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十色の刀(旧 勇巻)  作者: 渦巻 汐風
第一章 レッツゴー異世界
3/20

第三刀 異界到着

大幅な修整を、致しました、詳しくは活動報告にて

「エディスのヤロウ、最後まで可愛いヤツ」


最後のあいつの顔はとても汚い言葉を喋っていたとは思えないような普通の女の子の顔をしていた。

実はああいう性格の奴が好みなのだ、エディスはどストライクだった。



「そんなことは置いておいて、ここが異世界ランクルスか、ここは何だ?城、か?」



座った状態で目を覚ました俺は立ち上がり色々なものを見て回ってみた、と言いたいところだが俺たち以外何もないな、しかも俺以外全員俺達が召喚された時に出ていた光と同じ光が出ているところで気絶していた。

床の材質は石で出来ておりその上に所謂魔法陣という幾何学模様が円の形で書かれたものの上に俺達はいる。

この部屋には俺と召喚された他の4人以外は正面の鉄の扉と俺の身長より高い位置にある小窓しかない。

俺の身長は179cmだからそれより30cmは上に小窓はあってその10cm上に天井がある事になる、大体だが。


「さて、これからどうするか。大体のことはエディスに教えて貰ったがこう何も無いとやることが無いな。」


本当にやることが何も無いので、手慰みに床の光で影絵でもしてみることにした。


「よっこらしょっと。おっしゃ、カエルなんか作ってみっか?」


扉の前に座り手を組み合わせて影を作っていく。

最初はカエルから始まり、ウサギ、イヌとだんだんと変えていく。

恐竜を作れないかと試行錯誤していると、どこからか大勢の足音が聞こえてきた。

俺が座ったのは扉の前なので必然的に扉の向こう側から聞こえてくるわけなんだが。

そして案の定扉が開け放たれそこにはエディスと同じような金髪で碧眼のピンクのフリルがふんだんにあしらわれた豪華なドレスで着飾ったまさにお姫様と呼ぶにふさわしい容姿の少女がいた。

肌はしみ一つなく、少し幼いながらも、どこか気品のような物を感じさせるような、美しい少女がそこにいた。

扉を開け放った音に反応したのか、床に気絶していた4人もバラバラに起き出してきた。


一番はじめに光輝とかゆうイケメンが間抜けな声とともに起き出した。


「あれ?ここどこ?」


その声につられて次々と起き出す気絶していたヤツら。

皆ぼーっとした様子で周りを見渡し同じようなセリフを言った

「「一体ここどこ?」」


「ここが異世界ランクルスなんですね。」


御免訂正、1人だけ違った。

きっとあの一人だけ違ったセリフを言ったのが俺と同じ巻き込まれたやつなのだろう。

というかほかの3人危機感ないけど大丈夫なのかね。

まぁ、気絶して起きたら知らないところだったんだから、事前に説明を受けていなければこうなるのは当然か。


俺ともうひとりの巻き込まれは説明を受けているから大丈夫だが、あそこの扉の前の奴らを頬っておくのは得策ではないな、一応声をかけておくとするか。


「なぁ…あんたr「せ、成功じゃぁぁぁぁぁ」ここは何処ってまたかぁぁぁぁぁぁ!!!!」


エディスさん、俺はこの世界で苦労しそうです。

目の前ではしゃぐ姫様と側近と思しき大勢の騎士達といかにも大臣ですと言わんばかりの老人は俺がドン引きするほどの喜びで抱き合っていた。


ごめん、★彡状☆況★が☆つ★か☆め★な☆い★彡


「あ、あの」


「ついに、ついに、勇者召喚が成功したぞぉぉぉぉぉぉ!!!!!」


「「「「「オォォォォォォォ!!!!!」」」」」


「やりましたね、大臣」


「はい、姫様!!多大な犠牲を支払い、やっと成功した勇者召喚です、早速勇者様方を歓迎しなければ!!」


「おい」


「はい、そうですね、いつまでもお待たせしてはいけませんし、何よりそのお姿を拝見しなければなりませんわ」


「その前に誰か!!王に伝令を!!伝令係はどこだ!!」


「はっ!!ここに」


「お前ら、俺の話を……」


「今すぐに王へ勇者召喚は成功したと伝えろ!!」


「御意に!!」


「急ぐのだぞ!!」


「はぁ、これで安心して勇者様方をお迎えできますわ」


「俺の話を聴けぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!!!!!!!!」


無視し続けられた俺の怒りゲージはMAXを振り切りとうとう爆発してしまった。

こいつらわざとやってんのかってぐらい俺の話を無視しやがった。


「勇者様!!、もう起きていらっしゃったんですね!!私、感激です!!」


「感激ですじゃねぇよ!!どれだけ無視すれば気が済むんだよ!!まじかよお前らマジで俺に気が付かなかったのか!!」


「はい、気がついておりませんでした、ご無礼をお許しください勇者様」


「清々しいなお前!?」


「自分に非がある時は素直に謝れと母上にしつけられておりますので」


「いい母親だね!!」


「はい、私の自慢の母でございます」


「冷静だなおい!!声荒らげてる俺が馬鹿みたいだわ!!」


「ならば一度落ち着いてみてはいかがかな?勇者殿」


「お、おう」


先程大臣と呼ばれた老人が俺に落ち着くように言ってきた。

落ち着きがなくなったのお前らのせいなのにな。

なんか俺がおかしいみたいになっちゃってたよ。

深呼吸して、吸ってー吐いてーまた吸う。

とにかくここはランクルスの何処か教えてもらわなきゃな、情報大事、超大事。


「ふぅ、ありがとう落ち着いた」


「それは何よりです、勇者様」


「それよりここは何処何だ」


「私が話します、ここはリベリオン王国。クライムント大陸のほぼ全てを領土とする、王政国家となります。と言っても近々政策が変わり、王政から民主制へと変える方針にはなっておりますがね、ここはそのリベリオン王国の王城のなかの一室です。」


「ここは本来は城を建てた当時の設計者が設計ミスで出来てしまった一室を召喚用に急遽しつらえた部屋なのでございます。」


姫様と大臣が交互に説明してくれる。

俺達が召喚された所は設計ミスで作られたお部屋でしたと、そういう事ですね。

うん、解せぬ。


「こんなところでは申し訳ありませんが、今一度謝罪を申し上げます。家臣共々深くお詫びを申し上げます、そして、差し出がましいお願いではあると思いますが、一つだけ願いを聞いてはもらえませんか?」


にこやかにせつめいをしていた姫様が、謝罪をした後に人が変わったように顔を変え、頼みごとをしてきた。

俺達は全員目線でで、それに了承の意を伝えるとそれを受け取った姫様はたった一言、本当に一言だけの願いを伝えた。


「どうか、どうか世界中で激化する戦争を終結させるための力をお貸し下さいませ【勇者】様」

ここまでお読みいただきありがとうございます。

只今第4話を改稿中、4話はストーリーが繋がっているとはいえませんので、読むのはおすすめいたしません。


※3/28日内容を変更

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