200字小説・300字小説 大都会 作者: 柿原 凛 掲載日:2012/09/05 大都会の朝は早い。高層ビルの一室に、今日も轟々と車や人やクラクションの音が入ってくる。建物を壊す音やトンカチを打つ甲高い音も聞こえてくる。 次々と立ち並ぶ高層ビル。めまぐるしく変わる街の風景。 そこにはもう昔の面影はない。ただひたすら成長の波が存在するだけ。 後ろを向かない向上心は良いが、たまには後ろも見ないと。 崩されていく建物の側のひび割れから砂煙が吹き出している。 中国の成長は、留まることを知らない。