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友達の彼女が浮気してました

掲載日:2026/04/10

[嫉束 界魔]

 「おっ、やっほー! 君達も今帰り?」




 笹妬と歩いてた嫉束が、昇降口で狂沢と巣桜の姿を見つける。




[巣桜 司]

 「こんにちは……」



[狂沢 蛯斗]

 「そうですよ」



[笹妬 吉鬼]

 「……」




笹妬は会話には入らず、我先にと靴を履き替える。




[嫉束 界魔]

 「あ、ちょっと吉鬼〜! 歩くの早いって〜」



 先に帰ろうとした笹妬を、嫉束が呼び止める。




[笹妬 吉鬼]

 「なんだよ」



[刹那 五木]

 「あー! みんなー!!」



 4人の背後から、もうひとり人が駆け寄って来る。




[刹那 五木]

 「ねぇねぇ! みんな今日、暇?」



[嫉束 界魔]

 「暇!! 吉鬼も暇だよね!?」



[笹妬 吉鬼]

 「何故、決め付ける?」




 笹妬は暇だと決め付けられ、不服そうな顔をする。




[狂沢 蛯斗]

 「今度は、どこへ行こうと言うのですか?」



[刹那 五木]

 「うーんと、巣桜くんは……運動とか苦手なんだよね?」




 横に居る巣桜に、刹那が問い掛ける。




[巣桜 司]

 「え? あー、はい、まあそーですけど」



[刹那 五木]

 「じゃあさ! カラオケ行こうよ!」



[巣桜 司]

 「カラオケ……」



[笹妬 吉鬼]

 「カラオケか……」



 笹妬と巣桜は、この提案にあまり乗り気ではなかった。




[刹那 五木]

 「そそ! 西駅前の所のやつ!」



[巣桜 司]

 「あ〜、あそこなら漫画もありますしね……」



[笹妬 吉鬼]

 「ほう、そうなのか」




 笹妬と巣桜の表情が、少し明るくなる。




[嫉束 界魔]

 「わぁ……僕、友達とカラオケなんて初めてだよ〜!」



[狂沢 蛯斗]

 「はぁ、仕方がありませんね。 ここで行かないと言ったら、ボクが空気読めない奴みたいじゃないですか」



[嫉束 界魔]

 「え〜! エビくんが空気読めないのは、いつものことじゃない?」



[狂沢 蛯斗]

 「……なんですって?」




 嫉束の失礼な発言に、狂沢は腹を立てて嫉束を睨む。




[巣桜 司]

 「ひいっ……」



 眉のつり上がった狂沢の顔を見て、巣桜は恐れて縮こまる。




[笹妬 吉鬼]

 「なんで巣桜くんがビビるの」



[嫉束 界魔]

 「て言うか、早く行こうよ!!」




 対して嫉束は、不機嫌な狂沢にも、怯える巣桜にもお構い無しな様子だった。




[笹妬 吉鬼]

 「界魔はなんにも効いてないし……」



[刹那 五木]

 「あははっ、そうだね早く行こう!」




 5人は、喧嘩しながらカラオケ店へと向かった。




[嫉束 界魔]

 「楽しい〜! こんなに楽しいなら、卯月くんも誘えば良かったね!」




 時が経ち、カラオケ大会も終盤だった。




[笹妬 吉鬼]

 「やめとけって。 こう言う人多いのとか、苦手そうじゃん」



[巣桜 司]

 「疲れちゃいますもんね」



[狂沢 蛯斗]

 「あの人なんか、居ても居なくても変わりませんけどね」



[刹那 五木]

 「えー! オレ、ああ言う澄ましてる子を振り回すの好き〜!」




 そして始まる、卯月への陰口。




[巣桜 司]

 「ドS過ぎません……?」



[笹妬 吉鬼]

 「おいおいっ」


狂沢「悪趣味ですね」




 これには3人も刹那の発言にドン引きだった。




[嫉束 界魔]

 「え! 僕、そう言うつもりで言ったんじゃないのに〜っ」



[刹那 五木]

 「あははっ! なーんて、ウソウソ! 今度みんなで遊ぶ時は、卯月くんも誘おっか!」



[嫉束 界魔]

 「うんっ! あ、あと、文島くん達も……」




 嫉束がそう言い掛けた時 ──。




[巣桜 司]

 「ヴッヴン……刹那くん、そろそろ良い時間なのですが……」




 刹那は、部屋にある時計の時間を見る。




[刹那 五木]

 「ん。 ああ、そうだね! お腹も空いたし、そろそろ出よっか」



[嫉束 蛯斗]

 「えぇっ!? もうそんな時間ー?」




 手際良く、周囲の片付けと、手荷物の準備をしていく嫉束以外の4人。




[狂沢 蛯斗]

 「食べ放題は無しですよ……」



[嫉束 界魔]

 「あ、ちょ、みんな早いよ〜」



[笹妬 吉鬼]

 「早くしろ〜」




 そうして5人は、カラオケ店を後にした。




[刹那 五木]

 「んーと。 みんな、何食べたい?」




 前衛の刹那が、自分の後ろを歩く者達に問い掛ける。




[狂沢 蛯斗]

 「食べ放題以外で」




 どうしても食べ放題は嫌な、狂沢。




[刹那 五木]

 「それは分かったから」



[巣桜 蛯斗]

 「デ、デザートが美味しいところが良いかも」




 巣桜が申し訳無さそうに話し出す。




[嫉束 界魔]

 「あ! それなら僕、デザートもご飯も美味しいお店、知ってるよ♪」



[巣桜 司]

 「本当ですか?」



[狂沢 蛯斗]

 「まともな店なんでしょうね?」



[笹妬 吉鬼]

 「俺はなんでも良いぞ」



[刹那 五木]

 「分かった! じゃあ早速、嫉束くん案内してよ!」



[嫉束 界魔]

 「うん、みんな僕に着いて来て♪」



[狂沢 蛯斗]

 「嫉束くんに着いて行くのは、少々不安なのですが……」




 嫉束を先頭に、5人は飲食が出来る場所へと移動する。




[刹那 五木]

 「ん……?」



[嫉束 界魔]

 「どうしたの?」




 嫉束は刹那の異変に気付き、声を掛ける。




[刹那 五木]

 「……」



[狂沢 蛯斗]

 「なんですか? 早く行きましょうよ」




 前進が滞り、苛立つ様子の狂沢。




[笹妬 吉鬼]

 「あれは……大空?」




 視力の良い笹妬が、遠くの個人を特定する。




[朝蔵 大空]

 「……」



[巣桜 司]

 「ほんとだ、大空さんです」



[嫉束 界魔]

 「大空ちゃん!? 大空ちゃー……」




 嫉束が最初に、遠くで立っている大空に大声で、呼び掛けようとする。




[刹那 五木]

 「待って」




 刹那が嫉束の口を覆い、大声を出す直前で黙らせる。




[嫉束 界魔]

 「え?」




 声を出せなくなった嫉束は、きょとんとする。




[狂沢 蛯斗]

 「男の人といる……?」



[巣桜 司]

 「え、誰?」



[笹妬 吉鬼]

 「知らないな」



[嫉束 界魔]

 「え! 誰なのあの男!?」




 不測の事態に、刹那以外の4人は取り乱す。




[刹那 五木]

 「みんな一旦隠れよ」




 冷静さを保っていた刹那が、4人を建物の陰へと隠れさせる。




[見知らぬ男]

 「ありがとね」



[朝蔵 大空]

 「はい、それじゃ……」




 笑顔の男、そして満更でもなさそうな大空の姿がそこにあった。




[嫉束 界魔]

 「ももも、もしかして、密会?!」



[狂沢 蛯斗]

 「これは絶対、浮気ですね」



[巣桜 司]

 「へぇ、卯月くんがいるのに」



[笹妬 吉鬼]

 「まだ分からないだろ……」



[刹那 五木]

 「うーん」




 大騒ぎする4人を他所に、刹那は静かに考えを巡らせる。




[嫉束 界魔]

 「ふーん! これは、卯月くんに報告だね!」



[刹那 五木]

 「会議しよう。 1年生組と、先輩達集めて……ね」




 ── 緊急会議中。




[不尾丸 論]

 「はぁ、彼氏ひとりじゃ足りないのかな? あの人……」



[仁ノ岡 塁]

 「浮気は良くない、浮気は良くない」




 暴走寸前の、不尾丸と仁ノ岡。




[原地 洋助]

 「その話、本当ですか?」




 疑り深い原地は、確かめるように刹那と顔を見合わせる。




[刹那 五木]

 「まあ、すぐ見失っちゃったんだけど。 一緒にコンビニから出て来て、話してる所を見たんだよね〜」



[花澤 岬]

 「チッ」




 刹那達の話を聞いた花澤は、大きな舌打ちをする。




[土屋 遊戯]

 「きゃー、花澤くん怖〜い♡ すぐ怒っちゃって余裕無〜い♡」




 それを土屋が即座に茶化す。




[花澤 岬]

 「はぁ……黙りなさい」



[古道 大悟]

 「よく分かんないけど、あの子もガード緩いとこあるしねぇ〜」




 そうやってヘラヘラと笑い、場を和ませようとする古道。




[花澤 岬]

 「まったくだ。 男とふたりきりになる必要なんて、どこにある?」



[音乃 渚]

 「まぁ〜まぁ〜花澤くん……」



[花澤 岬]

 「黙れ」



[不尾丸 論]

 「いけない先輩……ふふ、これはお仕置きが必要かな」




 カラカラ……と車椅子を漕いで部屋から出て行こうとする不尾丸。




[原地 洋助]

 「ちょっとー、どこ行くつもり?」




 それに気付いた原地が、不尾丸を止める。




[仁ノ岡 塁]

 「その男はどこだ!? あの世へ送ってやる!」




 一番良くない方向に盛り上がる仁ノ岡。




[原地 洋助]

 「さすがに気が早い。 お前らふたりとも、ちょっと落ち着け」



[嫉束 界魔]

 「てか、大空ちゃんに直接聞けば良いんじゃない?」




 嫉束は周囲にそう提案する。




[刹那 五木]

 「あー、やっぱそうなる?」




 刹那も、嫉束と同じことを考えていたようだ。




[狂沢 蛯斗]

 「大空さんの居場所は?」




 狂沢がそう言うと、巣桜がスマホを操作して画面を注視する。




[巣桜 司]

 「……自宅にいらっしゃるようです」



[古道 大悟]

 「まさか、GPS……?」



[笹妬 吉鬼]

 「さすがっす」




 ツッコむのを放棄して、笹妬は感心したフリをする。




[嫉束 界魔]

 「行こう!」




 嫉束は大空の家に行く気マンマンである。




[花澤 岬]

 「家に全員で行くのは迷惑だろ」




 常識的考え方を取り戻した花澤が、嫉束を止める。




[古道 大悟]

 「ま、明日学校で聞いてみようよ」



[土屋 遊戯]

 「賛成〜♡」



[音乃 渚]

 「では、昼休みに改めて」



[刹那 五木]

 「そうですね! 解散!!」




 議論は終了し、次々と男子達は散らばって行く。




卯月「一体何をする気なんだ? あの人達……」




 ── 翌日、学校にて。




[朝蔵 大空]

 「きゃっ……な、なんですか?」




 複数の男子に、壁へと追い込まれてしまう大空。




[嫉束 界魔]

 「大空ちゃん、昨日の男の人は誰!!」




 困惑する大空に、嫉束は容赦無く問い詰めていく。




[朝蔵 大空]

 「えっ……」



[不尾丸 論]

 「他の男なんて構ってる暇、あるんだ? オレには全然構ってくれないくせに……」



[朝蔵 大空]

 「えっ」



[花澤 岬]

 「お前は気が多過ぎるな、少しは節操を覚えたらどうなんだ?」



[朝蔵 大空]

 「えっ、えっ」




 一方的に責められ、大空は何も言い返すことが出来ないでいる。




[嫉束 界魔]

 「浮気だよね? そうだよね!」




 ついにはダイレクトに、『浮気』と言うワードを出していく嫉束。




[朝蔵 大空]

 「い、いつのこと? 誰のことだか……」




 大空はなんとか隙を見つけて、細々と話し出す。




[花澤 岬]

 「とぼけても無駄、目撃者も何人かいる」



[不尾丸 論]

 「誰のことか分かんないって……浮気相手はひとりじゃないの?」




 不尾丸の、火に油を注ぐような発言。




[嫉束 界魔]

 「え!? 昨日の人の他にもいるってこと!? 大空ちゃん!!! 君には卯月くんがいるんだよ?!」




 嫉束の、真剣な面持ち。




[花澤 岬]

 「は? お前……一体、何人と浮気してるんだ!!」



[不尾丸 論]

 「先輩、本当に悪い子だね」




 嫉束、不尾丸、花澤の怒りは頂点だった。




[笹妬 吉鬼]

 「その辺にしとけよー」



[古道 大悟]

 「そうだよ、まずは彼女の話も聞いてあげて〜」




 フォロー上手な古道が、ニコニコと大空の応援をする。




[原地 洋助]

 「大空先輩、昨日コンビニで誰かと会ってたんですか?」




 原地が話を進めようと、気の利いた言葉を大空に投げ掛ける。




[朝蔵 大空]

 「え……なんで、それ知って……」



[刹那 五木]

 「あ〜、これは偶然なんだけど。 お前が知らない男の人と喋ってるのを、おれらが見ちゃったんだよねぇ」



[朝蔵 大空]

 「見てたの……」




 自分の知らない間に色々見られたことを知り、大空は青ざめる。




[狂沢 蛯斗]

 「そろそろ答えて下さいね」



[巣桜 司]

 「大空さん、正直に話して下さい」




 待ちきれない狂沢と巣桜が、大空に催促する。




[朝蔵 大空]

 「は、はい……えっと、コンビニにはアイスを買うつもりで寄ったんですけど」



[土屋 遊戯]

 「ダーリン可愛い♡ でもでも。 アイスぐらい、ぼくがもっと美味しいの作ってあげるのにー♪」



[音乃 渚]

 「アイス! ワタシも食べたいです♪」




 土屋と音乃は、《《アイス》》の話をしたそうだ……。




[古道 大悟]

 「はいはい、それで?」




 古道が脱線を食い止め、話を戻す。




[朝蔵 大空]

 「えっと……コピー機の使い方が分からないから、教えてほしいって声掛けられたんです」



[巣桜 司]

 「あっ……」



[原地 洋助]

 「はぁ……」




 ここで巣桜と原地の肩の力が、一気に抜ける。




[朝蔵 大空]

 「ほ、ほんとにそれだけなんです……!」




 大空は、これ以上何を話せば良いのか分からない。




[仁ノ岡 塁]

 「メリィ! 怖かったな、そんな奴に絡まれて……守ってやれなくて、すまない!!」




 仁ノ岡は大空を憐れみ、慈しむように大空を抱き締める。




[朝蔵 大空]

 「え??」



[笹妬 吉鬼]

 「ん、つまりただの人助け」



[朝蔵 大空]

 「そ、そう!」




 不利な状況が抜け出したい大空は、必死に笹妬に同調する。




[嫉束 界魔]

 「なーんだそうだったのか〜! 僕達、早とちりしてたよ〜」



[原地 洋助]

 「そんなことだろうと思いました」



[不尾丸 論]

 「へぇ、そうやって誰でも助けるんだね」




 大空の疑いが晴れ、良い方向に向かっていたのを、不尾丸が再びネガティブな空気に戻そうとする。




[原地 洋助]

 「論、しつこい」



[仁ノ岡 塁]

 「許せない! 我らのメリィに!!」




 不尾丸の悪い空気作りに、まんまと乗っかる仁ノ岡。




[土屋 遊戯]

 「きゃはっ☆ 下心0ではなさそうだよね〜」




 面白がって、また別の方向に火を付けようとする土屋。




[花澤 岬]

 「人助けは良いことだが。 助ける相手を見極めないと、危ない目に遭うぞ。 次から気を付けるように」




 花澤は、大空を理不尽気味に厳しく叱る。




[朝蔵 大空]

 「なんで私、良いことしたのに怒られてるの……?」



[花澤 岬]

 「そんなの、お前を守りたいからに決まってるだろ!!」




 反省しようとしない大空に、花澤は更に怒鳴りつける。




[古道 大悟]

 「ひゅ〜♪ 岬、イケメン〜♪」



[土屋 遊戯]

 「花澤くんの保護者気取り、きっつ〜♡」



[音乃 渚]

 「花澤くん、カッコ良いよ!」



[花澤 岬]

 「っ……/// こ、これは……お前ら! いちいち茶化すな!!」




 そう言う花澤の顔は、真っ赤だった。




[土屋 遊戯]

 「きゃっ〜♡ キレた〜♡」



[朝蔵 大空]

 「意味が分からない。 わ、私はなんか間違ったことをしたの……?」



[笹妬 吉鬼]

 「いや、間違ってるのはこいつらだから」



[刹那 五木]

 「あははっ、とにかくなんも無くて良かった! ごめんな、大空」



[狂沢 蛯斗]

 「ふん、紛らわしい」



[巣桜 司]

 「すみません、大空さん……」



[嫉束 界魔]

 「僕も、いきなり疑っちゃってごめんね……?」




 次々と、謝罪の言葉を漏らしていく同級生達。




[朝蔵 大空]

 「う、うん……」




 だけど謝られても、大空の心情は微妙だった。




[不尾丸 論]

 「先輩可愛いし、お人好し過ぎるから。 学校の時以外は、外出禁止にしたほうが良いと思うけど」



[朝蔵 大空]

 「な、なんで?」



[仁ノ岡 塁]

 「卯月……彼奴は何をやっているのだ? いくらなんでも、メリィを自由にさせ過ぎだ!」



[巣桜 司]

 「檻に入れとけば安心……」




 サラッと、恐ろしいことを言う巣桜。




[刹那 五木]

 「ちょっとちょっと巣桜くん! またダークモード入ってるよ!」



[巣桜 司]

 「あっ、すみません……」




 我に返って、巣桜はすぐに謝る。




[嫉束 界魔]

 「ちょっと誰か卯月くん呼んで!!」



[笹妬 吉鬼]

 「あいつの連絡先持ってない……」



[嫉束 界魔]

 「じゃあ大空ちゃん呼んで!!」




 嫉束が大空に、ケータイで卯月を呼び出すように促す。




[朝蔵 大空]

 「は、はい?」



[嫉束 界魔]

 「早く!!」



[卯月 神]

 「あ、います、います」




 ドア前で話を聞いていた卯月が、姿を現す。




[朝蔵 大空]

 「!?」




 突然の彼氏の登場に、大空は声が出ない。




[狂沢 蛯斗]

 「なんだ、居たんですか」



[原地 洋助]

 「居るなら言って下さいよ」




 狂沢と原地が、卯月に不満をぶつける。




[古道 大悟]

 「わっ、いつから居たの?」



[卯月 神]

 「最初からですよ」




 卯月は淡々と、当然かのように喋る。




[土屋 遊戯]

 「怖っ! ストーカーじゃん!?」



[卯月 神]

 「貴方達に言われたくないです」



[不尾丸 論]

 「卯月先輩、もっと朝蔵先輩を縛り付けて?? 自由を与えないで??」



[卯月 神]

 「はい?」




 不尾丸の横暴な要望に、卯月は聞き返してしまう。




[仁ノ岡 塁]

 「卯月! 貴様、愛するメリィをほっといて何をしているのだ!? メリィが寂しがって浮気をしたら、貴様が悪いのだぞ!?」



[原地 洋助]

 「まあボクも、その部分には同感かな。 いつもちゃんと構ってあげてるの??」



[卯月 神]

 「あげてます、あげてます」




 そう返答する卯月は、心底面倒臭そうである。




[朝蔵 大空]

 「ムッ……卯月くん、あんまり構ってくれない」




 ここで大空が、卯月に対する欲求不満を吐露する。




[卯月 神]

 「なっ……」



[不尾丸 論]

 「やっぱり。 それじゃあ浮気されても、文句言えないね」



[仁ノ岡 塁]

 「卯月ー!! 貴様ー!!」



[原地 洋助]

 「あんたがあんま構ってあげないから。 大空先輩、本当に浮気しちゃうかもよ? それでも良いの?」




 これまた卯月を集中的に責める下級生達。




[卯月 神]

 「良いわけないですよ」




 卯月はピシャッと否定する。




[朝蔵 大空]

 「卯月くん!!」




 卯月に構って欲しい大空は、大声で卯月を呼ぶ。




[卯月 神]

 「それに、大空さんには、大空さんの自由と権利が……」




 卯月はそれを無視して、不尾丸達に反論する。




[音乃 渚]

 「自由? 要りますか、そんなもの?」



[土屋 遊戯]

 「んふっ♡ ぼくなら食べるものにも、着るものにも困らせないのに〜」



[花澤 岬]

 「自由過ぎると怪我をするんだよ。 ルールがあるから、安全でいられる」



[古道 大悟]

 「構ってほしくて気を引こうとしちゃう……その気持ちは分かるかも……」




 各々で危ない思想を暴露していく、上級生達。




[卯月 神]

 「うわ〜、この人達末期だ」



[刹那 五木]

 「あははっ、本当に面白いなぁ〜」



[笹妬 吉鬼]

 「面白いか?」



[朝蔵 大空]

 「あの、私もう帰って良いですか?」




 ……今日も平和です。

 こんにちは! 暴走機関車ここな丸です。



 読了ありがとうございます、この作品は私のオリジナル小説【悲恋の大空】のちょっとした番外編です♡



 最近は平成のような現代逆ハーレム、愛されもの少なくないですか???



 そこで私は、自分の理想をこれでもかと詰め込んだ『学園恋愛青春人間ドラマ』と言うジャンルで、女性向けの作品を書いてみました~♪



 どれどれ読みたい!! って方がいましたら、私の作品欄を見て頂き【悲恋の大空】と言うタイトルの小説をクリック♡してみて下さい♪♪



 長文失礼致しました!!!

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