第十一刀 日常は大事
あのあと料理長に素材を聞きまくった結果、すごい収穫になった。
あぁ異世界の食材を早く調理してみたいもんだ。
そして今それぞれの部屋に案内され中にいる。
部屋の中は、広く、天蓋つきのベッドに少しの置物とタンスと光っているライトのようなものが置かれている。
アリシア姫の言った魔道具と言うものだろう。
魔道具というのは、魔力を流して使用する道具のことで、魔力があれば、誰でも使えると言うステキアイテムだ。
多分そのうち俺にも使えるだろう。
しかし本当に今日は疲れた。
これだけのことが起きてまだ一日も経ってないのが驚きだ。
異世界召喚に、ステータスのチート、武器を選んだら聖霊が出てきて、と散々な一日だった。
これからどうなるのかねぇ。
「さてもう遅いから寝るか」
お風呂?そんなもの早く終わらせてきたに決まってるじゃないか。俺は何処かのTOLO○Eる男子高校生じゃない。
いやまぁ期待はしたよ?女子が入り込んできたらいいなぁーとかぐらい思うわけですよ。
でも現実そううまく行くもんじゃないからさ、期待はしないでくれよ。
まぁどっかの勇者はそのラッキースケベイベントにあったみたいだが。
許すまじ勇者!!
ちなみに、水本さんはその時入っていなかったそうだ。
そんな激動の一日から数日後
俺は今城の厨房にきています。
なぜかと言うと、この世界で生活するにおいて、食と言うのは大切なのです。
と言うか死活問題なのです。
いざという時に調理の仕方がわからないと食えないのです。
料理長から調理の仕方の本をもらいにきています。
え?教えてもらうんじゃなくて本なの?と言われるとなぜかと言うと、今日は出発の前日だからですね、ハイ。
いやぁ、ここまでいろんなことがあった。
まず馬車に乗るので、馬の操作を教わったり、魔法を使えるようにしたり、馬車を設計したり、精霊にいろいろ教えてもらったり、どっかのバカ(勇者)が風呂覗いたり、この世界の料理を教えてもらったり、どっかのアホ(勇者)が着替えを覗いたり、etc…
とまぁいろいろあったんですよ。
ちなみに、水本さんはバカが何とかの時別の用事で一緒じゃなかった。
ここ大事ね。
そんなこんなで食堂に到着。
「マルク師匠〜、来ましたよ」
ちなみに、料理長の名前はマルクと言う。
「やめてくれよ、ソウタそんな師匠なんて柄じゃあない」
「でも師匠は師匠ですし、何よりあれだけの料理を作れる方を師匠として言わずしてなんと言おうか!」
「そんなこと行ったら、異世界から来たあんたの方がすごいじゃないか」
「どうしてですか?」
「俺の作った料理を教えただけで覚えちまって、さらにそこにアレンジを加えて、さらに美味しくするなんてすごいぞ」
「いやぁ、あれはこれをいれたらもっと美味しくなるんじゃないかと思って」
「そんなので美味しくなるのかよ、すごいな、お前は天才だよ。
こんな工夫みたこともなかったぞ」
「いやいや、師匠のあれも相当すごかったですよ」
「そうか? そんなことはないと思うが、一応例を言っておこう、おぉずいぶんと話し込んじまったな、ホレこれがこの世界の食材を調理するための方法が載った本だ、役立ててくれよ」
と言いながら、辞書を3倍にでかくしたような本を俺の手の上にドカッと置いた。
つーかでけぇなおい。
なのに、重くないどう言うことだ? なんか魔法でもかかってんのか?
「それにはな、【軽量化】の魔法がかかっていて、見た目に対して軽くなってんだよ、どうだ、驚いただろう」
「は、はい、まさかとは思いましたが、やっぱり魔法か、便利だな魔法」
「まぁ無理もないわな、俺も最初に渡された時はびっくりしたからな、じゃあ頑張れよソウタ」
「わかりました! 師匠!!」
「だから師匠はやめろって言っているだろ!」
「へへっ、じゃあありがとうございました。 マルクさん」
「ああ、達者でな」
こうして俺は食堂を出てお世話になった人たちに別れの挨拶をしながら城を出た。
というか疑問に思ったんだが、別にギルドに入らなくても、入国証もらえばいいんじゃねと、まぁ、いいか!
後まだこの国にいるつもりなんだけど馬車が完成してしまったみたいで…。
どうしようか…?
遅くなってしまい申し訳ありません。
学校の進級のせいで、ドタバタしていて執筆が止まっており更新することができませんでした。
ストックがあまりなく、今回は短くなってしまいました。
落ち着いたら毎日投稿を開始して行くつもりなので、もうしばらくですがお待ちください。
以上ソルトんでした。




