怪物さんの執着
遂に、遂に俺のところに愛しいあの人がやって来た。この十年俺はあなたを守るために、力を磨いた。知恵を得た。でも、怖かった。力を磨けば磨くほど、知恵を得れば得るほど、周りから畏れられ、恐怖の目で俺を見るのだ、あなた以外からそんな目で見られても怖くなかった。けれど、もしあなたにそんな目で見られたらそう思うと不安で仕方なかった。けれど、あなたは、あのときよりも数十メートルもデカくなった俺を見ても嬉しそうに走って来たのだ。まぁ勢い余って転けそうになったときは焦ったが.......
そして、俺は、確認のためにある香りを出したのだ。それは、
好意を持つ相手に対し、睡眠の効果を持つもの。
そうするとあなたは、これを甘い香りだと、そして眠いのに、俺と話がしたいのにと思ってくれたのだな。そうしてあなたは、俺に身を委ね安心して眠っている。
俺はあなたを、守るために、あなたを人でなくするかもしれない。それでもあなたは笑ってくれるだろうか?俺はあなたに答えを言わさない。言えないほどにあなたに愛されよう。あなたには俺しか見えないように。
俺はあなたを取り込み、俺の体液にあなたを浸す。それを考えただけで、興奮する。俺のために男とふれあわなかったあなたは。嬉しい。とても嬉しい。さぁ始めよう。
そして俺はあなたを取り込んだ。