕を見てみる・・・・。
「あ・・・腕時計・・・・。」
すっかり忘れていた・・・天使から貰った腕時計(通信機器)・・・
「そういえばこれどうやって動かすんだ?」
そういいながら、ポケットをあさる・・・。
「説明書をもらったような・・?」
だがポケットに説明書なんかは入っていなかった・・・。
ふと、目の前を見てみると説明書が落ちていた。
「あれ?さっきは落ちていなかったような・・・?まぁいいか」
それとなく説明書のところまで走っていき、それを拾う。
地面に座り込み一ページ目をめくる・・・。
なんか読むのも嫌になりそうなぐらいの量が書かれてある
「なんか目が痛くなる・・・」
4・50分は経過しただろうか・・・。
結構読み進めた大体内容は把握した・かな?
「確かこのボタンを押すと・・・通信?」
ポチッ
すると通信先の名前が出てきた・・・。
「え〜っと・川上穹・栗林平太・藤宮夏織・・・この三人だけか」
あまり多すぎると容量的なことで、なんたらカンタラとするのだろうか?
そこのところはよくわからないが、とりあえず心の友のくっぺーにかけてみる。
「え〜っと栗林平太・・・」
くっペーの名前を見つけ適当にボタンを押す・・。
途中これを削除しますか?と出たのは内緒だ。
無音の後・・・くっぺーの声がする。
「うわっビックリした〜潤かよ・・驚かせんなって(笑)にしてもよく使い方わかったな!」
「んなことよりもだな、今お前どこにいるんだよ!」
「しらん・説明のしようがない・・・こんな場所初めてだぜ・・潤はどこにいるんだ?」
俺も同じだと返答する。
そんなつまらない事を話していると、電話がさらにかかってきた。
通信相手は穹だった。
それに応答すると。
「みんな〜やっほ〜今どこ〜うわ〜(泣)」
なんか会議通話になった
みんなと話しながら俺は、天使との通信を試みるがなぜか通信が遮断される。
あんまり邪魔するのが悪いのかな?とおもい・・
再挑戦は自粛することにした。
みんなとはいろいろ話し合い、いろいろな情報をゲットできた。
〜分かったこと〜
・みんなはドルークの門に吸い込まれてばらばらになった。
・みんな俺みたいな空間に閉じ込められている。
・天使の奴は消息不明。
・待合室と呼ばれた場所で出会った奴は女っぽい?(穹の情報)
これ以上使うと、電池的な意味もあるのかもしれないので、通話を切った。
ん〜と考えながら、俺は再び歩き続けた。
1時間・・・・1時間30分・・・・2時間・・・
かなり歩いただろう・・足もくたくただ・・・。
そこでふと左の方向を見てみる。
「ん?なんだ・・あれ?」
そこには、布を切り裂いたかのように空間の亀裂があった。
そこは輝いている、でもその光は不気味だ。
「進まないとね・・・」
俺は決心した。
その光に向かって走り出した・・・。
続きも頑張って書きます!
お見逃しなく。