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十色の刀(旧 勇巻)  作者: 渦巻 汐風
第一章 レッツゴー異世界
16/20

第十六刀 刀の秘密

バトルシーンすっくねぇ…。

話も進まねぇ。

俺たちは今森の中に居る。

ライスフォックスは森にいるとのことでこうして探して居るところだ。

けどなかなか見つからない。

もうかれこれ一時間は探している。



「あれ〜、おかしいな、すぐ見つかると思ったんだけどな」

「仕方ないですよ、運もあるでしょうし、もう少し頑張りましょう」

「そうだね。それにこの刀も試してみたいし」

「それは…宝物庫からもらったやつですよね?でも何の能力もないって言ってませんでしたか?それならもっといいものをもらえば良かったんじゃ…」

「その方が良かったかもしれない、でも何でこれを選んだのか俺にもよくわからないけどこいつが俺を呼んだ様な気がしたんだよ。まるで自分を使えって言ってるみたいで。で、気付いたら貰ってた」

「そうなんですか……っ!」

「ようやくおでましの様だ、行くぞ!!」

「はいっ!!」



話が終わったところで茂みからお目当てのライスフォックスが出てきた。

ライスフォックスは外見は地球の狐だが尻尾に稲穂がついているのが特徴だ。

こいつの毛皮は滑らかでよく服などで使われている。

肉なども良く食べられている様だ。

しかし尻尾の稲穂の部分は捨ててしまうらしい。

それを聞いた時は勿体無いと起こったのだが、調理方法がわからなくて捨てているそうだ。

そもそも食べられるのかと聞かれたぐらいだ。

俺たちは日本人なので、米が無いかなと思っていたのだが、案外早い段階で見つけられて良かった。


こいつらの特徴は、群れで行動することだ。

一度に5匹から10匹の群れで行動をしている。

そしてその性質は地球の物より気性が荒く家畜や人間を襲う。

ライスフォックスの厄介なところは、息のあった連携攻撃にある。

ライスフォックスは普段群れで行動しているために通常時も連携が高い、それに加え仲間意識も高いために、とても厄介である。



今回でてきたのはクエスト内容の10匹と同じ数。

でも何やら様子がおかしい、心なしが焦っている様な…。

でもやる事はやらなくてはいけないため手に持った刀を抜いた。

するとシャンッという音がなった。

一見普通の刀に見える。

俺の勘違いか?などと考えていると、もうすぐそこにライスフォックスが迫っていた。

草太は大きく息を吸い込み刀を構える。



「グワォウウウウ!!!!」

「はっ‼」

ザシュッ!!

「キャウウン…」



向かってきたライスフォックスに対し構えていた刀を横に振るう。

すると肉を断つ感触が手に伝わってきた。

これが生き物を殺すという事なのかと草太は思った。

でも以外と恐怖は感じなかった。

ドライだなと思いつつも息を吐きながら次の相手に向かう。

次のライスフォックスも簡単に終わった。

だが休んでいる暇はない、これからあと8匹も相手をしなければならない。

気を引き締め刀を構える。

そして振るう。

それの繰り返しだった。

静の援護のおかげで全てを殺すのに時間はかからなかった。

さらに今回は連携攻撃はしてこずに一匹ずつだったので簡単だった。

倒したライスフォックスをアイテムボックスに収納する時に思ったが、戦っている時の一分一分がまるで一時間の様に感じた。

生き物を殺したのに、恐怖心がない。

何故なのか、それに答える物がいた。



『それはこの刀にに恐怖耐性のスキルがついているからです』



と、ずいぶん近くから声が聞こえた。

静かと、思ったが、少し離れた岩に座っていて息を落ち着かせている。

とても話ができる状態ではなかった。

では誰がと思っていると、その答えは手に持っている刀から発せられた。



『貴方の持っている刀ですよ』

「誰なんだ一体」

『私はこの刀に収納された刀に封印されている無属性の力を司るナナシと申します。実は貴方にお願いが有って刀を通してこうして話しかけています」

「ナナシ…か、で用って、あと恐怖耐性って一体…」

『それも踏まえてご説明いたします。まずは恐怖耐性からですね。ソウタ様、鑑定のスキルをお持ちでしょうか。お持ちならその刀に向かってスキルを使って見てください。スキルの使い方はわかりますか?』

「あ、あぁ、問題ない。確か頭で使いたいスキルの名前を強く念じるだったっけ。はっ‼」


【スキル『鑑定』を発動します】



無機質な、電子音の様な声が響いたと思ったら、目の前にウインドウの様な物が現れた。

そこにはこの刀の事が書いてあった。




魔刀「箱刀はこがたな

内蔵刀 10/無限

使用者 ソウタ・サイジョウ

契約中の刀 0/10

使用者に対してのスキル付与一覧

「恐怖耐性」Level5

「刀自動修復」Level5





何だこれは、と思った。

普通の刀では無いと思ってはいたが、まさか本当に何かあるとは。

この箱刀、どうやらアイテムボックスのようなものらしい。

しかも刀限定の。

容量は無限だが、10本しか入ってはいない。

ナナシが言っていた恐怖耐性はすぐに見つかった。

だがその下には刀自動修復というスキルが有った。

字の通りの効果なのだろう。

とここまで考えたところでナナシが声を紡ぐ。



『見つかりましたか?』

「あ、あぁ見つかった。で、願いというのは?」

『それはこの中にある私を含めた全ての刀と契約してもらいたいのです』

「契約?何故俺に?」

『それは貴方が私達を従えるに値する御仁だからです。一億年ぶりに見つけた強者の貴方にならば、私たちの力を使いこなせると思ったからです。どうか契約をしてくださいませんか。お願いします!!』

「わ、分かった。けどどうやって契約をするのか教えてくれ」

『契約をして下さるのですね。ありがとうございます、では早速契約をするので箱刀から刀を取り出してください。アイテムボックスの要領で出来ますから』



ナナシからの指示で草太は頷くと頭の中で全ての刀を取り出すと念じて見た。

すると次の瞬間目の前には11本のそれぞれ色の違う刀が置かれていた。

草太はこの時思いもしないところでこの刀を使う事になるとは思っても見なかった。

新キャラ登場イヤッフーイ‼

謎の声ってなんかいい。

さらに11本の刀、収納されているのは10本のはずなのに、サーナンデデショウネー。




今回もたくた あきひろさんのアイデアを使わせていただきました。

アイデア、どうもありがとうございます。

アイデアは募集中なのでドンドン感想などに書いてくださいね。

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