再会
扉を開けると、そこには、私がかつて住んでいた、部屋にそっくりだった。ただ、違うのは、その部屋の大きさだ、家具やお風呂は、人間のサイズなのだが、部屋のサイズが、数十メートルの人間が住むような、大きさなのだ。そのお陰で、怪物さんがあれから更に大きくなっているのが予想される。さて、私がやることは、お掃除、風呂掃除等々、私は、掃除は苦にならない。むしろ燃えるタイプだ。
「さて、やりますか。」
私はそう呟いて掃除を開始した。
掃除が終わり、私は、テーブルでくつろいでいた。久々の運動で鈍っていた体を鍛えれて良かった。月を見上げると、いつもの黄色ではなく、怪物さんの目の色と同じ赤色。魔族領域では、月はこう見えるらしい。
「迎えに来たぞ。」
懐かしい声が聞こえたので振り替えるとそこには、十年前よりも数十メートルも大きくなっていた怪物さんがいた。
「怪物さん!!」
私は嬉しさの余り、走り出したけど勢い余って転けそうになった。けど、怪物さんは、それを予知していたのか、どこからか触手を出して、私を掴まえた。
「あ、ありがとう。」
「全く、あなたという人は、だがそんなあなただからこそ俺はあなたを好いたのだ。俺を見ても怖がらずにむしろ喜んでくれるなんて。」
「だってそうでしょう。あなたは、私のお婿さんでしょ。」
「そうか。覚えててくれたのか?」
「当たり前じゃない。」
そう答えを返すと、辺りに甘い香りが満ち、私を眠りに誘った。十年ぶりなのに、もっとお話したいのに、
「気にするな。ユイはもう俺から離れることはないのだから。大丈夫、俺にその身を預けて眠れ。」
ごめんなさい、そうさせてもらう。お休み怪物さん。
「あぁお休み、俺のユイ。」
私は怪物さんのヒンヤリだけど暖かい矛盾した黒い鱗に身を委ね、眠りに着いた。




