営み
目が覚めると、私は、ベットで寝ていたようだ。横を見ると、そこには、人の姿をした、怪物さんがいた。眠っている顔はとても落ち着いていて、彼にそんな顔をさせれて良かったと思った。
起き上がると、
「おはよう、ユイ。」
怪物さんは、いきなり起きて、私を抱き締め耳元でそう囁くように言った。お腹に響くその声は、
なんだか、体をビックリさせるような何かがあった。
「か、怪物さん。」
「君にそう呼ばれるのは嬉しいのだが、この姿の時は、ブラッドと呼んで欲しい。」
「ええ、ブラッド。」
そう呼ばれた彼は、晴れやかに微笑みぎゅっと強く抱き締めた。
「痛くないか?」
「うん。ちょっときついけど、このままがいい。」
「なぁユイ。もう、お前は、何処にも行くな。」
「今まで何処にも行ってないじゃない。私は、10年も待っていたのよ。」
「それはそうなのだが、どんな俺を見ても、逃げないで欲しい。」
「ええ。例えどんなに歪んでいてもあなたはあなたよ。自分で自分を否定しないで。大丈夫。どんなあなたも、私が受け止めてあげる。だから、自分を嫌いにならないで。」
「あぁユイ。俺は、生涯の妻をあなたで本当に良かった。」
「ねぇ。私ね、その初めてを経験したのだけど、実は覚えてないの。だから.....」
「ユイ、生憎だが、それは、同じだ。」
「えっ、それはどういう、えっ、ちょっと、んん!!」
突然、彼は私を押し倒し、そのまんま、食べられてしまった。だけど彼はいちどだけでは飽きたらず。一日中彼に食べられた。お陰で、数日、私は動けなかった。さすがに、受け入れると決めた私でも言った。
"自重してください"と