私と他の人
私は今、魔族領域にある魔王城へいく馬車に揺られているそこにいる同乗者は私を含め五人いる他の四人は``今世紀最高の美女''と名高い四人だ。私は、かの魔王の五人と言う要望にあてがわれた、ただの生け贄と言う風に人間には見られている。だが、それこそがあの人の思惑なんだろうなと思うと。本当に踊らされているのは誰なのかと疑問に思ってしまう。
「この女以外にもっとましな女はいなかったの?」
甲高い雑音に私の思考は止まってしまった。この雑音を放った女、アルディアは、とある王国の第一王女らしい。なんせ、片田舎で一人で暮らしていた私にはそんな情報を教えてくれる人はいないし、第一そんな情報よりは、天候や、周りの環境の変化のほうが重要だからだ。そしてこの女は、自分の顔の良さを利用して数々のイケメンを惑わしたと言う面食いビッチらしい、恐らく今回は、あの美貌の魔王を自慢の美貌で虜にしようと画策している傲慢で浅はかな女。そんな女の言う言葉が雑音にしか聞こえない私はおかしいのだろうか?
「はぁ.....」
「だいたい、あなたね王国の第一王女の私に向かってそんな態度を取るなんて.....」
「「そうよ、そうよ。」」
取り巻きのお友達の二人がそう言う、顔はいいのにねぇ、その中身がね、あれだと、ああ早く旅が終わらないかな。そう考えると、
「この期に及んであなたたちは、この魔族領域に来た時点で、身分なんて既に破棄したも同然だわ。」
そう正論じみた言葉をいい放った人は、アリシア。とある聖国の聖女らしい。
「ふんっ。つまらない教えを信じる異端児め。」
また始まった。ビッチの変わらない決まり文句。だがさすがは聖女、その言葉をさらりと流しどぎついカウンターをかました。
「そんな言葉遣い、王女としての品格が疑われますよ。」
「うっ、ぐっ....」
うわぁ、ビッチは所詮ビッチなのね、つまらない。もっと言ってくれたら、ますます女の価値が下がってくれるのに、残念。
「皆様、到着いたしました。」
馬車を引いていた彼は、そう言った見た目は人と変わらないが、頭にある角が人でないことを現していた。ナイスミドルなおじさんだが、面食いビッチは目を輝かせていた。全く顔さえ良ければ、年齢なんかどうでもいいのか?
彼は、扉を開けた。そうしてそこにあったのは、ただ、そこに存在しているだけの、人気のない荘厳な城があった。




