第1話 運命の分岐点
何故か人気が出るという異常事態が発生した為短編をあらすじとした連載を始めます。
プロットを作ったので多分ちゃんと完結させます。
「ごめんねぇ?お姉様?」
「…っ、大丈夫ですわ。」
私はたった今婚約破棄されましたわ。
理由は『別の好きな女が出来たから』
なんなんですの?!こうなったら思いっきりざまぁしますわ!
私には前世の記憶があるらしい。
だけどぼんやりとしか思い出せないから意味なんてないですわ。
さて、これからの計画を考えなければ!
今の私の貴族社会での立ち位置は『義妹に婚約者を奪われた魅力のない令嬢』でしょうか?
つまり、キズモノですわね。
このままでは惨めな生活ですわね…
「すまないな、エクトリーナ。魔法も魅力もないお前よりも、可愛らしく魔法が得意なヒリアの方が俺は惹かれたんだ」
「やぁ〜、トリエナ様ったら〜!恥ずかしい!私は少しだけ光魔法が得意なだけですぅ〜!」
「いや、光魔法なんてヒリアにぴったりだよ!なんの取り柄もないエクトリーナよりもよっぽどいい!」
…さりげなくトリエナ様は私を傷つけてきましたね!
決めましたわ!私、国を出て強い冒険者になって2人をぎゃふんといわせますわ!
そうとなったら早速行動です!
「馬車を用意なさい!私は家に戻ります!」
従者達に指示を出す。
「あれぇ〜?お姉様逃げるんですかぁ?」
「きっとそうだろう。やっと俺の婚約者にヒリアが相応しいと気付いて逃げようとしているのさ」
「あぁ〜、そっか〜!お姉様ありがとぉ〜!」
ヒリアって嫌いだわ
「お嬢様、馬車の準備が終わりました」
「わかったわ」
私は馬車に乗り込んで今後のコトを考えた。
冒険者はこの国でなるのは大変だから叔母様のいる隣国のホリリート帝国にしましょう。
そして、女だと活動しにくいから男装して活動しましょう!
「お嬢様、着きました」
家に着いたらしく、私は自分の部屋で家を出る準備を始める
「ふぅ、終わった〜!」
と一息つけたのは1時間後。
あとはお父様に勘当してもらうだけ!
「お父様、失礼します」
「入れ」
お父様の許可をもらって執務室に入る。
「なんのようだ?」
「私を勘当して下さい」
「いいぞ、今宵をもってエクトリーナは我が家の娘ではない。即刻立ち去れ!」
「承知いたしました」
さて、部屋に戻って家を出ますか!
お祖母様の婚約者の方はとても正常で賢かったはずなのに…
なんで私の婚約者はお馬鹿さんなんでしょう?
「よし、食べ物も飲み物も、衣服もある。」
裏口から誰にも見つからずに家をでていく。
家にも挨拶をしておきますか!
「いままでありがとうございました、戻るとしたらもっと存在的にでかくなって戻ってきますわ。それではご機嫌よう。」
その1時間後には私は森に迷い込んでいた。