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第5話

ラフィーを旅をして、昼休憩。ラフィーが包んできたミートパイをありがたく貰う。昼には十分な量でパパっと昼食が終わった。


「さて、行くか。」


「は、はい」


座った状態から俺が立ち、ラフィーに声を掛けるとラフィーはそれに応じて立ち上がる。


「あの、勇者様。そ、そちらは逆方向です。」


「え?マジか。真逆だったなんて......俺は極度の方向音痴か!......前までただの方向音痴だったのに」


ラフィーに方向を正され、街の方向へ向かう。


「そういえば、勇者様勇者様って呼ばれているけど俺の名前を言ってなかったな。」


「は、はい。そ、そうですね!」


そして俺はこの世界で自らの口から初めて自己紹介をする。


「俺は竜崎(リュウザキ) 冬弥(トウヤ)。トウヤが名前だ。」


「はひ。わ、私は、ラフィネス・スフィアです」


とトウヤに続き、ラフィーが名を名乗る。愛称か。


「ラフィーって愛称だったのか。ラフィネスって言った方がいいか?」


「い、いへ!ら、ラフィーとお呼び下さい!と、トウヤ様!」


ラフィーは慌てて訂正を断り、トウヤをトウヤ様と言う。


「ああ。分かった。そういえば、おっちゃんの名前ってなんて言うんだ。」


「えと......わた、私も知らなくて、おじさんって呼んでいいと言われたのでおじさんって呼んでます。」


ラフィーとおっちゃんは血縁関係ではないのか。まあ、ハーフエルフと聞くとなんかありそうなので余計な詮索はやめておく。

というか、おっさん......男性恐怖症だけどおっさんには懐いてる様子だったけど多分、おっさんが頭の中でゆるキャラ化して男性と思われてないのでは?と頭の中で色々な予想が飛び交うが聞かない事にする。


「そういえば街にはどのくらいで着くんだ?」


「に、日没までにギリギリでしょうか」


「ギリギリだな。それは」


というか日没で思い出したけど、もしかして俺......物語の主人公さん無駄にしてない?


「ト、トウヤ様。ぜ、前方に戦いが起こっています!」


「グットタイミングッ!」


まあ俺にとっては羞恥に塗れ、微妙だがスキルポイント稼ぎには嬉しい。


「向かうぞ!」


とラフィーを引き連れ、戦闘音、剣と剣がぶつかり合う金属音が鳴る音源の場所へ向かう。

すると豪華な馬車や護衛の馬車。合わせて5つ程の馬車が止まっており、周りには賊がいて、囲まれている。


「これはこれはまあ、大変そうだ。」


見えるものは羽交責(はがいぜめ)となった紫髪のご令嬢にナイフを突き付け、周りの騎士達が止まっている様子。


「こいつの命が惜しくばーーみたいな感じか」


まあ、どうせ放置しても死にそうだし矢を撃たせてもらおう。誤射ったら、紫髪のご令嬢殺してしまうが。


そして俺は弓を引き、矢を放つ。それはご令嬢を羽交責(はがいぜめ)にしている賊の頭を狙い放ったのだが首に刺さる。

ここですかさず俺が......


「嬢ちゃん。危ない所だったな!」


そして俺は、近くに駆けながら弓を引き、矢を近くの賊に当てながら、戦いの中心地へ向かう。


「我、女神アルリア・イグニに誓う聖人なり。聖なる神々しき炎の矢〈セイントファイアアロー〉我、女神アルリア・イグニに誓う聖人なり。聖なる神々しき炎の矢〈セイントファイアアロー〉」


ついでに弓矢で打つ時に対処出来ない賊を魔法で仕留める。放たれた矢は光の矢で矢尻が燃えていた。それが賊に刺さり、致命傷を外しても服ごと体が燃やして殺した。

それで至近距離はラフィーが対処。補助してくれる。

そして見回して最後の賊に向かって矢を放つ。


「チェックメイトだ」


最後の賊に矢が刺さりで絶命した。

ピロンッと通知の音がする。

そして......


「ふぐわぁああああああああああーーーー!!」


発狂する。


「なんだコイツ!」


「突然叫んで、地面を転がり始めたぞ!」


と騎士の方々一同はトウヤに剣を向け始める。


「ま、待ってください!!こ、この人は勇者で!悪魔の呪いにかかっただけなんです!!剣を向けないでください!」


すると大声でラフィーがそれを止めてくれる。


「そ、そうなのか。可哀想に......」


「勇者!?」


「な、なんだと!」


騎士の方々一同は三者三様の反応をする。


「ゆ、ゆ、勇者ですってぇええええーー!!」


するとそれに負けないほどの声量で紫髪のご令嬢は驚く。

その令嬢は令嬢の例の通り、ドリルを搭載しており、二本の紫のドリルが神々しい。

そして俺が復帰する頃には和解していた。

ちなみに羞恥耐性は俺の復帰時間を半分ぐらい減らしてくれました。そうじゃない。思ってたのと違う。


「はい。私はエフレイエ村のラフィーというものです。そしてこちらはト、トウヤ様です。」


俺を紹介した時に目が合い、キョドったがそれ以外は普通に話すラフィー。

ラフィーってちゃんと男性恐怖症だったんだな。ずっとこれだから慣れてしまっていた。


「ワタクシはパラーザ家長女。ロザリーよ。以後お見知りおきを」


と一礼。その後。紫髪の令嬢、ロザリーはトウヤに詰め寄り、いった。


「アナタが......あの勇者......ね。ここで奇跡的に会えてとてもよかったのだけれど......」


「......」


ロザリーが暗い雰囲気では喋り出したので、俺は黙る。


「頼りなさそう......ね」


ぐふっ!と俺の心臓に精神的にダメージを与える。しょうが無いだろ。生まれつき眠い目なんだから!


「ま、待ってください。この人は村で悪魔と倒してくれました!この先の村に行けばきっと分かるはずです。」


「そんなに必死にならなくても......まあ、人は見かけに寄らないと言うわね。じゃあ、アナタ。いや、トウヤかしら。あの光の魔法以外の勇者らしい力を見せてみなさい。」


そう言うと護衛の騎士を含む全員の視線が俺へと向く。


「ない!」


「......え?使えるのって光の魔法だけなの?」


「そうっす!光の魔法というか聖」


俺の言葉を遮ってロザリーは言う。


「勇者が魔法しか使えないの!?前の勇者はどんな武器も完全に扱える能力ももってたというのに!?」


「いや......これからです」


何故か分からないがロザリーが俺を怒る説教ムードとなっており、誰も助けてくれない。


「レベル。レベルはいくつよ!」


来ていた通知とステータスを開く。




レベルが1上がりました。これにより、spが1、加算されます。

【物語の主人公】の効果により、spが1、加算されます。

【物語の主人公】の効果により、spが1、加算されます。

弓術のレベルが1上がりました。

羞恥耐性のレベルが1上がりました。羞恥耐性のレベルがMaxになりました。


ふぁ!?復帰時間半減しかして無いぞ!?俺が羞恥で悶え苦しまなくなる事は無いのかよ!?


おっと、取り乱した。とりあえずステータスステータス



[トウヤ・リュウザキ]

【性別・歳】男・17歳

【Lv】10

【職業】勇者

【称号】〈アルリアの未来のお婿さん♡〉〈真なる勇者〉〈物語を始める者〉〈悪魔を断つ者〉 〈村の勇者〉

【スキルポイント】残り5

【スキル】〈聖炎魔法 Lv.2〉〈羞恥耐性Lv.Max〉〈身体強化Lv2〉〈五感強化Lv.2〉〈剣術Lv.1〉〈弓術Lv.2〉〈命中率上昇Lv.1〉〈鑑定Lv.1〉

【ユニークスキル】〈物語の主人公〉


レベルは10か。かなりいいレベルじゃないのか。異世界に来て数日だと。


「10だ」


俺は自信満々に答えた。


「10!?10ってアナタ!?先代の勇者はレベル100で転移されてきたのよ?」


「ふぁ!? 何その格差!?」


そして俺の鼻がすぐさま折られる。

先代の勇者やばくね!?今のおれと10倍差じゃないか!スキルポイントも100有るとか化け物だろ!?


「はぁ......これじゃあ期待外れね。アナタもしかして偽物?」


あかん。俺の強さが偽物と疑われるレベルってどういう事だ。ちょっと責任者。神。あの女か?くそ。俺をもっと楽させてください。

......顔は見たことないがあの女が笑う姿が想像出来る。

いや、やっぱりいいです。神界へ連れていかれそう。


「俺、神様に貧乏くじを引かせられたのかな?だけどこちらから言わせてもらうと突然連れてこられて期待外れと言われるのは......」


「そんなの関係無いわ!死んでなんぼの世界でそんなこと言われて、はいそうですか?可哀想ですね。ただそれだけよ。」


説教始まったァーー!!説教って自分が対象になると一番キツイ。だけど、中学の頃は国語の教師に別の人対象で説教されて超いい時間だった事は覚えている。

影でコイツの事、説教女と言っておこう。これは決定事項だ。


「......」


「ステータスを公開しなさい。ここにステータス水晶が有るわ。これを良いと言うまで触れてなさい。」


ロザリーが馬車の中から水晶もといステータス水晶に触る。特に村の奴と変わった違いは台座程度。安価売られているのだろうか?

そして思った。

あ、説教まだ続くわ。これ。



[トウヤ・リュウザキ]

【性別・歳】男・17歳

【Lv】10

【職業】勇者

【称号】〈アルリアの未来のお婿さん♡〉〈真なる勇者〉〈物語を始める者〉〈悪魔を断つ者〉 〈村の勇者〉

【スキルポイント】残り5

【スキル】〈聖炎魔法 Lv.2〉〈羞恥耐性Lv.Max〉〈身体強化Lv2〉〈五感強化Lv.2〉〈剣術Lv.1〉〈弓術Lv.2〉〈命中率上昇Lv.1〉〈鑑定Lv.1〉




すると俺のスキルが水晶の上に青いプレートで出てきて見られる。おそらく、この場の全員が青いプレートに注目し見ているため、ステータス水晶は誰でも見れるのであろう。


「聖炎魔法!?古代魔法の一つじゃない!?手のする機会はそうそう無いわよ!?」


いや、それ俺が作った魔法です。

他の魔法も俺が作ったんでおそらく全部習得出来ると思います。てか、古代魔法って設定知らないんだけど!どっからきたんすかそれ。


「スキルポイントとスキルの量が合わない。最低全スキルがポイント消費が1でも、3ポイント飛び出しているわ!」


「ソレは神から授けられたモノだ」


そして俺は合ってるけど別の意味へと捉えられるセリフを言う。


「なるほどそれなら......」


突然ピロンッと通知の音がする。そして......


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