⑪
黒喰の魔力と滅赤の魔力。どちらも深く濃い輝きを放つそれらがぶつかり合い、近衛が予想した通りの真っ向からの殴り合いが続いている。と言うよりは、神功が真っ向から天魔へと殴りかかっている。“九天”の性質上仕方ないとは言え、どうにも無茶や無鉄砲と言える光景だ。一方の天魔は、それを巧みにいなし、魔術と月白の炎で神功の動きを制限した上で攻勢に出ている。その洗練された動きには、コロッセオで勝ち抜いてきた近衛でも目を見張るものがあった。
(ただ強力な力を持っているだけのクラティアじゃない。あの人、とんでもなく戦い慣れてる――!)
その事実を噛み締めながら、近衛は黒木を投下する。すでに黒木の気合は十分。戦意も最高潮に達している。落下の衝撃を抑えることをせず、黒皮の耐久力一つで耐え抜き、その震動と轟音で以って争う二人に己の存在を知らしめると、猛牛の如く勢いで天魔へと殴りかかった。
そこで近衛は思い出す。黒木は、神功以上に一つの戦い方しかしないことを。
(あー、もぅッ!! これだから筋肉バカはぁぁぁぁぁぁッ!!)
大波に向かっていく初心者サーファーを見守るような、そんな経験したことも無い気持ちを芽生えさせながら、近衛は即座に二人のサポートに向かう。二人が真正面からの戦いしか出来ない、あるいはしないのなら、近衛がそれを手助けしてやればいい。仮にも空間跳躍と言う直接攻撃力には換えられない力でコロッセオの覇者となったのだ。その魔術の腕だけなら、おそらくマーズの中でも一、二を争っている。
「雨たもれ、雨たもれ、渇いた大地に水を注せ」
近衛の詠唱に従い、その身体が魔力の密度を上げ、発光現象によって輝きだす。それによって周囲の空間が歪み始め、言霊に乗せた魔術理論が魔力を得て現実のものと化す。
「日にかかる雲より落つる、雨音が響く」
激突する三人の下に、近衛はそれを解き放つ。
「――黒風白雨」
その言葉と共に訪れたのは、唐突な暴風雨。魔力が一瞬にして水蒸気を水滴へと変え、風を嵐に変える。その暴れ狂う風と雨水の中、土は泥濘を増し、降り注ぐ雨は天魔の視界を激しく覆い隠す。しかしそれはもちろん、神功や黒木も同じだ。並みの使い手なら、ただの邪魔になっていたかもしれない。だが、ここにいるのは並みの使い手ではなかった。操られる風と雨水の中、近衛が的確に二人へ影響を与えるものだけを取り除くことにより、一切の邪魔をすることなく、天魔の動きだけを封じ込める。
だが、それはそう長くは続かなかった。水滴は天魔の放つ月白の炎で一瞬にして蒸発し、吹き荒ぶ風などこの怪物は意にも介していない。迫る神功たちの姿を捉えられずとも、自身の状況と敵の能力、その位置情報から最適な攻撃手段を瞬間的に判断し、敵の挟撃を予測する。それらの一連の行動を真上で見ていた近衛は、喉が干上がる思いだった。わずかでも視界の遮られる中、天魔は動じることなく左右同時の神功と黒木の攻撃タイミングを見切り、躱すばかりか二人の力を巧みに利用して同士討ちに持ち込んだのだ。その結果、吹き飛んでいく二人に置き土産のように月白の炎を放つことも忘れない。
「私は、マスターを救うのよ」
呟かれた一言の意味は分からない。ただ、体勢の崩した二人にあの炎を完全に防ぐことは難しい。近衛はラザンツの能力で跳び、黒木を天魔の頭上へと跳ばすと同時、神功の下へ向かってその身体を天魔の死角に放り込んだ。
再び、挟撃の形が出来上がる。突如として場所を移動させられた二人の反応も恐ろしく速い。近衛の能力を知っているからこその対応力には、それを行った彼女自身も半ば信じられない面持ちで見守る中、それでも天魔は揺るがない。両者の攻撃を空間跳躍によってわずか隣に場所を移動するだけで回避すると、その手に大鎌を取り出し、それで以って二人を叩き付けた。
IED――近衛たちの知らない爆弾の力を有するシュトラーフェの力が、初撃を受けた黒木にセットされ、次いで振るわれた二撃目が黒皮を爆発させた。
「うむぅッ!?」
「ちぃ、退いてろッ!!」
自身のシュトラーフェによって強化された防護服だけが炎と衝撃波によって包まれると言う不可思議な状況に驚きの声を上げる黒木を蹴り飛ばし、その反動を利用して天魔の大鎌による三撃目を神功は回避する。そうしながら神功の目は目敏く天魔の用いた大鎌――クレイトスを大破させたその能力に注がれ、その脳内で考察を始める。
彼の結論は早かった。得られた事実は三つ。黒皮だけを突破する能力があると言うこと。一撃目は大丈夫であるということ。刃本体に黒皮の防御能力を貫通するだけの力は無いと言うこと。これだけ分かれば十分だ。今、神功の身体は膨大な魔力によって強度を増している。黒皮と同程度は確実にあると言っていいだろう。ならば、その力を恐れることは無い。一撃を受ける覚悟で天魔に飛び込む。
「天魔ぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!!」
喉を嗄らさんばかりの狂気と狂喜の雄叫びを上げ、神功が滅赤色の輝きを纏った拳を叩き込む。神功自身も気づいていないが、その魔力は“九天”による十倍と言う限界を超越していた。その膨大な魔力はどんどん膨れ上がり、その一撃が初めて天魔の身体に到達し、その威力を爆発させる。全霊を込めた足の踏ん張りすら利かず、それどころか膨大な魔力で得た防御力さえも突破し、鬼の拳が天魔を吹き飛ばした。
(そう、か……)
地面と水平に吹き飛びながら、彼女は気づく。目の前の男が至りかけている領域。上りかけている高みの地平に。そうしてそれが敵として立ち塞がった場合の脅威に。
(至らせるわけにはいかないわね。同格であっては、マスターの補助をほとんど受けられない私に勝ち目は無い)
そう結論付けた直後、視界の先に神功が現れる。吹き飛ぶ彼女を追ってきたのだろう。その口元から犬歯を剥き出しにし、獣のように涎を垂らさんばかりの喜悦を表情に滲ませている。固めた拳に込められた魔力は、およそ先の倍。さらにどんどんそれは膨れ上がっている。未だ彼女の総量に届かないそれも、ともすればいずれはそこに到達するやもしれない。
突如、天魔の身体が跳ねる。握った拳を振るいながら、その不規則な挙動に神功はいぶかしんだ。何をした、と疑問だけが頭を過ぎる。魔術か、あるいは別の能力か。
それは実に簡単な答えだった。天魔の胴体を食い千切り、土塊の剛腕が神功の身体を貫いた。
「が、は……ッ!?」
その天魔自身すらも巻き込んだ異常な攻撃に神功の理解が追いつかない中、防護服を易々と突破した高密度の魔力を誇る土塊の腕が神功の身体を無造作に地面へ放り棄て、元の土へと還る。その中で天魔もまた、倒れこむように地面へと落下しながら、どこからとも無く流れ込んできた膨大な魔力を受けて復活を果たした。一瞬にして行われた再生は、本当に攻撃を受けたのかと疑ってしまうほどだ。
立ち上がった天魔が、致命傷を負った神功を見下ろして言う。
「今の私は人間じゃないの。人間として戦わなければ、隙を突く方法なんていくらでもあるわ」
その一つが、自身を囮にした上での同士討ち。それも端から回復を前提にしているのであれば、同士討ちですらない。あくまで自分の身体を目眩ましに使っただけだ。
それは、天魔が初めから何度と無く繰り返していた手管だ。ある時は土人形で意識を誘導し、クレイトスに急接近した。ある時は月白の炎で瞼を焼き、空からクレイトスの槍を撃ち込んだ。今回もまた、それと同じだ。自身の身体を目眩ましにし、絶対に避けられない一撃を叩き込んだ。
それら一連の光景を見つめ、近衛に衝撃が走る。恐れていた事態が現実のものとなった。天魔に抗し得る唯一の存在、九鬼神功が負傷した。それもただの負傷ではない。動くことも困難を要する大怪我だ。傷口を見ないとまだ分からないが、腹に大きく穴を開けられていたように見えた。出血量も相当だ。早々に対処しなければ、手遅れになってしまう。
「神功――」
名を呼び、近衛が近づこうとしたその刹那、悪寒が走る。それは明確な死の予感。戦場にあったその日から五年、そこで経験したどれにも無い恐怖に足が止まる。天魔は動いていない。ただ近衛を見据え、その黄褐色の瞳を向けているだけだ。
ただそれだけが、どうしようもなく恐ろしい。
呼吸は荒れ、膝が震え出す。進もうとした足は止まり、心臓を圧迫されたとしか表現しようの無い感覚が身体を駆け巡る。それは近衛がこれまでの人生で幸運にも抱いたことの無かった、本能的な恐怖だ。彼女が知らず信頼を置いていた仲間が崩れ落ちたことで、希望の道行き――勝利への可能性が費えたことを自覚し、無意識の内に「勝てない」と確信してしまったのだ。
それが足を竦ませる。伸ばしかけた手を下ろさせる。零れ落ちた汗はただ地面を濡らし、目の前には眩いまでの青白い炎が広がっていく。
そこで聞こえてきたのは、約束を交わした少女の声であり、その少女を連れてきた男のものだった。
「死ぬなって何度言わせんだよ」
「全く、神功がやられてはどうしようもないだろう」
月白の炎を遮るように剛毅の壁が立ち塞がり、それによって四方へ散る炎の上を飛び越えるように一人の少女が空を駆ける。その手にした戦斧は一瞬の内に剣とナイフ、その他複数の暗器へと解体され、その中の一つ、鎖鎌のようなものを掴み取ると、空から一気に天魔へと飛来した。
恋と天魔、結果の見えた二人の戦いの起こりに近衛が悲痛な結末を確信する中、それを打ち破るようにほとんど全裸の男がそこへ飛び込んだ。誰か、は言うまでも無い。IEDによって服を吹き飛ばされた黒木が、上半身を裸にし、下半身にわずかばかりの衣類を纏うと言う変態と言うよりはみすぼらしい格好で恋との挟撃を図る。
「うむ、その通りッ!」
その二人の対応に天魔が構えを取るが、二人の行動の実態は違っていた。どちらも天魔には意識を向けず、両者共に最低限の攻撃だけで牽制を図ると、神功の身体を持ち上げる。その後の要領は、怪我人を相手にするものとは思えないものだった。神功を持ち上げた黒木に、恋が強引に乗りかかると、アヴェルテレの効果で増幅した身体能力を使い、一気に空へ上がる。それに遅れて天魔が二人へ土塊の剛腕を向けるも、これを藤波の剛毅が防ぎ切る。
一瞬にして行われた神功の救出劇は、あろうことかマーズと言う自分勝手な者たちの集まりの中では最高とも言える無言の連携によって行われ、あの天魔を出し抜いた。同時に剛毅が最低限の量で近衛と藤波の身体を覆い隠し、その中に飛び込んできた恋と黒木を入れ、外部からの影響を完全に遮断してしまう。鳴り響く震動と轟音は、それにわずか経った後のことだ。しかし、剛毅の強固な壁と恋によって強化された防御能力は、おそらく天魔の一撃であるだろう攻撃にビクともしない。
「一先ず、ここで休息だな」
腰元からペンライトを取り出し、明かりを灯した藤波がそう言う。同じく四人もまたそれを取り出して明かりを付けると、床に寝かされた神功を見る。薄暗闇の中だが、それでもはっきりと分かるほどの重傷だ。防護服を突破された一撃が腹部に穴を開け、流れる血に混じって見える肉のようなものがびくびくと震えている。それに思わず恋が涙目になって目を覆う中、三人は冷静に傷口を見やると、まず近衛が止血の魔術で血を止めた。そうしながら、藤波がペンライトを当てて怪我の様子をつぶさに見ていく。
「肺や肝臓、おそらく臓器を傷つけてはいないな。幸い、と言ったところか。ただ、動脈を傷つけているせいか出血が酷いな。近衛、止血の魔術はどれくらい保つ?」
「これだけを続けるなら一時間以上は余裕です」
「その間に無理矢理にでも縫合する、か。――恋、ここの空気を操って綺麗にしろ。ばい菌の一つも紛れ込ませるな」
その無茶苦茶な物言いに恋は唖然とし、慌てて文句を口にする。
「で、出来るか、そんな繊細な操作ッ!」
「しなきゃ神功が死ぬ。出来るか出来ないかは聞いていない。やれ」
藤波の表情が、マーズの隊長としてのそれに変わる。その扱い方もまた、マーズの隊員に対するものだった。それはある種、藤波がこれまでの活躍を見て恋を認めたことと同義であり、同時にそれゆえに彼女へ課せられたものも大きくなる。
それを見て、さすがに近衛も二人に割って入る。確かに恋の実力は素晴らしいの一言に尽きるが、この状況下でそれだけの繊細な操作は無理がある。
「隊長、私がそっちを請け負います。恋ちゃん、それから黒木くん。神功くんの血を止めてくれる?」
「それぐらいなら、まぁ……」
「うむ、その通り」
神功の傷口に目を背けながら、それでも恋は手をかざして止血を施す。黒木もまた、同じくそれを手伝っている。それを確認すると、近衛は指示通りに『空』の特性によって風を操作し、そこへ独自のフィルターを作り、清潔な空気を作り上げる。エアフィルタ、と呼ばれる医療現場で用いられる空気清浄機がある。多少、仕組みは異なるものの、近衛のやっていることもそれと同じだ。それを『空』の特性だけで実現させ、空気を浄化していく。
その中で、閉じていた目を神功が開いた。大怪我を負って額に大粒の汗を浮かべながら、それでも口は愉悦を刻んでいる。こんな状況にあってなお、まだ戦意が解けていないと言う事実がその場の全員を驚かせる。
「か、っは……あぁ、いってぇなぁ、おい……。今から、こっちで『火』の特性で自然治癒力を、高める……。強引でもいいから適当に結んでくれや……」
「俺は素人だ。後に響くかもしれんぞ?」
「かまわねぇ。今は、一刻も早く……奴とやりてぇんだよ……ッ」
執念に目をギラつかせた神功の言を受け、藤波が処置を開始する。とは言え、素人の彼らに血管の縫合など出来るわけも無い。何よりこの暗さだ。まともに糸を使うことは不可能である。となれば、彼らがやることは唯一つ。クラティアとしての力を用いて、強引な処置を施す。
藤波は、その剛毅と呼ばれる力からも分かるが、『地』の特性に特化したクラティアだ。と言うよりは、彼自身が特化しているのはそこしかない。他の特性は努力の賜物であり、十全に振るえるのはそれだけである。ゆえにこそ、その扱い方も他の誰よりも心得ている。『地』の特性は、現象に対する不動を表す。それは同時に硬化と結合でもあり、それを用いて藤波は、血管の癒着を行おうとしているのだ。魔力制御を間違えれば他の血管を傷つけ、形としてはかなり強引な部類に入る。その強引さは、血管痛となって神功の身体へ異常を知らせ、痛みを発することだろう。
「耐えろよ」
「笑わせんな、さっさとやれ」
藤波の魔力が解き放たれ、『地』の特性による強引な血管の癒着が行われる。神功は、歯を食いしばってそれに耐えていた。悲鳴は一切上げず、大粒の汗を浮かべながらもその痛みを乗り越える。それから十数分ほど過ぎた頃だろうか。藤波の身体から魔力の輝きが消え、神功も呼吸を安定させる。貫かれた皮膚や穴は塞がったわけではないが、一先ず血管だけは塞ぐことに成功したらしい。そこに神功が高めた自然治癒力で強引な回復を施しつつ、上体を起こす。
「お、おい、寝てなきゃ駄目だろ!」
「あ? 恋、っつったか。んなことしてる暇ねぇーだろ。見ろ、隊長の限界が近ぇ」
指差された藤波が苦悶の表情を浮かべている。神功に行った繊細な魔力制御に加え、剛毅も展開し続けているのだ。いくら恋の補助があるとは言え、度重なる剛毅の展開は彼に負担を与えている。そしてそれは、他のマーズの面々も同じだ。まともに戦えるのは、もはや神功だけと言っていい。藤波は限界に近く、恋は真っ向から打ち合うほどの力を持たない。黒木は黒皮を破られたために力は半減し、近衛もまた、空間跳躍の連続と魔術の行使でかなり疲労している。
その中で唯一、神功だけが“九天”の恩恵によって未だ魔力を高ぶらせ、その戦意の一切も折れていない。ここで彼が立ち上がらなければ、マーズが壊滅することは目に見えている。
「一美、剛毅が解けたらこいつら連れて跳べ。オレが奴を足止めする」
「足止めって、そんな身体で何言ってるのッ!?」
「うるっせぇーなぁ、響くだろうが。あー、あと隊長。親父に伝えろ。言ってたあれを使えってな」
面倒くさそうに近衛を見ながら、気負いの無い口調で神功がそう告げる。誰もが意味を理解しかねる中、その意味を唯一知る藤波だけは目を見開いた。彼が言ったあれとは、国家安全対策室室長からマーズの隊長である藤波と、その実の息子である神功だけに伝えられた情報だ。その判断は、この場で最も生き残る確率の高い二人によって行われることになっており、今、神功はそれを決定した。それはつまり、神功が天魔との戦いに勝機を見出さなくなったことと同義であり、加えてもう一つ、彼の大いなる覚悟も表れている。
「本気か、神功」
「ったりめぇーだ。オレがあいつと遊んでてやるから、良い感じになったら連絡入れろ。十秒でも一分でも動きを完全に止めてやる」
鬼が笑う。どこまでも盛大に、どこまでも獰猛に、力強く、何者にも屈さない羅刹の凶悪な笑みを浮かべる。
ふっ、と藤波は息を吐き出し、神功の覚悟を受け取った。その意味を理解できない三人はただ呆然と神功を見ているだけであり、その後にかけられた言葉の意味もよく分かっていなかった。
「――じゃあな、生きろよ」
ただ、その背中に漂うどこまでも凶悪な雰囲気とは裏腹な優しい言葉に何かを感じ、近衛が手を伸ばしかけたその直後、剛毅が崩れ去る。その崩壊の中、神功が落下する瓦礫の一つを蹴って眼前に広がった光景の中で、立ち尽くす敵へと突撃していく。黒喰の輝きを放つ魔王は、ずっとそこにいたのか、迫り来る神功を認め、闘争の構えを取った。
近衛の伸ばした手は、神功に触れることは無かった。直後、藤波に言われるままに自身を含めた四人を空間跳躍で移動させてから数分と経たずして目の前に広がったその光景に目を奪われた。
イケメン臭を漂わせる神功くん