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自由の彼方  作者: 赤白 青
~はじまり~
2/59

プロローグ②

「にしてもやっぱうちのクラスはレベルが高いの~」

善吉は周りの女子生徒を見渡す。

無論レベルというのはRPGのような強さを表すものではなく、可愛い、綺麗、スタイル抜群その他もろもろの善吉好みの基準の女の子レベルである。

今日は更に修学旅行の為、みんな制服ではなく私服で登校してきいる。

男子は基本的にラフな格好をしているが、女子たちはファッションに無頓着だと思われたくないのか、気合いが入っている。


「中でもやっぱが石川佳奈(いしかわ かな)が一番じゃの~」


石川佳奈はクラスのマドンナ的存在で男女共に人気が高い。

今日の服装もファッション誌で見たことあるような、服装をしている


「それに対して、和也くんの片想い中の黒いフードを被って地味なのが…アタッ!」

善吉の頭を見知った顔の女子が叩くのを見ていた和也は思わず笑ってしまう。


「自業自得だよ、バカ。雫、亮おはよう」


善吉の頭を叩いたのは水原(みずはら) (しずく)。同じ善吉と同じくクラスメートで、昔からの幼なじみである。

そしてその横に立っているのが、興味があること以外はいつもクールな菅原(すがはら) (りょう)

雫も他の女子たちと同じで最近のファッションを取り入れた服装をしている。


「「おはよ」」

二人がハモって和也に声をかける。


「いきなり何するんじゃ」

善吉が文句ありげな目で雫をみる。


「あんたが下らない事言おうとしてるからでしょ」

強気な態度を崩さずに、弟を叱るお姉さんみたいな感じで善吉に言う。


善吉が言い返そうと机から降りると、和也は善吉の足下に光る円みたいなものに気付く。よく見ると自分の足下にもある。雫や亮にもある。なんだ?っと思った瞬間突然視界が光で遮られる。

思わずクラス全員が目を閉じてしまう。


目を開けてみるとさっきまでクラスに居たのに学校のグラウンドに和也は立たされていた。

周りには全校生徒ではないと思うがかなりの人数がいる。

知ってる顔がちらほら見えるが、さっきまで一緒に居た善吉、雫、亮が周囲に見当たらない。

人混みに埋もれているのかも知れないが、突然グラウンドに立たされていたということと善吉たちが消えたということで一気に不安が込み上げてくる。


思わず和也は空を見上げてしまう。

空は雲ひとつない快晴で、学校に来るときに見た空と何ら変わらない。と思うが和也には少し違和感があった。


「空が近い?」




次回は2月15日に更新します。

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