第3話
気付いたら、知らない天井だった。そもそも知っている天井を覚えていないが…...
「俺は何をして......」
そしてトウヤは自分がしていた事を思い出し......
「ぐわぁああああああああああ!!はずかすぅいいいいいいいいいいいいいいいいーーーー!!」
発狂したのだった。
「ゆ、勇者様が暴れたぁ!!皆、手伝ってくれ!この縄で体を押さえろ!」
「わ、分かったっ!」
そして気付いた頃には......
「......なんで悪魔をトドメを刺した勇者がこうなっているんだ」
そう、ベットの上でガッチガチに縄で縛られていたのである。すると近くに見張りの青年がいたので話し掛ける。
「そこの君。解いてくれませんか?」
「ゆ、勇者様が復活なされたぞーー!!」
そういい、青年が出ていく。
「ちょ!?おま!助けてぇ......」
するとピンク髪の子が来た。
「ら、らいじょうぶですか?」
心配そうに話しかけてきた。
「お願いします。この縄を解いてい下さい!」
「ふぁ、ふぁひ!」
と返事をする。なんかすっごい噛み噛みで
「こーでしゅか?」
「おわおわっ!いてててっ!」
ピンク髪の子が結び目を見つけ解いて引っ張ると俺はくるくると回転してベットの下へ落ちる。
「ら、ら、ら、らいじょうふでしゅか!!」
「ああ......どんどん解いてくれ」
「は、はひ!」
と、この調子で解いてもらった。
「ふぅ......」
とりあえず、ベットへと座って通知を見る。
レベルが1上がりました。これにより、spが1、加算されます。
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【物語の主人公】の効果により、spが1、加算されます。
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聖炎魔法のレベルが1上がりました。これにより、
『我、女神アルリア・イグニに誓う聖人なり。聖なる神々しき炎の矢〈セイントファイアアロー〉』を習得。
身体強化のレベルが1上がりました。
五感強化のレベルが1上がりました。
羞恥耐性のレベルが1上がりました。
羞恥耐性のレベルが1上がりました。
羞恥耐性のレベルが1上がりました。
羞恥耐性のレベルが1上がりました。
羞恥耐性のレベルが1上がりました。
羞恥耐性のレベルが1上がりました。
羞恥耐性のレベルが1上がりました。
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と通知の嵐だった。そして、ステータスは......
[トウヤ・リュウザキ]
【性別・歳】男・17歳
【Lv】9
【職業】勇者
【称号】〈アルリアの未来のお婿さん♡〉〈真なる勇者〉〈物語を始める者〉〈悪魔を断つ者〉 〈村の勇者〉
【スキルポイント】残り10
【スキル】〈聖炎魔法 Lv.2〉〈羞恥耐性Lv.9〉〈身体強化Lv2〉〈五感強化Lv.2〉
【ユニークスキル】〈物語の主人公〉
となっていた。というか俺はどれだけ地面を転んだのだろうか......そっちの方の衝撃がやばい。
さて、とステータスを見ていると監視をしていた男が数人と戻ってくる。その中から1番年老いたおじさんが話す。
「おお、正気になられましたか勇者様!この度、村長に成りすましていた悪魔を討って頂き、誠に感謝しております。勇者様にはこのお礼の品を......」
と金銭が入った袋を渡してくれる。
「いえいえ、アナタ方、村人達の射撃が無ければ死んでおりました。これは受け取れません」
ふっ!俺は勇者なので猫を被っておく。
「いえいえ!あの矢程度では致命打になりません。勇者様が居なければ…...」
「ではこれでどうですか?その半分の額を受け取り、半分は村人の宴会代へとするのはどうですか......?」
ふっふふ!この猫被り具合。見事な好青年であろう!
「いい案ですね!すぐに皆へと通達します!」
そして見事に話が進み、宴会をする事になった。そして、この家はしばらく俺が滞在する時に使っていいと許可を貰った。
とりあえず、村の探索をするが何処も彼処も忙しなく働いており、話し掛けると、宴会の準備をしているようだ。が勇者様は何もしなくてもいいと言われた。
仕方ないので村を回るしかない。すると藁の人形の的が数体置かれた訓練場に子供が数人居た。
「まだ......まだだ!!くらえ!!これが、俺の全力だっ!!悪しきものには罰を。神より与えられる炎!聖なる炎〈セイントフレア〉」
「老人で騙せても、巨人ではただの魔物だぜ!オセ!天罰だ!お前にはふさわしいだろう!悪しきものには罰を。神より与えられる炎!聖なる炎〈セイントフレア〉」
「ぐはっ!もうダメだ......!ぐわぁああああああああああ!!」
それはとても見事な一語一句間違えていない真似だったのだ......ちなみに全員子供で最後はトウヤに悲鳴ではない。
「ぐわぁああああああああああ!!」
「本物だぁ!本物が来たぞぉ!」
「わーい」
「呪いすげー!」
「リアル呪い!リアル呪い!」
と、子供達の前で転がり発狂。しかも周囲の子供まで転げ回る。
その場はなんとカオスな光景だったか......
「ゆ、勇者様の呪いが悪化なされたぞ!!」
「聖水だぁ!!ありったけもってこい!!」
「気絶だ!!気絶させろーー!!」
しかも、俺を止めようと男共に組み付かれ、聖水をぶっかけられ、鈍器で殴られそして今、リスポーン地点に居ます。これ、さっさと村から出た方がいいのでは......?
てか、もう夜なんですけど!?【物語の主人公】発動させて無いし勿体ねえ。これホントどうしよ......
とりあえず、頑張る。
「うぐわぁあああ!!右目がぁ!右目が疼くぅうううう!!」
「きゃぁ!?ど、ど、どうなさいましゅたか!?」
そしてそこに入る、ピンク髪の子。
そして案の定、俺は悶え苦しむ。何って、人に聞かれることが一番恥ずかしい。死にそう。いや、死にたい。
そして気付いた頃には宴会の真っ最中。通知は来ていない。実に恥ずかし損。これが悲しい現実。
「おお、勇者様!正気に戻られましたか!勇者様は主役ですのですぐ来て下され!」
と手招きされすぐさま、外へ向かう。
「てか俺、何も食べてないじゃん......」
トウヤは自身の空腹にようやく気付く。
外には100人ほど村人が集まり、飲んだり食ったりしている。
「主役だぁ!勇者様が来たぞぉ!!」
と何処から聞こえる声が宴会全体に響く。
「「「「「勇者!勇者!勇者!」」」」」
周りから勇者コールが掛かった為、それに乗っかる。
「お前らぁ!飲んでるかぁーー!!」
「「「「「おおー!!」」」」」
「お前ら!楽しんでるかぁーーーー!!」
「「「「「おおーー!!」」」」」
「死んでたら、無かった命!気にせず、ガンガン飲めよーー!!」
「「「「「おおーーーーー!!」」」」」
とこの盛り上がり。だがトウヤは未成年の為、夕食分だけ取ってガンガン飲んでいる大人共から離れ、酒が飲めない年齢の子が集まっている所へ向かう。
「ふぅ......酔っぱらいは困る。」
と、置かれた椅子に座り、テーブルに食事を置く。食事は、ブドウジュース、ミートパイ、アップルパイ
、黒パン、野草のスープ、焼いた鳥肉などだ。
それを黙々と食べていると、大人共ではない。子供共が近付いてくる。
「あの......お嫁しゃんにして下さい!!」
「わ、私も!」
「そくしつでいいので!!」
そう。ロリ共が来たのだ。求婚しに......
「ええ.....?」
それは明らかの10歳程の子供達。ロリコンならすぐに飛び付くだろうが俺は紳士。あ、そういう紳士じゃないです。
「嬢ちゃん達のお父さん達が許して、大人になった時に同じ気持ちだったら一向に構わない。あと、俺に付いていける武力を持てばいい。」
そして、俺が物凄いヘタレであることが判明したのだった。どないすればいいんや!
ピロンッと通知の音が鳴る。そして開くとメッセージにはこう書かれている。
浮気ですか? 浮気ですね?浮気なんですね?私、見てましたよ?アナタの事をずっと何時までもどこでも......
なんでです?なんで浮気したんです?なんで?なんでですか?なんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんで?理由はなんですか?ロリだからですか?ロリなんだからですか?ロリが好きなんですか?このロリコン浮気野郎。見損ないました。そいつらをすぐさま切り捨ててください出ないと許しませんよ?アナタはこのアルちゃんのモノ。誰のモノでもありません。アナタは僕の主人公、そして......玩具だよ?許さない。許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない。
そして、俺はすぐさまメッセージを閉じる。
「どうしました?」
「いや......なんでもないよ」
「えへへ......」
「じゃあ、待っててくださいね!」
そして彼女らロリ共は去っていったのだ。というかこいつ病んでね?絶対後ろから包丁で刺されるやつや。俺何もしてないけど。顔すら知らないけど。急激にデレから病んだな。